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【東京ゲームショウ2004】

TGS2004ブースレポート~サイバーフロント編~
「プリンセスメーカー」シリーズ最新作や「エヴァ」
「ふしぎの海のナディア」のゲーム化を発表

9月24日~26日 開催(24日は終日ビジネスデー)

会場:日本コンベンションセンター(幕張メッセ)

入場料:1,200円(前売1,000円)、小学生以下無料


 ブースのスペースこそ小さいが、中身はギッシリと詰まっていたサイバーフロントブース。近日発売予定の「ちゅ~かな雀士 てんほー牌娘(ぱいにゃん)」、「プリンセスメーカー2」、「ファンタスティックフォーチュン2☆☆☆(トリプルスター)」の3タイトルをプレイアブル出展し、注目のシリーズ最新作「プリンセスメーカー4」は映像のみの公開となっていた。

 また、ガイナックスの完全監修による超人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」、「ふしぎの海のナディア」をそれぞれPS2にてゲーム化することもあわせて発表。両方とも映像出展のみなので、ファンにとってはプレーできなかったのがなんとも残念なところだが、いったいどんなゲームが出来上がるのか、今から待ち遠しいところだ。


■ PS2「プリンセスメーカー2」

 プレーヤーは星から授かった娘の父親となり、娘が18歳になるまで育てていく元祖育成シミュレーションゲームがPS2用ソフトとして新たに登場。勉強やアルバイト、武者修行など、育て方によって娘の将来が決定する。

 PS2版の開発にあたりグラフィックを全てフルカラー・高解像度で描き直し、さらにキャラクタのセリフもフルボイス化を実現。すでに遊び倒してしまったという人でも、また新たに楽しめる内容となっている。発売は来週の9月30日で、価格は6,090円。

【「プリンセスメーカー2」】


(C) 2004 GAINAX (C) 2004 GeneX


■ PSP「ころん」

 全国のゲームセンターで現在稼動中のアクションパズルゲーム。落下してくるブロックを同じ色同士で4個以上つないで消していくだけのシンプルなルールで、うまく積み方を考えてブロックを組んでいけば次々と連鎖がつながり、高い爽快感が得られるのが特徴。

 家庭用はなんとPSP用ソフトとして発売。アーケード版の内容に加えて、AIを搭載したCPU戦や他のプレーヤーとの通信対戦にも対応する予定で、ゲーム中に登場するキャラクタも大幅に追加されるもようだ。発売時期は現在のところ未定。

【「ころん」】
PSP版は映像のみの出展で、アーケード版の筐体を使って来場者にアピール。また、25、26日ともステージイベントで対戦大会の開催をを予定している


(C)CYBERFRONT 2003

※写真は発表会時にプロジェクターの画面を直接撮影したため、画像が粗くなっています。ご了承ください。


■ PS2「ちゅ~かな雀士 てんほー牌娘」

 2人打ちで対戦するキャラクタ麻雀ゲーム。中国からやって来た謎の少女「ぱいにゃん」が、日本支配を企む妖怪「白面金毛九尾の狐」と戦うというストーリーで、バトルはもちろん麻雀で勝負する。キャラクタデザインは「スーチーパイ」でもおなじみの園田健一氏が担当し、キャラクタボイスにはかないみか氏、高橋美紀氏、井上喜久子氏などの有名声優が多数参加している。

 麻雀に勝つと対戦相手が仲間となり、さらにパチスロに似た「スロットマッチ」というイベントが発生。スロットのリールをストップさせて役が揃うと、アイテムを取得したりキャラクタが覚醒するなど様々な効果が得られる。本作品は通常版が7,140円。コレクターズエディションが9,240円。ともに11月25日に発売される予定。

【「ちゅ~かな雀士 てんほー牌娘」】


(C)2004 My Harvest. (C)2004 SEA'S SPLASH.


■ PS2「プリンセスメーカー4」

 育成シミュレーションの金字塔、「プリンセスメーカー」シリーズの最新作。プレーヤーは娘の父親となり、娘が10歳から18歳になるまでの間に様々な教育を課して成長させていくシステムはこれまでどおり。今回の娘は魔族と人間の間に生まれたという設定で、育て方によっては、なんと魔族の血が覚醒してしまうこともあるという。

 また、直接実行したコマンド以外にも、周囲の社会情勢によってキャラクタの成長が変化するようになった。時間が経過するにつれてどんどん社会情勢が悪くなるので、父親としてどんな娘に育て上げるか、さらなる力量が問われることだろう。

 プロデューサーは初代からおなじみの赤井孝美氏で、キャラクタデザインは今回新たに天広直人氏が担当。同氏が娘のデザインはもとより、執事「キューブ」をはじめとする登場人物のデザインも多数手掛けているので、必然的にグラフィックはこれまでのシリーズとはかなり違ったものになっている。発売は2005年春の予定。これまでのシリーズとは一線を画した、新生“プリメ”がPS2で楽しめそうだ。

【「プリンセスメーカー4」】


※画面写真は発表会時にプロジェクターの画面を直接撮影したため、画像が粗くなっています。ご了承ください。


■ PS2「星界の戦旗」

 森岡浩之氏原作のSF小説を基にした、美しい3DCGによる艦隊戦と豊富な会話イベントの発生するシナリオが魅力の戦略シミュレーション+アドベンチャーゲーム。プレーヤーは銀河の半分を支配する「アーヴ」の演習教官となり、修練生(ベネー)たちを指揮して戦う。

