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【連載第13回】ゲームライフに役立つグッズをレポート

自分に合ったPS2コントローラを探してみよう(後編)


当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、今後も鋭意努力していく所存である。



● シンプルな「純正品」と特徴的な「サードパーティー製品」、あなたはどっち!?

 「自分に合ったPS2コントローラを探してみよう」の前編ではプレイステーション 2(以下PS2)の純正品以外のコントローラをチョイスし、各コントローラの特徴的な機能や持ちやすさを紹介した。後編ではコントローラの外観を更に詳しく検証し、実際にゲームをプレイしたときに感じる操作性の違いや、連射機能、振動機能の性能をお伝えしよう。なお、前編である第12回をごらんになっていないのであれば、本記事を読む前に是非一度目を通しておいていただけると幸いだ。

● コントローラの側面と裏側から特徴をチェック!

 まずは前回のゲームグッズ研究所でお伝えしきれなかった、コントローラの側面と裏側を確認しながら製品の特徴をおさらいしていこう。

・サイバーガジェット「CYBER・アナログコントローラ光」

 サイバーガジェット「CYBER・アナログコントローラ光」の裏側にある一番の特徴は、L2、R2ボタンに独自の工夫がされている点だ。L2、R2ボタンはL1、R1ボタンよりも一段低い場所に設置されており、この段差のおかげでコントローラを持った時に中指が自然とL2、R2ボタンの上に乗るようになっている。

グリップ部の外側には滑り止めになるラバーが装着されている。ラバー部の上側には深い溝が数本入れられて、手の平でしっかりホールドできるようになっている


・サイバーガジェット「CYBER・アナログ連射コントローラ」

 コントローラの側面画像をご覧いただくとわかりやすいが、この製品は90度に曲がった長いグリップ部と本体の厚さが特徴である。その形状から、LRボタンに両手の人差し指を添えておく持ち方よりも、常にLR全てのボタンに人差し指と中指を添えている持ち方の方が楽なのだ。また、持ち方のポイントになっているLRボタンには形状にも工夫が施されている。このLRボタンは長方形でもなければ正方形でもなく、特殊な形状をしているのだ。指の付け根に近い方は幅広く、そして指先の方は細い形状になっているため、指が置かれる位置に合わせた無駄のない形と言えよう。

アナログスティックは純正コントローラよりも0.2cm高くなっていることに加え、押し込み具合も若干硬め。アナログスティックの押し込みに少し強めの力を加える必要があると感じた。


・ゲームテック「バトルパッドターボ2」

 ゲームテック「バトルパッドターボ2」を側面から見ると、他のコントローラに比べてどこか寂しい印象を受けるのではないだろうか。本体中央に段差があるだけで、ボタン類とアナログスティックとの段差がないのだ。コントローラ裏側も同様にフラット形状をしており、他のコントローラにみられる丸みを帯びた形状ではなく、グリップ部分とLRボタンが真っ平らなコントローラからボコッと出ている感じを受ける。

○、△、□、×ボタンだけでなく方向キーの周辺も完全にフラットな作りになっており、純正コントローラや他のコントローラで見られる溝や突起も一切無い。そのため持ったときの感触は良いが、指が滑りやすくなっている感じも否めない


・HORI「アナログ振動パッド2ターボ」

 裏側とグリップ部分は滑らかな曲線を用いたデザインとなっており、持った感覚は純正コントローラに近い。側面からみるとわかるのだが、アナログスティックの高さが0.7cmと純正コントローラに比べて0.5cm低い。また、アナログスティックの頭部も直径1.3cmと純正コントローラに比べて0.7cmも小さくなっている。そのため、指の可動範囲が狭くなり、若干ではあるがシビアな入力が難しくなっている。ただし、アナログスティックが短いため押し込み易さは増している。

