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太正浪漫堂&サクラカフェ、リニューアル一周年記念「サクラ祭り」
横山智佐さんら出演のオープニング、広井王子氏のトークイベントなど開催

7月17日~19日 開催

会場:池袋 太正浪漫堂

 株式会社セガ、および株式会社セガアミューズメントは、池袋で営業中の「サクラ大戦」関連のアンテナショップ「太正浪漫堂」および「Sakura Cafe」の「リニューアル一周年記念として「サクラ祭り」を17日から19日まで開催。初日となる17日にはオープニングイベントとして横山智佐さん、田中真弓さんをはじめとしたキャストがズラリ勢揃いした。


 オープニングイベントに出席したのは、真宮寺さくら役の横山智佐さん、アイリス役の西原久美子さん、ソレッタ織姫役の岡本麻弥さん、レニ・ミルヒシュトラーセ役の伊倉一恵さん、藤枝あやめかえで役の折笠愛さん、大神一郎役の陶山章央さんの5名。

 まず最初に挨拶した横山さんは、「リニューアルしてステージもできたのに使われないのはもったいないと、新春公演の練習の頃にスタッフと話をしていて、最初は飛び入りで1曲~2曲くらい歌ってみては……なんて話からスタートした。でも一時はディナーショウをしようなんて話までいったことがあって、それはさすがに非現実的だろうということでライブ形式になったんです」とミニミニライブ開催までの経緯を解説。さらに「2巡目が回ってきたときは違ったものを見せることができるかも」と意欲的なところをみせた。

 この“2巡目”に他のメンバーが反応。西原さんは「私の場合は、歌が……なになので、単独ライブなんて絶対ないと思っていたので、楽しめちゃいました。でも2回目やるのぉ~?」と意外そうだったようだ。逆に田中真弓さんは「いくらなんでも歌わなさすぎだろう。というわけで、反省している。4回とも違ったことをやって、ウケた回もあればウケなかった回もある。そういった意味では2回目をリベンジの機会にしたい」とコメントしていた。

 さて、岡本麻弥さん、伊倉一恵さん、、折笠愛さん、陶山章央さんは2巡目どころか、まだ1度も経験していない。21日開催のミニミニライブを間近に控えた岡本さんは「観客の皆さんとこの距離で楽しめたらと思う。自分らしいライブができたらいいな」とコメント。伊倉さんは「1回目に横山さんが1日に4回も公演したから、以降も同じようにしなくてはならなくなった。簡単にこなした横山さんが恨めしい」と不安げ。折笠さんは「雲をつかむような話で、まだ頭が固まっていない。身近で皆さんのパワーをもらってがんばりたい」とコメントした。

 ちなみに8月13日にスタートする花組公演「スーパー歌謡ショウ 新西遊記」だが、かなりハードなようで、出ずっぱりで歌の数もかなり多いようだ。西原さんは「セリフより歌っている時間の方が長いかもですぅ……ヤバイですぅ。それだけでなく、ダンスしているより、立ち回りしている時間の方が長いかも。がんばります」とハードな内容の一端を明かした。

 そして孫悟空を演じる田中さんは「本当に大変! 身長より長い棒を振り回すから敵を倒す前に仲間を殺してしまいそう。公演まで1カ月を切りましたが、立ち回りの練習に時間を割きたいと思います」と決意表明。岡本さんは「京劇との共演が素晴らしい。今回のショウの目玉と思っている」と切り出したが、「それと、花組カメラで陶山さんのスクープは押さえてありますから」ということで来場者から拍手を受けていた。伊倉さんは「銀閣役は一生に一度もらえるかどうか。普通、こんな役はやらしてもらえないと思う。楽しくやってます」と自分の役どころについてコメントした。陶山さんは「“大神”でいる時間が長いので、その部分をがんばろうと思う」としながら、「花組カメラのスクープ」について釈明し、笑いを誘っていた。

 最後に横山さんが「これからも“サクラ大戦”ワールドをよろしくお願いします。それとスーパー歌謡ショウもぜひ来てください」とアピールして幕を閉じた。

【「サクラ祭り」オープニングイベント】
夏の帝国歌劇団・花組 スーパー歌謡ショウ「新西遊記」では棒術を披露する桐島カンナ役の田中真弓さん 「ミニミニライブの二廻り目……」と意欲を見せた横山智佐さん 相変わらず、みんなからつっこまれまくりの陶山章央さん
太正浪漫堂リニューアル一周年記念商品が棚を埋め尽くしていた。1周年記念の福袋は“壱万円”と“五千円”を用意。新缶バッチやクリアファイルも並べられていた 今回復活したノンアルコールカクテル。コースターも新柄になって、14種類が用意されている



