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サクラ大戦 帝国歌劇団・花組 新春歌謡ショウ「笑え! 花組」開幕
笑いあり、涙ありの人情喜劇

2005年1月7日~10日 開催

会場:青山劇場

料金:SS席 9,000円、S席 7,000円、A席 4,000円
ファミリー券 (S席のみ) 12,000円


毎度おなじみの広井王子氏と中嶋親方による前説からスタート
 年明け恒例となっている「サクラ大戦」の帝国歌劇団・花組による舞台「新春歌謡ショウ」が1月7日に初日を迎えた。これまでは年明け早々というスケジュールが多かったが、今年は8日からの連休に合わせて少しゆっくりしたスケジュールとなっている。昨年の新春歌謡ショウは「歌え♪花組」だったが、今年は「笑え! 花組」。はてさてどんな笑いを見せてくれるのだろうか。

 いつもの広井王子氏、中嶋親方による前説で劇場が暖まったあと、「ユンホォア」で舞台は幕を開ける。すでに舞台稽古などでも明かされているとおり、「辞めたい」と言い始めた大帝国劇場付の中嶋親方を思いとどまらせるために、あれこれ計画している花組メンバー。ダンディ団の団耕助 (園岡新太郎) や、ハイテンションな川岡刑事 (佐藤累央) も登場し、舞台はどんどんと騒がしくなっていく。

 今回ももちろんのこと人情喜劇で、暖かい「サクラ大戦」の舞台が描かれている。ちなみに2004年夏に行なわれた「スーパー歌謡ショウ」とあれこれリンクしている。細かい部分ではもちろんのこと、「スーパー歌謡ショウ」を見ていれば、より一層最後のアッと驚くどんでん返しがうっすらと見え隠れして面白いのではないだろうか。すっかり花組ファミリーとして世界観が確立されているので、安心して観ていられるし、それだけ感情移入もしやすい舞台となっている。

 さて、第2幕は第1幕の続きで、花組が「青山養老院」に訪れて舞台を披露するという設定。「新春歌謡ショウ」を観に来ているお客さんは養老院のおじいさんおばあさんという設定で進行していく。まず披露されるのは「ああ、無情」。、「サクラ大戦 第五期ドラマCDシリーズ Vol.4」の「あぁ、無情 (レ・ミゼラブル)」をベースに、シンプルなセットをうまく使って見せている。歌も数多く用意されており見所満載だ。

 そして、注目の“すごろく”。これは昨年の“大喜利”をバージョンアップしたものと考えてもらえるといいだろう。さいころの目が何が出るかはわからず、止まったマス目に書かれている芸をしなければならない、花組メンバーはすべての芸を練習しなければならず、大変この上ない。

 記者陣に公開された最終通し稽古では、2枚目組 (真宮寺さくら、マリア・タチバナ、レニ・ミルヒシュトラーセ、藤枝かえで)と3枚目組 (桐島カンナ、李紅蘭、アイリス、ソレッタ・織姫、) に別れて対決!! アイリス (西原久美子) とソレッタ・織姫 (岡本麻弥) による「新・西遊記」の舞台再現や、さくらによる三味線披露、ジェスチャークイズなどなど楽しい芸を披露した。もちろんまだまだネタはあるようなので、観に行く人は楽しみにしていて欲しい。

 そして最後は「ゲキテイ!」、敬礼で締め括り……なのだが、最後の最後まで驚かせてくれる仕掛けが用意されている。これは舞台のファンだけでなく、すべての「サクラ大戦」ファンがワクワクでき、楽しめる内容だ。ちなみに一番最後にはこの夏行なわれる舞台「スーパー歌謡ショウ」の演目も披露された。タイトルは「新・青い鳥」。どのような舞台になるのか今から楽しみなところだ。

