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「サクラ大戦 スーパー歌謡ショウ『新西遊記』」舞台稽古を公開 |
【サクラ大戦 スーパー歌謡ショウ「新西遊記」】
8月13日~19日 開催
会場:東京厚生年金会館
毎回披露されてきた「ゲキテイ」。今回も稽古の最後を締めくくる形で披露された |
舞台稽古が公開されるのに先立って行なわれた記者会見で、作・総合プロデュースを手掛ける広井王子氏は、「『西遊記』は本当にやろうとすると饒舌すぎてつまらない。そこで、ギュッと濃縮するために音楽劇に仕立て、テンポアップさせた。『西遊記』では行動しているのは魔物で、迷って行動を起こさないのは人間。作中のどの部分を抽出すれば、現代でも通用するか……いや、現代だからこそ必要だというテーマが見えてきたので、これまでの西遊記の決定版になる、面白い作品に仕上がると思う」と自信たっぷりに作品をアピール。
演出の茅野イサム氏は「書き手の前で言うのも何ですが、今回の脚本を見て『広井さん、腕を上げてるなぁ』って思った。1幕と2幕のバランスもいいし。第1幕では、これまでにない場面として“さくら (桃栗小僧) とマリアの対決”があったり、まだ試行錯誤している。2幕では花組さんが妖怪になるし、見所満載です」と語った。
マリア・タチバナ役で、第2幕では“牛魔王”を演じる高乃 麗さんは、今回の舞台について「東京厚生年金会館の性格上、舞台を立体的になりづらかったが、今回は色々なものが消えたり、出てきたり、見えたり、面白いので楽しみにして欲しい」とコメントし、「1幕も2幕もそれぞれ単品で見せることができるクオリティ」と続けた。
そして今回なんと言っても孫悟空という主役をこなすことになった田中真弓さんは「意気込み? それはこのボロボロの台本を見てもらえればわかると思う」と気合いが入っていることを示した。また、「どうしてもアクションが厳しいので、これからもう少し格好が付くようにしたい」とあと1カ月の練習の抱負を語った。
ちなみに田中さんはこれまでから「“孫悟空”と“アニー”をやりたい」が夢だったそうだが、そのうちのひとつが叶ったことについて「この歳で孫悟空なんてできると思ってなかったので嬉しい。もし、幸せの総量が決まっているとしたら、この舞台が終わったら、“幸せ”を使い果たして私は死んじゃうんじゃないかって言うくらい嬉しい」と、かなり嬉しかった様子。
今回公開されたのは、第1幕と第2幕からそれぞれ1シーン。それぞれ新曲で「銀座行進曲」と「悪徳の花びら」。「銀座行進曲」については、おそらく第1幕の終盤ではなかろうかと思われるシーンで、さわやかな曲に乗せて花組のメンバーの友情が表現されているように感じた。
そして圧巻だったのが第2幕の「悪徳の花びら」。三蔵法師一行が牛魔王達と初めて合うシーンで、ロック調の曲に合わせて激しい立ち回りが演じられる。中心となるのは牛魔王 (高乃麗さん) と三蔵法師 (岡本麻弥さん) の絡みで、白い布を使った立ち回りが斬新。さらに高乃さんのカッコ良さが存分に表われており、グイグイと引き込まれるだろう。さらにそれだけではなく、舞台は同時多発的にあちこちで激しい殺陣が行なわれており、どこを見ればいいのか迷ってしまうくらいだ。
舞台稽古を見た上での個人的な感想としては、これまで以上に完成度の高い舞台となりそうな感じだ。広井氏は「 (公開された舞台稽古の) あのレベルがずっと続くから今回は役者さんが大変なんだよね。でも『新西遊記』については演目が早くから決まっていて、昨年から準備ができた。田中さんにも1年掛かりで腰を治してもらい、今年の7月はできる限りスケジュールを取って貰うように、去年からスケジュールを押さえていた。脚本も4月に完成させたし」と万全な体勢で、これまでにない面白い作品に仕上がりそうだ。
□セガのホームページ
http://sega.jp/
□近畿日本ツーリストのホームページ
http://www.knt.co.jp/
□「サクラ大戦 帝国歌劇団・花組 第3回スーパー歌謡ショウ『新西遊記』」のページ
http://www.sakura-taisen.com/04_show3.html
□関連情報
【5月7日】サクラ大戦 帝国歌劇団・花組 スーパー歌謡ショウ
第3回公演「新西遊記」8月13日開幕決定
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040507/sakura.htm
【7月17日】太正浪漫堂&サクラカフェ、リニューアル一周年記念「サクラ祭り」
横山智佐さんら出演のオープニング、広井王子氏のトークイベントなど開催
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040717/sakura.htm
(2004年7月18日)
[Reported by 船津稔]
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