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EA、スポコンイベント「X5」に巨大ブースを出展 |
会場:パシフィコ横浜
展示ホールの壁を占拠するように建てられたEAブース。「チーム・アンダーグラウンド」の実車以外にも、協賛のTOYO TIREからも車が出展され、かなりの数が並べられた |
「X5 Way of Xtreme Super Show Vol.3」は、国内では最大規模のスポコンイベント。スポコンとは「スポーツコンパクト」の略で、車をただ速く走らせるだけでなく、美しく見せるようカスタマイズするスタイル。芸術作品と呼ぶべきスタイリッシュなデザインの車が、実際に走るところが魅力といえる。逆説的な表現になるが、「ニード・フォー・スピード アンダーグラウンド」シリーズに登場するような車が実在して、本当に走ってしまう、といえばゲームファンにはわかりやすいだろうか。
そのイベントに出展したEAブースの内容は、同社が12月22日に発売予定のプレイステーション 2/ニンテンドーゲームキューブ/Windows用「ニード・フォー・スピード アンダーグラウンド2」を始めとしたゲームの試遊台と、「チーム・アンダーグラウンド」による実車の展示。イベントには自動車関連企業などから多数の出展があったが、その中でもEAブースの規模は最大級。数十台の実車を展示したこともあり、会場を訪れたスポコンファンも多数足を運んでいた。
ゲームの出展タイトルは、PS2版「ニード・フォー・スピード アンダーグラウンド2」のほか、発売中のレースゲーム「バーンアウト3: テイクダウン」、また米国発祥のスポコンのイメージに合ったタイトルということで、「NBAライブ 2005」や「SSX3」、「Def Jam Fight for NY」といったタイトルが並べられた。中でも「Def Jam Fight for NY」は、米国のヒップホップアーティストが戦うというゲーム内容が来場者の趣向にマッチしたのか、「ニード・フォー・スピード アンダーグラウンド2」と並んで人気が高かった。
会場に4台設置された「ニード・フォー・スピード アンダーグラウンド2」の試遊台。レーシングシートも用意され、とても快適にプレイできた | 発売中の「バーンアウト3: テイクダウン」も1台出展。こちらもレーシングシートでプレイ可能 | 「Def Jam Fight for NY」などのタイトルも各2台ずつ試遊台を出展。本来は車のイベントだが、多数の実車展示に引かれてか来場者は多かった |
出展された実車はいずれも独特のカスタマイズが加えられたもので、ドアが垂直に開くガルウイングを始め、流れるようなフォルム自体に美しさを感じさせるスタイル、浮世絵風の絵が描かれた和風のペイントなど、いずれも自己主張の強いものばかり。また巨大なオーディオやニトロをこれ見よがしに積み込んだり、普段は見えないエンジンにまで塗装を施すなど、美しさや格好よさの定義もさまざま。特殊な塗装がなされた車も多いようで、暗めの会場だけでなく、外で走っている様子も見たくなってしまった。
とにかくチューニングの要素が多彩であることは一目見ればわかるが、これを実車でやるとなると、費用がいくらかかるのか想像するのも難しい。それが「ニード・フォー・スピード アンダーグラウンド2」の世界でなら、好きなだけカスタマイズできるというわけだ。スポコンの入り口としてゲームをプレイするというのが最も多いパターンだとは思うが、会場であれだけの車を見せられると、スポコンの実車を知る人がカスタマイズの参考として使うのが一番面白いのでは……とも感じてしまった。ちなみに出展された車の一部はゲームにも登場するそうだ。
同社はこれまでも各地のスポコンイベントに参加し、実車の展示を行なってきているが、今回ほど多数の実車を一挙に展示できたイベントはないという。また2005年1月14日から16日まで幕張メッセで開催される「2005東京オートサロン」でも、EAブースと「チーム・アンダーグラウンド」の実車出展が予定されている。こちらはゲーム発売後となるので、プレイした後にゲームに登場した車の実車版を見に行くというのも面白いのではないだろうか。
(2004年12月20日)
[Reported by 石田賀津男]
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