全体的に丸みを帯びた形状となっているためフィット感はバツグン。○、△、□、×ボタンも曲線に沿って配置されており、若干山なりになっている。十字型の方向キーは中心が大きくへこんでおり、親指が自然に収まる感じだ


・フジワーク「アナログ連射コントローラ」

 コントローラ表側のグリップ部分はフラット形状になっているため、コントローラを持ったときに親指の付け根がグリップ部分にフィットする。この製品の表側は純正のコントローラに近い形状であるが、グリップ部の裏側にはコントローラを握った時に小指と薬指でしっかりホールドすることができるように窪みが用意されている。

側面からみると、純正コントローラとほとんど同じ形状であることがわかる。ボタンの高さも全く同じなため操作感は純正コントローラに近い。さらにグリップ部の窪みによりホールド性が増している


● ゲームをプレイして実際の使用感をチェック!

テストした研究所員の手の写真だ。全て第3間接までの長さで、親指の長さ7cm、人差し指の長さ7.5cm、中指の長さ8.0cm、薬指の長さ7.5cm、小指の長さ6cm。手のひらを人差し指側から小指側まで測った長さは8.5cmである
 それでは、この5種類のコントローラを実際にゲームで使用してみよう。今回コントローラの使用感をチェックするために、カプコン「ロックマンX8」とセガ「Rez」、PSBBナビゲーターのハドソンチャンネルで配信されているハドソン「スターソルジャーBB」の3本を使用した。「ロックマンX8」では激しいアクション操作での使用感を、「Rez」ではコントローラごとの振動機能を、「スターソルジャーBB」では連射機能についてのテストを行なう。

 これからレポートするコントローラの使用感は、手のサイズによって異なることを先にお伝えしておこう。レポートを担当した研究所員の場合、人に聞くと「小さな手だね」と言われることが多いので、成人男性の平均的な手のサイズに比べると若干小さいと思われる彼の手を基準とした使用感であることをふまえながら読み進めて頂きたい。

・フィット感チェック

フジワーク「アナログ連射コントローラ」の裏側である。 裏側に設けられた窪みには、薬指と小指をしっかり掛けることができる。小さな工夫だが思いのほかその恩恵は大きい
 実際にコントローラを使用してみると、テスター研究員の手に一番フィットするものはフジワーク「アナログ連射コントローラ」であった。「純正のコントローラに近い形状だからフィットするんじゃないの?」と思われる方もいるだろう。しかしフィットする理由はそれではないのだ。フィットする理由……それは、コントローラ裏側にある薬指と小指をかける場所にある。たった2本の指をくぼみにかけるだけでグリップ感が向上したと感じられた。

 2番目、3番目に使用感の良かったと感じられるのはHORI「アナログ振動パッド2ターボ」、ゲームテック「バトルパッドターボ2」。「アナログ振動パッド2ターボ」は方向キーのストロークが深いため、誤操作をすることが少なく好感が持てたのだが、ボディがツルツルしているため、若干グリップ感が弱いように感じた。「バトルパッドターボ2」はなにげなく持った場合のフィット感はそれほど高くはないが、中指に力を入れてしっかり持つとグリップ感が向上し、その結果フィット感も良質であった。

HORI「アナログ振動パッド2ターボ」の方向キーを側面から見た画像である。方向キーのストロークが深いため、誤操作が少ないのだ 「アナログ振動パッド2ターボ」は、全体的にボディがツルツルなので、しっかりホールドして操作をするためには多少握力が必要となる ゲームテック「バトルパッドターボ2」の裏側である。中指でしっかり押さえないとフィット感は低くなってしまう


 残りのサイバーガジェット「CYBER・アナログ連射コントローラ」と「CYBER・アナログコントローラ光」については、操作に馴れるまで多少時間がかかると感じられた。

 「CYBER・アナログ連射コントローラ」は本体に厚みがあるので、ゆったりとコントローラを持つことができる。そのため、力の入りがちなアクションゲームでも心地の良い操作感を得られるだろう。しかし、長くて90度に曲がっているというグリップ部分の形状は、純正コントローラとの差が大きいため、馴れるまでの時間が必要だろう。