 なお、今回の模様をおさめたDVD BOXが3月31日に発売となる。期間限定商品なので、欲しい人は早めに予約しておくといいだろう。

【第1幕】
前説が終わった後は、このところ定着している感がある艶やかな「ユンホォア」で幕が上がる そしてさっそく桐島カンナ(田中真弓)の身長ネタが炸裂。マヌケな付き人を叱りながらもお年玉を手渡す優しさを見せる 第1幕の舞台はほとんどがこの中嶋親方のお家。しかし、この家には様々な仕掛けが……
今回のカゲの主役というほど大活躍のダンディ団の団長、団耕助 (園岡新太郎) 。「サタディ・ナイト・フィーバー」ばりのポーズで踊りまくり それにつられて中嶋親方までカツラを被って踊り出す。踊りながらも様々な仕掛けが作動していく! 最後は藤枝かえで (折笠愛) やベロムーチョ武田 (武田滋裕) も巻き込んで中嶋家の舞台はダンスホールに
暗転直前に流れる「バスは行く行く夢乗せて」。かえでと団耕助でなかよくデュエット 突如ゴミ箱から登場するテンションの高い川岡刑事 (佐藤累央) 。妙なテンションで笑いを引き起こす この夏行なわれた「スーパー歌謡ショウ『新西遊記』」とリンクするワンシーン。昨夏の舞台では悪役として出演していたが、現在はすっかり更正している設定に
何かの企みが進行中……そんな謎がチラリホラリとしながらストーリーが進展していく。花組のメンバーが集まって何を企てているのやら?? ベロムーチョ武田が自分でさばいたフグ鍋を食べて毒があたって倒れた!? そこに駆け寄る団耕助 西村ヤン太郎 (西村陽一) にも見せ場は用意されている。カッコイイアクションで敵を倒す
【第2幕】
ドリフばりのコントでいきなり第2幕の舞台に引き込む青山養老院のおじいさんとおばあさん 青山養老院で舞台を披露している花組……という設定で進行する第2幕。まずは「ああ、無情」。かえでの朗読をバックに、シンプルな舞台装置でうまく見せていく。各役割のメンバーが登場し、朗読と歌でストーリーを進めていく
「我が名はジャベール」、「愛しき人よ」、「小金持ちは金持ちだ」、「恋の出逢い」、「我が心に鳴る鐘」と、ファンにはおなじみの名曲が披露される
【すごろく/その他】
昨年の新春歌謡ショウで好評だった大喜利。その代わりに今回披露されるのがこの“すごろく”。とにかく毎回ネタが違うということでやる方は大変だろうが、期待通り楽しませてくれる。ちなみに右写真は小道具を使ってこれまでの舞台を再現するというもの。マリア・タチバナ (高乃麗) がかぶっているのは海神別荘で桐島カンナ (田中真弓) が被っていたもの。わりとなんでもアリなようだ
すごろくの出し物のひとつとして最終通し稽古で披露された真宮寺さくら (横山智佐) の三味線。後ろにはクラシックギターが置かれているので、レニ・ミルヒシュトラーセ (伊倉一恵) の演奏を聴けるときがあるかもしれない 塩ビパイプを使った楽器演奏も「珍楽器演奏」として披露された 最後はアカペラで「口ずさむ歌」を熱唱。花組は常に進化し続けている
そして最後の最後はもちろん「ゲキテイ!」。そして敬礼!! もちろん幕間の「3分間ショッピング」も健在 開幕数時間前から劇場前には人が集まりはじめ、グッズの販売も行なわれていた
今回販売されるグッズの一覧 3分間ショッピングでも紹介された今回の目玉のひとつ「蒸気式チップカイロ パッチン君2号」。桜の花びら型 こちらも最終通し稽古では3分間ショッピングで紹介されていた「サクラの湯」。いわゆる入浴剤


(C)SEGA (C)RED

□セガのホームページ
http://sega.jp/
□レッド・エンタテインメントのホームページ
http://www.red-entertainment.co.jp/
□「サクラ大戦.com」のページ
http://www.sakura-taisen.com/
□「サクラ大戦 新春歌謡ショウ 『笑え! 花組』」のページ
http://www.sakura-taisen.com/05_newyearshow.html
□関連情報
【2004年12月12日】「サクラ大戦 新春歌謡ショウ 『笑え! 花組』」舞台稽古公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20041212/sakura.htm
【1月5日】セガ、サクラ大戦 帝国歌劇団・花組 2005年新春歌謡ショウ
「笑え! 花組」 DVD BOX発売決定
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050105/sakura.htm

(2004年1月7日)

[Reported by 船津稔]


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ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

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