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バンプレスト、「マシン プライベートショー」を開催 |
独特の形状をしたコクピット筐体。安定した座り心地でなかなか快適 |
会場に出展されたマシンの中で最もスペースが割かれていたのは、今回唯一のアーケードゲーム機となる「機動戦士ガンダム バトル・オペレーティング・シミュレータ(G-B・O・S)」。9月に開催された「アミューズメントマシンショー」にも出展され、ガンダムをモチーフにした独特なデザインのコクピット筐体で来場者の目を引いた。今回出展されたものは、それに改良や仕様追加が施された最新版となっている。
「G-B・O・S」は、アニメ「機動戦士ガンダム」の世界を舞台とした3Dアクションゲーム。ガンダムやガンキャノン、ジム、アレックスといった連邦軍のモビルスーツを操作して戦う。敵にはジオン軍のザクIIやズゴック、ゲルググ、ビグ・ザムなどが登場する。
操作は2本のスティックと、それぞれのスティックについている合計4つのボタン、それにフットペダルを使用する。操作方法は以前出展されたものと同様で、2本のスティックを倒した方向に移動、フットペダルでバーニアを噴射して高速移動する。スティックを外側に開くと同時にバーニアを使用すると大ジャンプとなるが、そのままバーニアの噴射を続けるとしばらく滞空したり、さらにレバーを動かして空中移動も可能。これまでにない操作形態だけに初めは誰もが戸惑うはずだが、慣れれば直感的な操作が可能で、かつ自由度も高いと感じた。
攻撃方法は、スティックについているボタンを押すだけ。射撃、近接攻撃、サブウェポンの3つと、防御用のシールドが用意されている。射撃武器はどれも残弾数が多く、かなり撃ちまくっても問題ない。ある程度撃つと自動的にリロードされるが、それもかなり短時間なので、ガンガン撃って攻めていける。近接攻撃は前方に突進しながら斬りつけ、そのまま連続攻撃も可能。ダメージは射撃よりかなり高めに設定されており、敵を一瞬で倒してしまうこともある。この点だけ見れば、タイトルで「シミュレータ」とうたっている割には、なかなか大味で爽快感がある。
筐体横に置かれたカード販売機。カスタマイズはゲーム筐体で行なうため、カード販売以外の機能は持っていない |
ちなみに視点に関しては、コクピットに乗り込んで操作しているという設定で作られているため、視点変更はできない。自機が華麗に動き回る姿を眺めたいというファンも多いだろうが、ここは「シミュレータ」としてのこだわりと受け止め、パイロットになりきってプレイしていただきたい。
もう1つの変更点であるカードシステムは、本作には欠かせない要素となるもの。カードを使用することでより難易度の高いミッションに挑戦できるようになり、ある程度までクリアすることで異なる機体が使用できるようになる。またプレイ後にはその戦闘結果に応じて「MSポイント」が支給され、保有するモビルスーツの攻撃力や機動力を強化できる。カードは1枚で100回分のプレイが可能。ガンダムやザクなどが描かれた5種類のデザインが用意されており(購入時にデザインの選択はできない)、400円程度で販売される。
ゲームはシングルプレイと2人での対戦プレイが用意されている。シングルプレイでは、指定された敵を数体倒せ、といった指示がステージごとに出されるミッション形式で進行。ステージをクリアするとライフと残り時間が少し回復して次のステージに進む。対戦格闘ゲームでは、ステージごとに時間やライフがリセットされるのが一般的だが、その点ではなかなか歯ごたえのあるシステムといえる。
対戦は1対1の2人対戦となるが、双方にCPU操作の味方機が登場し、見かけ上は多対多での戦闘となる。会場の設定では、相手プレーヤーが操作する機体を3機撃破すれば勝利。また90秒の時間内に3機を撃破できない場合、味方機を含めた撃破数がポイント換算され、そのポイントで勝敗が決する。
シングルプレイ、対戦ともに多数の敵が登場することから、レーダーや敵機のロックオン機能も搭載されている。レーダーは近距離でも判別しやすく、よく機能していると感じた。しかしロックオンは「最も画面中央近くに見えている敵」という条件のようで、多数の敵が固まっているときにはロックオンターゲットが意図せず切り替わってしまうことがある。とはいえ、うまくロックオンすることもテクニックのうちであるとも言えるだろうし、まだ稼動までは時間がある。今後の更なる作りこみに期待したい。
稼動は2005年3月の予定。プレイ料金は1回200円程度になる見込み。
(2004年12月15日)
[Reported by 石田賀津男]
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