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会場:ラオックス アソビットシティ2番館
【Train Simulator 京成・都営浅草・京急線】
価格:7,140円
トークショーでは、「Train Simulator 京成・都営浅草・京急線」の新規要素に加え、こだわりのポイントを3回に分けて解説。それぞれ、京成を中心とした解説、都営浅草を中心とした解説、京急線を中心とした解説といった具合に行なったため、3回のトークショーすべてに出席するファンも見受けられた。今年は「Train Simulator」の10周年ということもあって、向谷氏の力のこもった新作に仕上がりつつある。 「Train Simulator 京成・都営浅草・京急線」は三社局にまたがるTrain Simulator史上最長の路線となる。これまでは運転を比較的淡々と楽しむストイックなスタイルが多かったが、今回はゲーム的な要素を重視。“ライセンス制”と“ポイント制”を導入している点が大きい。ライセンス制は、京成・都営浅草・京急線それぞれ別のライセンスとなっており、京成のライセンスを取得しても都営浅草のライセンスを取得できなければ、羽田から泉岳寺までしか運転することはできない。ちなみにライセンスの取得する順番はどこからはじめてもいいのだという。ポイントについては、乗車する車両を購入するときなどに使用する。その車両も、時間がたてば検車しなければならないため、そのときにもポイントは必要となってくる。 この他にも、ブレーキをかけるところだけを徹底的に練習できる「ブレーキ練習」や、三社局に渡ってそれぞれ違う標識をすべてチェックできる「標識説明」などポイントが説明されていった。 向谷氏は都営浅草線について「ちょっとブレーキのタイミングを間違えると、その後のダイヤが難しくなる。難易度高いですよ、私が言うので間違いない」とコメント。一方で、ブレーキのタイミングをグラフで表示する機能が搭載されており、上級者だけでなく、初心者にも配慮されたゲームデザインになっている。向谷氏はまた、「ポイントを稼ぐだけならさほど難しくないと思います。でも高得点を取ろうと思うと難しくなる。信号や定速ノッチなど凝ってますから。息の抜けないダイヤですよ」ともコメント。奥の深いソフトになっているようだ。数多くの運転士のかたのチェックを受けており、そのシミュレーション度合いは更なる高みを目指して制作されている。 また、細かいこだわりポイントについても解説。「浅草線は扉が開く前にアナウンスが流れるんですが、よく聞いてみてください……(車外から小さくアナウンスが聞こえるが)扉が開いた瞬間大きくなったでしょ」といった点や、都営浅草線における右側支柱の一本一本が通り過ぎるときに音を当てはめているといった細かさ、ブレーキをかけるときの音の違い、また運転士の方が交代するときのいすをバタンと倒す音が左から聞こえてくるなどなど……そのこだわりは尽きず、「わかるのは会場にきている皆さんぐらいだと思います」と話す向谷氏に会場から大きな拍手が響いた。 最後は時間がオーバーしているにもかかわらず、向谷氏自らがAE100系スカイライナーで上野から運転を開始し、博物館動物園駅跡でわざと停車して見せたり、成田から成田空港まで定速ノッチの独特な使い方のポイントを解説しながらプレイし、大いに盛り上がった。
「Train Simulator 京成・都営浅草・京急線」の発売は7月21日を予定。鉄道好きのみならず、路線利用者も含め、運転士さんの運転の苦労がしのばれる、リアルなシミュレータに仕上がっているようだ。 □音楽館のホームページ http://www.ongakukan.co.jp/ □関連情報 【2004年9月25日】TGS2004ブースレポート ~タイトー編~ PS2「ツキヨニサラバ」、PS2「トレインシミュレーター」などトークイベントが充実 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040925/tgs_ta.htm (2005年5月23日) [Reported by 船津稔]
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