「SEGA GameJam 2005 遊びな祭!」、旧曲が新曲の[H.]ライブレポート
3月19日~21日 開催
会場:有明TFTホール
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今回のコンセプトは「インスト」。前半で光吉氏のボーカルで引っ張り、後半はサンバあり、フュージョンありのインストゥルメンタルナンバーを連発 |
「SEGA Game Jam 2005 遊びな祭!」初日は、セガのサウンドチーム[H.(エイチ)]による、ゲームミュージックライブで締めくくられた。
直前まで行なわれていた、「WCCF CUP WINNER'S CUP the 4th」全国決勝大会のステージが終了後、同ステージでMCを行なった假野剛彦氏の呼び込みで、大会の熱気も冷めやらぬままフロアはライブ会場へと化した。
大会の熱気を引きずって、16時40分頃からの開始となったライブは光吉氏の熱唱が会場に響き渡る「The Winners 2005」でオープニングを飾る。今回は、Vo.&B.光吉猛修氏、Key.Hiro師匠、TP.&Key.福山光晴氏、そして前回の「AOU2005 アミューズメント・エキスポ」セガブース最終日に行なわれた「[H.]Live」にもゲスト出演した、G.庄司英徳氏というメンバー構成だ。
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カリスマボーカリストというイメージの光吉猛修氏、今回はより多くの楽曲でベースをプレイ。溢れるサービス精神に頭が下がる |
キーボード担当のHiro師匠は、「時間が無い」と言いながらも「Who are You」をラテン調のアレンジに仕上げたとのこと |
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AOU2005ではトランペットに徹したが、今回再びキーボードも兼任の福山光晴氏。「The Winners 2005」は福山氏の生トランペットが欠かせない |
AOU2005に引き続き、「H.Live」に参加したG.庄司英徳氏。今回もそのギタープレイで会場の心をぐいぐい引っ張ってノリにノせた |
「The Winners 2005」の演奏が終わると、[H.]恒例のHiro師匠と光吉氏によるMC。今回の「遊びな祭!」は、2003年に開催された「GameJam Storm」より2年ぶりとなるわけだが、前回は激しい風雨に見舞われ、「本当に嵐が来てしまった」と光吉氏が語ると、「『“storm”をつけたから本当に嵐が来たんだ』とかで、今回はstormを取ったらしいよ」と裏話をHiro師匠がプチ暴露(ホント?)。2年前のライブにも足を運んだ人に取っては懐かしく、納得のエピソードだ。
また、Hiro師匠の「今回は昔の曲をたくさんやります」という言葉に、自ずと会場のボルテージは高まる。その言葉の通り、今回の楽曲のセレクトは、知っている人ならニヤリと懐かしめる古めの名曲が多めに演奏され、隠し球もかなり意外な楽曲だったのだ。
2曲目に演奏されたのは、ライブでは久しぶりとなる「それゆけココロジン」。力強いボイスで可愛いらしい歌詞を熱唱する光吉氏。最後のキメ台詞、「見えてしまいました……GameJam 2005!」に対して、Hiro師匠から演奏終了後にツッコミが入った。
「最後の、何? (Hiro師匠)」
「僕も言って失敗したな、って……(笑)(光吉氏)」
これには、会場からも思わず笑いがこぼれた。
そして次なる演奏は、H.Liveでは2回目となる「Like the Wind(Power Drift)」。原曲はバリバリのフュージョンだが、今回のアレンジはかなりロック調。ギターとベースがバリバリ鳴り響くゴキゲンなサウンドに、会場の熱気も高まる。ここでボーカルからベースに移って弾きまくった光吉氏、演奏を終えるや、「いやー、変な汗出てきた~」と一言感慨をこぼした(ひょっとして、間違ったりしちゃったのかもしれない)。
お次のMCネタは、本イベントはインターネット経由でのライブ放映が行なわれている、ということに関して。「たぶんどっかのゲーセンで……見てますかー」と、ライブカメラに向かって爽やかに手を振るHiro師匠。光吉氏は、「生で流れているということで……いやいやいや、自分を追い込んでも仕方ないんですけどね」とボケてみせるが、そのプレッシャーは相当なものだったろう。
「これからの曲はさらにヤバい(Hiro師匠)」という次の楽曲は、ライブで演奏されるのは初めてとなる新曲。とは言え、ゲームタイトルはオールドゲームと言ってもおかしくない、「TURBO OUTRUN」より、「Who are You」。軽快なラテン調が強く押し出されたアレンジに、会場も盛り上がる。演奏後、玉のような汗を滲ませて、「今回はベース多すぎます」と本音を漏らす光吉氏に、「今回はインストがテーマ」とさくっと返すHiro師匠。
オマケに、「笑顔でできるのは、ここまでだよね」と畳み込むHiro師匠の一言に、会場は更にドキドキムードが漂いながらも、次の曲への期待が高まった。すぐに次の曲へ移ろうとするHiro師匠に「ちょっと待ってくださいよ」と止める光吉氏。「何でこんなに止めるのかというと、次の曲、メドレーになっております(光吉氏)」ということらしい。会場からは大きな拍手がわき起こった。
ラストナンバーとなったのは、ファンキーK.H氏のバリバリのハイテンポなチョッパーベースがなつかしい「カルテット」のメドレー(「FM Funk」、「Sky」、「Quartet Theme」、「OKI_RAP」)。キーボードが低音と高音を激しく行き来する「FM Funk」から始まって、「Sky」、「Quartet Theme」へと続く。キーボードもベースもギターも、全てのバートで演奏が非常に難しそうだと素人目にも伺い知れる。最後は原曲のRAPからフュージョン風味へとアレンジされた「OKI_RAP」が、本当のラストを飾った。ステージ左右の高所のコンパニオン部隊から、演奏の締めくくりに重ねて、会場に向かってクラッカーがはじけ飛ぶ。大いに盛り上がった本日の締めにふさわしい今回のH.Liveは、無事終了となった。光吉氏は、「ありがとう!」という挨拶に続けて、最後に「セガ」コール、「サミー」コール、慎ましやかに「H.」コールを行なって、メンバーは退場。
初めてお披露目となる懐かしい名曲もあり、今回も聞き所いっぱいだった「[H.]Live」。3日間に渡るイベント初日を飾ると共に、続くイベントのスタッフの景気づけともなっただろう。
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ハードなナンバーが続いた今回のライブ。「いやな汗」と光吉氏は言っていたが、演り切った後のメンバーには、それとは違った汗と、充実感が伺える表情があった |
【楽曲リスト】
1. The Winners 2005
2. それゆけココロジン
3. Like the Wind
4. Who are You
5. Quartet
□セガのホームページ
http://sega.jp/
□「SEGA GameJam 2005 遊びな祭!」のページ
http://am.sega.jp/utop/show/gj2005/index.html
□関連情報
【3月18日】セガ、「SEGA GameJam 2005 遊びな祭!」明日開幕
「WCCF」、「VF4FT」の大会をライブ配信
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050318/segag.htm
【2月19日】「AOU2005 アミューズメント・エキスポ」ブースレポート
~セガ編~
[H.]ライブの隠しダマは「ハクション大魔王」!
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050219/aou_ss.htm
【2月18日】セガ、「GameJam 2005『遊びな祭!』」を開催
AC用3タイトルの決勝大会を実施。新作の試遊台も出展
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050218/sega.htm
(2005年3月20日)
[Reported by 河本茉澄 Photo by 佐伯憲司]
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