 「CYBER・アナログコントローラ光」は段差が付いているL2とR2が使いやすいのではと思っていたのだが、アクションステージで集中している時に思わずL2とR2に添えている中指が動いてしまうのである。焦った瞬間に、ついついR2を押し込んでしまうことがあったので慣れるまでは力を抜いてコントローラを持つと良いだろう。

サイバーガジェット「CYBER・アナログ連射コントローラ」には薬指の先端が触れる部分に3つの突起が設けられており、滑り止めの効果を果たしている サイバーガジェット「CYBER・アナログコントローラ光」の裏側画像である。力を入れて握ると誤ってL2、R2を押し込んでしまう


・「Rez」で振動機能の効果をチェック

 実際にコントローラを試使していると、それぞれ振動機能の差があることに気がついた。やはり、コントローラの形状が違えば、手に伝わる振動にも差が出てくるのは当たり前だろう。ここではコントローラの振動でビートを刻むゲームであるセガ「Rez」を使用して、どのコントローラが一番純正品に近い“振動の表現力”を持っているのか体験してみる。また、読者の皆様に振動の差を理解していただくため、水を張った洗面器の中でコントローラを振動させ、波紋の大きさを確認できるように撮影してみた。是非とも参考にしていただきたい。

コントローラが激しく振動するゲーム「Rez」を使用して、コントローラごとに異なる振動の差をチェックする
(C)SEGA,2001
純正のコントローラ「DUAL SHOCK2」は複雑な振動ができるため、複雑な波紋を見てとることができる


 5種類の中で、純正のコントローラに一番近い“振動の表現力”を持っていると感じたのはフジワーク「アナログ連射コントローラ」であった。微弱な振動から大きな振動まで幅広い階調を表現でき、純正に近い振動と言える。続いてHORI「アナログ振動パッド2ターボ」が純正のものに近いだろう。振動の強弱は豊富に表現できるのだが、純正のコントローラに比べて、若干“浅い位置”からの振動が伝わってくると感じたのである。

 次に“振動の表現力”が高かった製品はゲームテック「バトルパッドターボ2」である。HORI「アナログ振動パッド2ターボ」よりも深い位置で振動を感じるため、振動の深みを味わえるのだ。しかし“振動の表現力”という観点から評価するとなると、「バトルパッドターボ2」は先の2製品に若干及ばず、順位で言えば3位という結果であった。

純正品の振動に一番近いと感じられたフジワーク「アナログ連射コントローラ」の波紋は、純正に近いを形をしているのが見て取れる HORI「アナログ振動パッド2ターボ」の波紋は、研究員の感じた“浅い位置”の振動を表すかのように小さな波が現れている ゲームテック「バトルパッドターボ2」の波紋は強弱こそあるものの、波のピッチは広く“振動の表現力”には若干欠けるだろう


 サイバーガジェット「CYBER・アナログ連射コントローラ」と「CYBER・アナログコントローラ光」を使用してみると、振動がいきなり強くなったり弱くなったりと、純正品に比べて少し振動を誇張しているのではないかと感じられた。強めの振動が好みの方には良いのではないだろうか。

サイバーガジェット「CYBER・アナログ連射コントローラ」の90度に曲がったグリップ部分の先を水面につけただけではあまり波紋は見られなかった。振動のモーターはグリップ部分の上部に付いているのだろう サイバーガジェット「CYBER・アナログコントローラ光」の振動は、小さいながらも思いっきり回転する「じゃじゃ馬」のような強い振動だ。波紋からそのパワフルさが伝わっているだろうか


● あると嬉しい連射機能。連射速度による違いは?

