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会場:Los Angeles Convention Center
その一方で、Xbox 360関連はブースの中ほどから奥まった場所に集中して配置されており、語弊を恐れずに表現するなら「今まさに旬のXboxタイトルはコレ! 触って確かめてみてよ!! あ、そうそう。年末にうちからスンゴイのが出るんだけど、とりあえず見るだけ見ていってよね」といった雰囲気。プレイアブル出展されているXbox 360タイトルは、メディア関係者のみに試遊が許可されている状態。それ以外の来場者は、プレイに興じるメディア関係者の背後から、もしくは背中合わせに配置された大型モニターを眺めるしかない。
本記事では数ある出展タイトルのなから気になったものをピックアップしてご紹介することにした。念のため前置きしておくと、ここで紹介したからといって、必ずしも日本で発売されるとは限らない点に注意していただきたい。
■ Conker Live&Reloaded(Micrfosoft)
基本的には3Dフィールドを走り回るアクションアドベンチャーだが、キャラクタの多彩な動きや敵キャラクタのリアクションなど、モーションとオブジェクトがシッカリ作りこまれているため、単なるネタゲーで終わっていないのが「Conker」シリーズのいいところ。下品な表現が苦手な人には正直オススメしにくいが、アメリカのB級パロディ映画が大好きな人にはたまらない1本になるはず。操作性は良好のひとことで、アクションゲームが好きな人なら食わず嫌いをせずに一度は体験すべき。初代「Conker」のリニューアル版が同梱されているのもポイントが高い。米国では6月30日発売予定。
■ Burnout Revenge(Electronic Arts)
全体に、ブースト維持、敵車クラッシュがやりやすくなったかな? といった印象だが、同じ速度でも急角度でぶつかればクラッシュだが、避けようとしていればギリギリで持ちこたえられるという、あの独特の“こらえた”感は健在。コースレイアウトでは、上下の動きなど立体的な変化が少し増えているように感じられた。現時点で「前作が気に入った人なら現時点で迷わず購入予算を確保!」とさえいいたくなる仕上がり。唯一の懸念事項は、日本ではXbox版が発売されないであろうということ……。2005年9月発売予定。
■ MORTAL KOMBAT SHAOLIN MONKS(MIDWAY)
ストーリーや世界観などは「MORTAL KOMBAT 2」の前後がベースになっているようで、ゲームを進めていくとおなじみ(?)のキャラに遭遇できるらしいが、会場では残念ながらそこまでプレイできなかった。攻撃に関する自由度は高く、空中コンボからスライディングまでやりたい放題という「とりあえず好きなようにボコっちゃってください。でも黙って殴られたりしませんけどね」といった清々しさ。残虐表現は相変わらずの非道っぷりで、投げ飛ばした先に“つらら”があれば当然のように刺さるし、鋭利な刃物であればズバっと鮮血がほとばしる。一画面内に表示されるザコキャラは決して多くないが、まとわりつかれると周囲の状況が把握しにくくなるため、画面の広さがノーマル・パノラマと切り替えられるのは嬉しい。
グラフィック面で特筆すべき要素はないが、そこは「MORTAL KOMBAT」ゆえに、過去シリーズをプレイしてきた人なら何の不満もなく没入できるはず。経験値、Fatalityゲージなどの成長要素もあり、やりこむほどに味わいぶかくなるはず。語弊があるかもしれないが、対人戦は過去のどんなシリーズ作よりも(普遍的という意味で)楽しめる。個人的には要チェックタイトルのひとつ。
■ Stubbs The Zombie(Wideload/ASPYR)
日本でゾンビといえばザコキャラでおなじみだが、本作の主人公は非常にしぶとく、しかも積極的。ゾンビなので動きが鈍く、銃弾を避けるといったことは非常に難しいが、恐れおののく農夫たちのあせりにつけこんで、近寄って爪で切り裂きダメージを与えてはYボタンでリンゴをかじるように脳ミソをカッくらう。内臓を曝して片足を引きずりながらヨタヨタと歩き回る主人公はとても格好いいとはいえないが、動かしているうちになんとなく愛着が沸いてくるから不思議。 本作の醍醐味は、逃げ惑う農夫や市民を追いかけるときに感じる背徳的な狩猟本能と断末魔のリアクション。ステージには仕掛けが施されているポイントがいくつかあり、たとえば民家の窓際なら、ボタンを押すと窓ガラスを叩き壊しながら立ち尽くしていた住民を背後から捕殺したり、独特のモーションでドアをブチ壊しながら屋内に進入するといった「ゾンビ映画」さながらのダイナミックなアクションが堪能できる。
ゲージをためるとLボタンで内臓をちぎり投げつける爆弾攻撃などが可能になるが、これにはちょっと興ざめ。だが、倒した人間が直後にムクムクと起き上がり、やがてゾンビが群れをなしていく様子はかなりグッとくる。日本でそのまま発売するには厳しい点がいくつか見受けられるが、「ワールドコレクション」でぜひお願いしたい。
■ Disney's Chicken Little(BUENAVISTA)
主人公の武器は、ヨーヨーとスリング(いわゆるパチンコ)など。一見すると行く手がさえぎられているように見えても、ヨーヨーで破壊したり紐をバーにひっかけて滑り降りたりと、非常に多彩なアクションを見せてくれる。2段ジャンプなど操作性は軽快そのもので、誰でもすぐに楽しめるアクションゲームとして作られている。基本的には子供向けなのだろうが、大人がやっても楽しめるだけの内容を備えている。
この手のタイトルは、旬を逃すとモチベーションが微妙に変化してしまうのが難点。素性はいいだけに、あとはタイミングやプロモーション次第といったところだろうか。なにはともあれ、3DCGアニメとの相乗効果を期待したいところだ。
■ DESTROY ALL HUMANS!(Pandemic Studios)
科学者の思考をテレパシーで読んだり、UFOに乗って地表の建造物を破壊したりと、ミッションの内容はさまざま。ただ、どれもこれもバカバカしいテイスト満載で、逃げ惑う民間人を追い掛け回したり、警官と戦ったりする様子が、いちいち面白くて仕方がない。このあたりは、いわゆる“バカゲー”に近いノリを感じる。
試遊筐体がひとつしかないことから、常時ひっきりなしに誰かがプレイしている状態。本当に触った程度ではあるが、テレキネシスで人間をもてあそんだり、銃で脳漿を飛び散らせDNAを採取するときのシュールな絵面には、本当にやられてしまった。オブジェクトやキャラクタの動きがしっかりしているのは、製作元であるPandemic Studios(「マーセナリーズ」など)の真骨頂ともいえる出来。日本語版が出るといいなぁと思うが、こういった作品は当たり外れの振幅が大きすぎるので、はてさてどうなることやら……。
□Microsoftのホームページ (2005年5月20日) [Reported by 豊臣和孝]
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