 PC版からの移植タイトルとなるが、PS2版は新たな要素を多数追加し、赤井孝美氏デザインによる原作キャラクタが登場するなど、ゲームおよびアニメ・小説のファンにも楽しめる内容になっている。発売は2005年春の予定。

【「星界の戦旗」】

※画像はPC版のものです。



(C)森岡浩之・早川書房 (C)サンライズ (C)2003,2004 GAINAX
※画面写真は発表会時にプロジェクターの画面を直接撮影したものも含まれているためため、画像が粗くなっています。ご了承ください。


■ PS2「ファンタスティックフォーチュン2☆☆☆」

 前作「ファンタスティックフォーチュン2」の外伝的なストーリーが楽しめる恋愛シミュレーション。女性向けのファンタジー恋愛ものとして人気を獲得している同シリーズだが、今回はなんとノラ猫が主人公(!)になるとのこと。これまでに語られることのなかった、ストーリーの裏側やプロローグ以前の過去、そしてエンディング後の未来をノラ猫の視点で描くという。

 ノラ猫の視点によって、各キャラクタの知られざるエピソードを垣間見るというこの大胆なアイデア。本シリーズのシナリオを担当するゆうきあずさ氏が目指すところはいったい何なのか? 12月16日の発売日が待たれるところだ。

【「ファンタスティックフォーチュン2☆☆☆」】


(C) 2004 GAINAX (C) 2004 GeneX


■ ガイナックスが誇る傑作アニメーション2タイトルをゲーム化。開発者トークショーも開催

 「ふしぎの海のナディア」は、発明好きの少年ジャンが謎の少女ナディアとともに冒険へ旅立つという物語を描いたアニメーション。'90年にNHKで放送が開始されるや、瞬く間に人気が沸騰。ガイナックスの名を一躍世間に轟かせた作品だ(現在教育テレビで再放送中)。

 ゲームはキャラクタとの会話によって物語を進めるアドベンチャーモードと、万能潜水艦ノーチラス号で敵と戦うシミュレーションモードとが楽しめる。ストーリーは基本的にアニメの内容に沿ったものとなるが、ゲーム用として完全オリジナルで制作し、またアニメ版では登場しなかったオリジナルキャラクタも新たに追加されるとのことだ。発売は2005年春の予定となっている。

 「新世紀エヴァンゲリオン」は、現在のところストーリーやゲームジャンルは一切非公開。モニターの映像も本編のアニメーションが中心であったため、今のところ詳しい内容は不明。こちらも同じく2005年春の発売を目指して現在鋭意開発中だ。

【「不思議の海のナディア」】

【新キャラクタ】


(C)1990 NHK・総合ビジョン

 さらに24日の13時より行なわれたステージイベントでは、株式会社ガイナックス取締役統括本部長の武田康廣氏と、同取締役の赤井孝美氏が登場。「ふしぎの海のナディア」、「新世紀エヴァンゲリオン」の両タイトル、およびその他の新作ゲーム開発にあたってのエピソードなどを語るトークショーを行なった。

 「プリメ4は天広さんのキャラクタデザインにより、これまでのシリーズとは絵柄がガラッと変わります。『こんなのプリメじゃない!』と言われることもあると思いますが、後でユーザーが喜んでくれればそれでOKなんです。前と同じでは買う必要がありませんから」と赤井氏。

 また同氏は「プレーヤにデジタル映像でありながら、質感が伝わるような絵になることを重視して制作します。天広さんが新たに作ったどんなプリメが出来上がるのか、『期待感』と『不安感』が両方あって面白くなると思いました」と続けた。

 一方武田氏は「ナディアを作ったら8千万円の赤字でたいへんだった(一同爆笑)。この頃からアニメだけでは食べていけない分をゲームで補填する技(?)を編み出した」と危ない話から入った。

 「エヴァンゲリオンに限らず、アニメを作り終えた後はゲームで続編を作りたくなります。これは別の視点から作品を見たいという発想からきています」と赤井氏がフォロー。

 武田氏は「聖界の戦旗」について、「『聖界の戦旗』は原作小説がまだ続いているにもかかわらず我々はゲーム化してしまいました。こんなことは珍しいですね」とコメント。

 また、赤井氏は「ガイナックスがゲームを作る場合、一度完成したものを壊してしまうのが大好き。アニメで完成していた内容を壊して、ゴジラに対するメカゴジラのような『賢いニセモノ』を作ってしまうのです」と語り、会場の爆笑を誘った。

 多数の参加者が集まるなか、両氏は上記以外にも思わずドキッとしてしまうビックリ発言や爆笑ネタを連発。多数の参加者に対するサービス精神が災いし、参加者からの質疑応答の時間までをも潰して終始しまったほどだ(笑)。アニメおよびガイナックスのファンにとっては、実に濃密な30分のイベントとなったことだろう。

(左)武田氏「ナディアを作った時は実入りが少なく、今思うとよく食べていけたなと……(笑)」。(右)赤井氏「内容を変えて作ると『期待感』も『不安感』もあるが、ユーザーが喜んでくれればいいんです」


□東京ゲームショウ2004のホームページ
http://tgs.cesa.or.jp/
□サイバーフロントのホームページ
http://www.cyberfront.co.jp/
□関連情報
【9月28日】東京ゲームショウ2003、記事リンク集
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030928/tgslink.htm

(2004年9月25日)

[Reported by 鴫原盛之]


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