 サイバーガジェット「CYBER・アナログコントローラ光」以外の4製品には連射機能が搭載されている。ということで、ここでは連射機能の設定方法、そしてハドソンの「スターソルジャーBB」で連射機能を使い、その効果をお伝えしよう。

 まず連射機能の設定方法だが、今回紹介している連射機能付きの4製品は、コントローラ本体にある“TURBO”ボタンを押しただけでは連射機能を有効にすることはできない。連射機能を有効にするためには“TURBO”ボタンを押しながら、連射したい任意のボタンを押すという作業が必要となる。この時、コントローラのLEDが点灯すれば連射が有効になっている証拠というわけである。また、連射機能を有効にする方法を再度実行すれば、連射を解除することができるので覚えておこう。ちなみにこの連射機能の設定と解除の方法は4種類のコントローラ全てに共通している。

 それでは連射機能を搭載しているコントローラの中でも、連射速度を1秒間に約5回、約12回、約20回の3段階に調節することができるHORI「アナログ振動パッド2ターボ」を使い、「スターソルジャーBB」をプレイしてみることにしよう。

 「スターソルジャーBB」はショットボタンを押しっぱなしにすると1秒間に3発の弾を発射することができるが、この程度では次々に現れる敵を対処することはできないため、ボタンを連打してプレイするのが基本となる。そこで連射機能の登場だ。早速連射機能をショットボタンに割り当て、連射スピードを1秒間で20回に設定してプレイしたところ、3発の弾を約0.13秒で発射することができた。何発も弾を撃ち込む必要がある敵も一瞬で撃破! ボタンを連打する必要が無いため指が疲労することもなく、さらに敵の弾を避けることに集中できることがなにより嬉しいのだ。

左側から1秒間に約5回、約12回、約20回の連射機能を使用しているプレイ画面となっている。連射スピードを速くするほど弾の発射間隔が狭まっており、3発の弾を発射する時間は、1秒間に約5回の時が約0.4秒、約12回の時が約0.2秒、約20回の時が約0.13秒となっている
(C)HUDSON SOFT


 実はPS2のシューティングゲーム「サイヴァリア2」でも連射機能を試したのだが、このゲームではボタンを押しっぱなしにした時が最速の発射速度となるため、連射機能を使っても弾の発射速度に全く変化が現れなかった。このようにPS2のシューティングゲームやアクションゲームでは、ソフトウェア連射機能が搭載されていたり、連射速度が制限されていたりすることが多く、あまり連射の速さを生かすことができないのも事実。どちらかというと、連射機能は「何度もボタンを押すのがめんどくさい! 」というシーンで活躍する。例えば、「RPGでレベル上げをする時に素早くコマンドを入力したい」、「クリアしたゲームをもう一度始めからプレイする時に既読のメッセージをスキップしたい」という場合も連射機能をオンにしてボタンを押しっぱなしにしておけばよいのである。

●純正品以外もいいじゃないか! 広がるコントローラ購入の選択肢

 実際に純正品以外のコントローラを使用してみると、思っていたよりも格段に使いやすいものであった。その中でも研究員がオススメするのは、フジワーク「アナログ連射コントローラ」だ。グリップの裏側に窪みをつけて持ちやすい形状に改良されてあるのはもちろんのこと、純正コントローラから乗り換えた際に、それほど違和感を覚えることなく使用できる点は嬉しいところである。さらに、様々なシーンで活躍する連射機能が搭載されていることが純正コントローラではなく「アナログ連射コントローラ」を選ぶ決め手となるだろう。また、ソニー・コンピュータエンタテインメントのライセンス商品として認定されているので安心して使用できるという点も大きいだろう。

 読者の皆様の中には、「自分は連射機能を使わないから、連射コントローラは必要ない」と考えている方もいると思われる。研究員も本稿で実際に紹介した5種類のコントローラを使用する前までは同じように考えていた。しかし連射機能は不要と考えているユーザーが、最もコントローラに求めるものは何かと考えると、やはり「使いやすさ」の一点につきるはずである。

