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スクウェア・エニックス、PS2「ドラゴンクエストVIII」
3Dで描かれる街やフィールドの見所を紹介

今冬 発売予定

価格:未定

 株式会社スクウェア・エニックスは、今冬発売予定のプレイステーション 2用RPG「ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君」の最新情報を公開した。

 前回は主要キャラクタと戦闘シーンを中心にお伝えしたが、今回は冒険の舞台となるフィールドや、多くのNPCが登場する街中の様子、また3Dグラフィックスならではの新要素などを紹介していく。



■ 時間の経過で街の様子が一変

 これまでの「ドラゴンクエスト」シリーズでも、昼から夜へと時間が経過する様子は描かれていた。今作ではフィールドだけでなく、街中でも時間が経過するようになっている。

 夜が近づけば店が閉まったり、街中にいた人が家に帰ったりして、街の様子が変化していく。これらのゆるやかな変化も、3Dグラフィックスで描かれる。これまでのシリーズ作品よりも、格段に時間経過のリアリティが増している。

 街中で時間が経過するということは、ただ映像的に美しくなるだけでなく、夜にしか入れない店や、夜だけに登場するNPCやイベントなども出てくるはずだ。そんなとき、「夜まで待てない!」という人のために、宿屋には夜まで「休む」という項目が追加されている。これは夜という時間の重要度が、従来よりも増している証拠ともいえる。 

【スクリーンショット】
同じ街でも、昼と夜では風景が大きく異なる。買い物をしていたら、「閉店時間だから帰ってくれ」などと言われることもあるのかもしれない



■ 主人公の視点で街中を眺める

 主人公が動く様子を見ながら操作する三人称視点のほかに、主人公の視点でものを見る主観視点も用意されている。

 主人公の視点で街中を見ることで、プレーヤー自身が街中を歩いているようなリアリティが感じられる。また三人称視点ではあくまで風景としてしか見られないような細かいものも、接近して主観視点にすればはっきりと見える。完全3Dグラフィックスとなった本作ならではの機能だ。

【スクリーンショット】
とある屋敷の中にいる主人公。主観視点にすれば、壁にかかっている絵や、前にいるキャラクタのアップも見られる
階段を上っていく主人公。視点を変えると、そこには大きくカジノの看板が。ちなみにカジノの中はまだ公開されていない



■ 仲間たちも会話する

 ストーリーを進めていく上で、街の住人などのNPCとの会話は欠かせない。今作では主人公だけでなく、ヤンガスやゼシカ、ククールといった仲間がNPCと会話するシーンも登場する。

 主人公が情報を収集するために会話することはもちろんだが、仲間でなければ聞けない会話もある。どのようにして仲間との会話を聞きだすのかは明かされていないが、仲間1人1人の会話から、サブストーリー的なものも楽しめそうだ。

【スクリーンショット】
酒場で覆面の男と話す主人公。独特の雰囲気を醸し出すこのNPCにも注目 ヒゲ面の男に挨拶されるヤンガス。山賊として名を轟かせているというのは本当らしい
「お嬢さま」と呼ばれるゼシカ。こちらは周囲の人々に慕われている様子 ククールはやはり女性から大人気。聖堂騎士団に属する彼がどう答えるのかも見所



■ 街にあるものは何でも「調べる」

 画面がフル3Dグラフィックスになろうとも、あらゆるところを調べられるシステムは健在。壁にかかった袋の中を探ったり、街にある井戸に入ってみたりといった行動が、「調べた」というメッセージではなく、ちゃんと主人公が動いて表現される。こういった細かいところの演出は、「ドラゴンクエスト」ならではといえる。

 それにしても、実際に調べている様子が3Dグラフィックスで描かれるとなると、「知らない人の家のタンスを調べる」といった行動が、そのまま主人公の動きとして表現されることになる。この行動を見てどう感じるかは人それぞれだが……。ともかく、楽しみな見所がひとつ増えたことは確かだろう。

【スクリーンショット】
井戸にもぐりこもうとする主人公の様子もリアルに表現。しかし妙にコミカルに感じられる



【その他、街中のスクリーンショット】



■ 3Dで描かれるフィールド

 キャラクタと同じく3Dグラフィックスで描かれたフィールドは、かなり起伏に富んだつくりになっている。例えば森の中では木が1本1本生えており、プレーヤーの操作する主人公はその中を走っていく。

 フィールドは草原や雪原、海岸などさまざま。さらに街中と同様に時間によって風景が変化し、沈んでいく夕日が眺められたり、夜にはたいまつの明かりが灯されたりする。従来の俯瞰(見下ろし)視点では体感できなかった臨場感を味わえるだろう。

 また街中と同様、フィールドでも主人公の主観視点に切り替えが可能。高い建造物など、三人称視点では見えない部分でも、主観視点に切り替えて見上げることで確認できる。

【スクリーンショット】
森や雪原などさまざまなフィールドが用意されている。中には海岸や遠方の山々など、美しい風景が眺められる場所もある
フィールドでももちろん時間は進む。昼と夜の差は大きく、ただ明るさが変わるだけではない
謎の建物の前にたどり着いた主人公。主観視点にして上を眺めることで、建物全体が見渡せる
スクリーンショットの中央部に何かが映っているようだが……?



■ 「なかま」コマンドで仲間と話せる

 フィールドの移動時は主人公だけが表示されるようだが、実際はもちろん仲間たちと行動している。フィールド上で「なかま」コマンドを使うと、いつでも仲間たちと話ができる。特定の場所で仲間を呼んで話すことで、何か攻略の糸口がつかめるといったこともあるのかもしれない。

【スクリーンショット】
「なかま」コマンドで仲間を呼び出す。何とも奇妙な取り合わせの一団だが、仲間内でどのような会話をしているのかも見てみたい


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※画面は開発中のものです。実際の商品とは異なる場合があります。

□スクウェア・エニックスのホームページ
http://www.square-enix.co.jp/
□「ドラゴンクエスト」のホームページ
http://dragonquest.square-enix.co.jp/
□関連情報
【7月5日】スクウェア・エニックス、PS2「ドラゴンクエストVIII」
登場キャラクタと最新スクリーンショットを公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040705/dq.htm
【6月17日】スクウェア・エニックス、PS2「ドラゴンクエストVIII」
発売時期を今冬と発表
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040617/dq.htm
【3月9日】「ドラゴンクエスト スプリング ミーティング 2004」開催
「VIII」のサブタイトルは「空と海と大地と呪われし姫君」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040309/se.htm

(2004年7月30日)

[Reported by 石田賀津男]

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