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スクウェア・エニックス、PS2「フロントミッションオンライン」
“アサルト”、“メカニック”、ゾーン設定等、新情報を紹介

発売日:2005年

価格:未定

 株式会社スクウェア・エニックスはプレイステーション 2ネットワーク専用ソフトとして「フロントミッションオンライン」を2005年に発売予定。ソフトの価格、利用料などは現在未定だ。また、PC版も予定されているとしている。

 兵器そのものの無骨なロボット「ヴァンツァー」が戦場をかける「フロントミッション」シリーズ。本作は、そのオンラインゲームとなる。本作では「フロントミッション1st」と同じく、「第ニ次ハフマン紛争」が描かれることとなる。プレーヤー達は「O.C.U.(オシアナ共同連合。アジア、オセアニア、オーストラリアを中心とした共同体)」と、「U.S.N.(ニューコンチネント合衆国。南北アメリカを統合して発足した国家)」というふたつの勢力のどちらかに属し、舞台となる「ハフマン島」で覇権を争い、激しく戦うこととなる。

 ゲームでは、プレーヤーはひとりのパイロットとして参加。詳細はまだ不明だが、ヴァンツァーを操る、アクション性の強い作品となりそうだ。ただし、アクションゲームの腕だけが求められるというわけではなく、装備でカバーしたり、戦域を見回す戦略性や、「ジョブ」によっては支援に徹したりと、さまざまなプレーヤーが楽しめることを目指しているという。

 行なわれる戦いは勢力の推移に密接に影響する。また、ゲーム内で功績を積むことで、プレーヤーの地位は向上。戦局そのものを左右するパイロットも誕生するかもしれない。プレーヤーはひとりでも、パーティーを組んでも戦闘の参加が可能だ。

近距離攻撃に特化させたアサルト。
衛生兵的役割のメカニック

 ジョブとは、ヴァンツァーに搭載する、「役割」を持ったコンピュータのこと。このコンピュータにより機体にさまざまな特徴が付加されるという。現在、明らかになっているジョブは、「アサルト」と「メカニック」。

 「アサルト」は近距離の攻撃を得意とする。ジョブをセットすると移動速度が上がり、戦場で素早く動くことができる。軽い機体は移動速度をさらに速められるため、このジョブの特性を活かしやすいが、反面、出力が低いため装備が軽くなってしまい、火力が落ちる。

 その場合は、ターボパックなどで出力を増加すれば、両腕に武器を装備しても移動速度を落とさないこともできる。スピードを確保しつつ、重量と折り合いを付けながら装備を強化していくことが重要となるだろう。

 「メカニック」。昨今、戦争物のゲームでは「衛生兵」の存在がクローズアップされつつあるが、このジョブは、そんな感覚を活かしたジョブ。リペアバックパックを背負って、戦場で傷ついた味方を回復する。ゲーム的には「クレリック」的な役割も果たしそうだ。このジョブをセットすると回復量がアップ。パーティーにひとりいることで、ずいぶん心強くなりそうだ。

 リペアバックパックの難点は重いこと。大きな機体でないと、装備することは難しい。また、「メカニック」は長期戦になるほど、その重要性を増すジョブだ。味方を生き残らせるためには、自身も高いHPが必要となる。防御にも気を配ったセットアップが求められるだろう。

 ジョブコンピュータは戦いを重ねることで学習、強化されていく。より装備レベルの高いヴァンツアーに搭乗できたり、より強力な武器を装備できるようになる。

 いくつかの武器や装備も明らかになった。今回紹介するのはアサルト向きの近距離武器と、バックパックである。

■武器

・マシンガン:攻撃属性は貫通。弾をばらまくタイプの武器。残弾には注意。

・ショットガン:こちらは単発ではあるが、敵の広い範囲にダメージを与えることが可能だ。さらに、近距離ならば1カ所に大ダメージを与えることも。こちらの攻撃属性は衝撃。相手の防御属性によってマシンガンと使い分けると効果的だ。