 この「使いやすさ」という観点で製品を比較した場合にも、純正品にほとんど近い形状のフジワーク「アナログ連射コントローラ」の場合ならば、弊害は発生しないだろう。また、連射機能がついているぶん、ふとした際に連射機能の恩恵を受けれる可能性もある。他のコントローラについても、コントローラ自体の大きさや形状が異なるため、純正品よりも、より手になじみ、フィットするものがあるかもしれない。販売店などで製品が手に取れる状態になっているのを見かけた際は、一度触れてみるのをオススメしたいところだ。

 ノーマルコントローラと連射コントローラついて2回に分けてお伝えしたが、いかがだっただろうか。読者の皆様から「他のコントローラも取り上げて欲しい」とのおたよりを沢山いただき、当研究員一同コントローラの注目度が高いことを感じている次第である。今後はジョイスティック編、ワイヤレスコントローラ編をそれぞれ掲載する予定なので、購入を予定している方は是非一読して参考にしていただきたい。それでは最後に3月24日にセガ・ロジスティックサービスより発売されたばかりの「復刻版セガサターンコントロールパッド for PlayStation2」をご紹介しよう。

●セガサターンのパッドがPS2で復活! 「復刻版セガサターンコントロールパッド for PlayStation2」

 「復刻版セガサターンコントロールパッド for PlayStation2」(以下サターンパッドPS2)は名前のとおり、セガサターン専用コントローラをPS2に対応させた製品だ。コントローラには細部のリファインが施されてはいるものの、外見的な形状などはサターンパッドそのもの。感触や使用感もそのままに再現されている。

セガ・ロジスティックサービスより3月24日に発売された「復刻版セガサターンコントロールパッド for PlayStation2」。セガダイレクトでの販売価格は2,280円


 ボタン配置は対戦格闘ゲームなどに適している前面6ボタンに加え、上部にLRボタンが各ひとつずつ搭載されている。前面の6ボタンには、PS2パッドと同様の配置に○、△、□、×が搭載されており、それに加えてL1、R1ボタンが配置されている。方向キーに関しては、デジタル認識の方向キーのみが搭載されており、PS2のアナログスティックは左右2本とも搭載されていない。これはサターンのパッドをそのままに再現しているため当然といえば当然の結果だろう。

PS2純正のアナログコントローラと比べると大きさに差異はないものの、形状的な突起などがないぶん若干小振りな印象を受ける。各ボタンの中央にはセガサターンでのボタン名であるA、B、C、X、Y、Zが刻まれているのだが、ボタンの上下スペースには、○や×などのPS2での使用時に割り当てられるボタン名が刻印されている


 使用した感触は、ほぼセガサターンコントロールパッドそのまま。多少、パッド上部にあるLRボタンのクリック感が当時のものに比べて固くなっているかな? と感じるものの、大きく異なる、と言うほどのものではない。コレクターアイテム的な側面も持っている製品だけに、使用感がそのままに再現されているという点は嬉しいところだ。セガサターンのタイトルを多く楽しんだ方ならば、間違いなくノスタルジーを感じることができる一品である。

持った状態では、薬指と小指が浮いてしまう。最近のハードのコントローラには標準的に搭載されている「グリップ部分」の重要性を感じるところだろう。反面、重量が175gと非常に軽いというのは魅力のひとつである


 このコントロールパッドを実際に使用するにあたり、最大のポイントとなるのは、本製品がデジタル専用コントローラである、という点だろう。つまりアナログコントローラ(DUALSHOCK)専用のソフトを遊ぶ際には使用することができない、というわけである。PS2で発売されている多くのタイトルはアナログコントローラ専用というものが多く、結果的にサターンパッドPS2を使用して楽しむことができるタイトルがかなりしぼられてしまうのは残念な点だ。