■ サクラワールドの今後の展開も語った、広井王子氏のトークショウ

「サクラ大戦」総合プロデューサーの広井王子氏。舞台稽古などで忙しい中、トークショウを開催した
 午後からは、「サクラ大戦」の生みの親にして育ての親、総合プロデューサーの広井王子氏のトークショウが開催された。広井氏は冒頭挨拶で昔を振り返り「一番はじめにこういった場を考えついたのは『サクラ大戦2』を作ってた頃かなぁ」と、色々と“サクラ大戦”に関する夢を実現してきたと振り返った。

 Sakura Cafeということもあってか、ここから話題はミニミニライブショウに移っていった。まずは近いところでは「大神さん、薔薇組、ダンディ団とかね、やりたいよね。親方は『広井さん、一緒にやろうよ』と言われて『ヤダよ!』って断わった。で、大神さんと親方ということで、二人で10月。11月には薔薇組。ダンディ団にも声は掛けている。濃いショウになりそうだよなぁ」とスケジュールをバンバン公開。

 さらに「 (巴里花組の) 日高さんとかに『来年やりましょうよ』と声を掛けている。でも、『ひとりはちょっと……』と言われたので、『では、ふたりでどうですか』と言ってみた。口説くの大変なんだよね。こうやって少しづつ外堀を埋めていけば来年の夏くらいにはステージできるんじゃない?」と期待半分ながらも着々と話は進行しているようだ。

 そして、広井氏のトークショウもスーパー歌謡ショウについての話題に移っていった。「これまで8年間もやってきました。“継続は力”で、毎回反省して次回への糧としている。だから、今回こんな複雑な歌やダンスをすることができるようになった」と、舞台演出としての“フライング”を初めとした舞台制作の裏側、難しさ、楽しさなどについて話題を絡めながら解説。さらには役者さんの苦労を引き合いに出し、深い人生訓にまで話は及んだ。

 具体的な内容については「『西遊記』は玄奘三蔵法師以外は実はすべて化け物。で、なんだか悪いのは人間の三蔵法師なんだよね。で、それを救うために仏教の法典を授かりに……といった話になっているんだと思う。で、それをすべてやろうとするとセリフが膨大な量になってしまう。じゃ、全部歌にしちゃえば時間がかからない!! ということで歌が多くなっています。歌と歌の掛け合いの合間にセリフがあったり。2幕は歌と歌の応酬。セリフの数より歌の方が多い。あのまま (舞台が) できれば、たいそう面白いものができるんじゃないの?」と説明した。ちなみに歌は1幕で約4曲、2幕に至っては約16曲と激増。さらに3曲をまとめて1曲としている曲もあるということで、実質はもっと曲数が多くなっているようだ。

 今後の歌謡ショウについては「色々と挑戦できるのはたぶん来年が最後。と言うのは再来年が10周年で最後と考えるならば、最後はお祭りにしようと思っているので、挑戦的なことができるのは来年まで。ということで、来年は降魔を出してチャンバラでもしたいなぁって考えている。だからメンバーには『来年はもっとキツイよ』って言ってある」と  広井氏は、「ゲームは来年で10年。僕は今年で50才。いいのか悪いのかわからないけど、この10年間は“サクラ”に捧げてきた。プレーヤーも歳を取っているというわけで、もう10年やれば、僕は60才になるけど、一番最初に20才でプレーヤーになってくれた人も40才になる……花組みんなで養老院ツアーやったりして。みんなそれまでガンバロー!」と来場者にアピール。

 このほかにも「サクラ大戦」関連の進捗をガンガン語った。例えば、「サクラ大戦V」の音声録りを近々開始。映像についてはプロダクションI.G.もふくめて制作中。8月25日に1度発表会を開催し、東京ゲームショウではすべてのキャラクタ、キャストを発表。すでにオープニングとエンディングの歌は収録済みだとか。さらにその先にまで話は及び、「『サクラ大戦物語 帝都編』の脚本の検討を今年中に始めて、巴里のテレビアニメの準備と……」と、今後も止めどもなく「サクラ大戦」の世界は広がり続けるようだ。

(C)SEGA (C)RED

□セガのホームページ
http://sega.jp/
□セガ アミューズメントのホームページ
http://www.sega-am.jp/
□「サクラ大戦.com」のページ
http://www.sakura-taisen.com/
□関連情報
【7月2日】セガ、「太正浪漫堂」リニューアル1周年祭を実施
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040702/sakura.htm

(2004年7月17日)

[Reported by 船津稔]


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ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

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