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株式会社カプコンは、同社が発売しているアクションゲーム「グランド・セフト・オート III」が、神奈川県青少年保護育成条例に基づく有害図書類に指定されたことについて、同社のホームページにコメントを掲載した。 この中で同社は、青少年の保護育成をめざす条例の目的には賛同の意を示しながらも、有害図書類の指定については遺憾であるとしている。その理由として、コンピュータエンターテインメントレーティング機構(CERO)と、CEROレーティングの存在を挙げている。 「グランド・セフト・オート III」は、CEROのレーティングで「18歳以上対象」とされ、ゲームの前面にはレーティングを示すシールと、暴力シーンやグロテスクな表現が含まれることを示すシールが貼られている。さらに同社は、小売店に対して区分陳列を依頼しているとし、有害図書類の指定を受けるまでもなく、既に18歳以上を対象とした販売を行なっているとしている。 その上で同社は、「神奈川県が達成されようとしている目的は、当事者間の協議・協力により達成できると考えてまいりましたが、今回の有害図書類指定はこのような取り組みを一顧だにされておらず、非常に残念であります」と遺憾の意を表している。 また同社はリリース中で、今回の指定がゲームソフトの表現の自由を制約する可能性があるとしている。特に今回の場合、指定されるに至った要件や基準が明確にされておらず、「単なる印象や好悪による判断に基づく指定は、無効ではないかとの疑義が存します」と、強い反発を見せている。
今後の対応については、CEROレーティングを始めとした自主規制の実効性をより高めていくとしつつ、今回の指定については「法的対応も視野に入れて検討していく」としており、今後も協議を継続していく姿勢を明らかにしている。
□カプコンのホームページ (2005年6月7日) [Reported by 石田賀津男]
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