 研究所員としては、「SEGA AGES」のタイトルを楽しむときに使用するのをオススメしておきたいところ。また、サターン版とプレイステーション版が発売されたチュンソフトの「街」やアトラスの「デビルサマナー ソウルハッカーズ」のプレイステーション版をこのサターンパッドPS2で遊ぶと、あたかもサターン版を楽しんでいるかのような気分を味わえる。モノがモノだけに趣向を凝らした使用方法を考えてみるのをオススメしたい。

●ゲームグッズフラッシュ(まだまだ仮称)

・ミヤビックスのPSP専用アルミニウムケース「PDAIR Aluminium case for PSP」

 今回のゲームグッズフラッシュでは、ミヤビックスより3月下旬から発売されるPSP専用アルミニウムケース「PDAIR Aluminium case for PSP」をお借りすることができたのでご紹介しよう。

ミヤビックスより3月下旬発売予定のPSP専用アルミニウムケース「PDAIR Aluminium case for PSP」。同社通販サイトでの販売価格は3,150円


 本製品は、PSPの全面をアルミニウムで覆い全体を保護するタイプのケースとなっている。ケース自体の素材は全てアルミニウムで作られているのだが、PSPが直接触れることになるケースの内部には、上下ともにネオプレーン素材が貼られているため、アルミニウムによって傷などがついてしまうという心配はない。

ケース内部全面にはネオプレーン素材が貼られている。外部からの衝撃はアルミニウムが、内部ではネオプレーン素材が保護するという二段構えの構造である


 PSPを収納した状態でも、IRポート、USBポート、電源スイッチ、充電ポート、無線スイッチ、メモリースティックDuoポートへのアクセスが可能な形状になっており、全面を覆うタイプのケースとしては、機能的な制限があまり発生しないのは嬉しいところだ。一点難があるとすれば、UMDの入れ替えを行なう際はケースからPSPを取り出さないといけない、というところ。ただ、実際にケースからPSPを取り外すのは想像よりも簡単に行なえるので、慣れてしまえば、保護性能とのトレードオフである、と割り切れるかもしれない。

ケースの周辺部分は、PSPの各種ポートやスイッチをケースに収納したままで触れるように、形状が工夫されている。メモリースティックDuoの入れ替えや充電が、本体を収納したままで行なえるのは嬉しいところだ


 ケース自体は液晶面と背面の上下のパーツがヒンジによってつながっている構造になっているのだが、このヒンジ部分は、液晶面と背面のパーツを2つのヒンジでつなぐ形式になっており、あいだにアルミの板が設けられている。この機構により、ケースを開けたときに液晶面のパーツを完全に裏返すことが可能になっているのだ。また、ケースの角度を調節することにより、本体の角度を45度に保つ立てかけスタンドのような状態を実現できる。保護性能もさることながら、この立てかけ状態を実現できる、というポイントは本製品で一番嬉しいところかもしれない。

2段ヒンジ構造により、液晶面のパーツを完全に裏返すことが可能となっている。写真右は、動画を見るときなどに嬉しい立てかけ状態


 バツグンの保護性能と、ポートやスイッチ類へのアクセスのよさ、立てかけ状態を実現できるケース構造など、評価するポイントの多い「PDAIR Aluminium case for PSP」。UMDの入れ替えが収納状態ではできない、という難点はあるものの、それ以上に嬉しい点も確認することができた。興味を持った方は、まずミヤビックスの通販サイトを覗いてみるのをオススメしたいところだ。

□プレイステーションのホームページ
http://www.playstation.jp/
□サイバーガジェットのホームページ
http://www.cybergadget.co.jp/
□ゲームテックのホームページ
http://www.gametech.co.jp/
□HORIのホームページ
http://www.hori.ne.jp/
□フジワークのホームページ
http://www.fujiwork.co.jp/
□セガ・ロジスティクスサービスのホームページ
http://www.sls-net.com/
□ミヤビックスのホームページ
http://www.miyavix.co.jp/

(2005年3月31日)

[Reported by ゲーム環境向上委員会]


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