・ナックル:拳に装備して殴る武器。属性は衝撃で、弾切れはないが、射程は極端に短い。

・パイルバンカー:ナックルよりは射程が長いが、やはり至近距離でないと当たらない。属性が貫通なので、ショットガンと相性がいいかもしれない。

・ロッド:攻撃属性は衝撃でリーチが長いため、ナックルとどちらを装備するかは好みが分かれるところだろう。

・シールド:腕シールドと、肩シールドがある。腕シールドは防御態勢を取ることで、前面からの攻撃に対してダメージをシールドに回すことができる。シールドのHPが0になって破壊されるまでは、敵の攻撃に耐えることができる。アサルトはシールドで防御しつつ敵に肉薄、防御態勢を解除して攻撃するのが基本になる。肩シールドは、腕方向の攻撃を防御態勢を取らずにガードできるが、重い。出力の高い機体でないと装備できないだろう。

■バックパック

・アイテム:予備の弾や回復アイテムなどを戦場に持っていける。

・ターボ:出力を増加させる。移動速度も上げられるため、アサルトならばさらに素早く動ける。

・リペア:メカニックならばさらに回復量が上がる修理ユニット。



戦場となるハフマン島
 次に、MAPの概念を紹介したい。本作の戦場となる「ハフマン島」は、O.C.U、U.S.Nの各統制区、占領区、戦いの最前線になるであろう激戦区等大きく分けて6つの区、「ゾーン」に分かれている。このゾーンはさらにいくつかの「エリア」に、さらにこのエリアは複数のバトルマップから構成されている。

 プレーヤー達が集う「ロビー」は、各エリアごとにあり、そこで仲間を募ることができる。各ゾーン、エリアにはレベル制限があるため、実力の近い者達が集うことになるだろう。

 今回は各ゾーンを紹介。統制区とは、完全に自軍が制圧している場所で、戦う敵となるのは偵察用の部隊のみである。占領区とは、統制区よりは敵の攻撃が激しくなる場所。そして激戦区はまさに最前線。高レベルのヴァンツァー乗り達が、激しいPvPを行なう場所でもある。紹介の前の番号は、右のマップを参考にしてもらいたい。

O.C.U.統制区
1.バリンデン:海岸近くまで山が拡がるところで、人口10万程度の都市がある。駅や空港があり、O.C.U.軍の飛行部隊が多数待機する、軍事拠点のひとつである。

O.C.U.占領区
2.ニューミルガン:湾岸都市で、大きな港がある。漁業の他に、酪農も盛んな地域だった。現在は本土から、補給物資が届く活気のある軍港となっている。

U.S.N.統制区
3.ルーピディス:島最大の湾岸都市で、人口は120万。第1次紛争終結時から、サカタ工業の進出が目立ち始め、北には、ラーカス事件でその存在が明らかになったニルバーナ研究機関が建造されていた。

U.S.N.占領区
4.ソレイト:ハフマン島の地下資源の豊富さが明らかになっているのがわかってから、多くの工業プラントが建設された地域。ハフマンの自然保護を訴える団体も登場。彼らの一部は、後に“ハフマンの魂”と名乗る。

5.フォートモーナス:ビルが林立する、大きな商業都市。後に「鷹の涙」作戦の舞台となる。南には、自然保護地域のロングリバース島がある。

激戦区
6.ペセタ:元々はのどかな田園風景の拡がる小さな街。両陣営を分けるように流れるメール川のほとりにある。

7.ベルチカ:複数のハイウェイが通る旅行者相手の大型ショッピングセンターがあった街。現在ハイウェイは軍事物質を運ぶ車両が行き来しており、かっての活気は失われている。

8.グレイロック:O.C.U.随一の商業都市。ハイウェイと東西の鉄道が通過する流通の中継地点。東に広がる砂漠地帯は、ハフマン島隆起の時点では海水湖だった。

9.フリーダム:人口90万のベッドタウン。街の繁華街には高級ホテルやブティックが建ち並び、夜景の美しさをほこっていた。

10.メナサ:島の南西部は未開発の森林地域に覆われているが、この街はその入り口にある。「ラーカス事件」の後、U.S.N.軍がこの地域に上陸。これによって紛争が本格化したという経緯がある。  

【スクリーンショット】
武器の外観も、機体にこだわるには重要な要素だ


(C)2004 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.

□スクウェア・エニックスのホームページ
http://www.square-enix.co.jp/
□「フロントミッションオンライン」のページ
http://www.playonline.com/fmo/
□関連情報
【2003年9月26日】スクウェア・エニックス、オンライン戦略発表会を開催
「フロントミッションオンライン」などMMOタイトルを複数発表
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030926/tgs_se.htm

(2004年7月23日)

[Reported by 勝田哲也]


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