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UO、第6番目の拡張パックは和風テイストを満載した
「ウルティマオンライン 武刀の天地」

7月15日(米国現地時間) 発表

 米Electronic Artsと株式会社エレクトロニック・アーツは、ウルティマオンラインの第6番目となる拡張パックの製品名を「ウルティマオンライン 武刀の天地」(原題は、Ultima Online : Samurai Empire)と発表した。11月の出荷を予定している。

ブリーフィングの会場となったミニシアターに用意されていた鎧甲。これをはじめとして、さまざまな日本風の演出が施されていた
 弊誌でも既報のとおり、「ウルティマオンライン 武刀の天地」(以下、武刀の天地)はサムライやニンジャが活躍する中世日本をモチーフとする島々がその舞台となる。すでに「ウルティマオンライン」のサービス開始から7年が経過したが、ワールドワイドで25万人を超えるユーザーのうち40%余りが日本のユーザー。さらに「Wizardry」の昔からファンタジックなコンピュータRPGに登場している“サムライ”や“ニンジャ”という職業は、映画「ラストサムライ」のヒットを挙げるまでもなく、欧米人の間でも認知度が高く、“カッコイイもの”としてとらえられている。

 さて、そのサムライとニンジャだが、今回EA Hot Summer Nightで行なわれたブリーフィングでは、それぞれ7つの特殊能力を持つことが明らかになり、それぞれ3種類が公開された。サムライのもつアビリティは、一撃で相手を討ち取る「オナラブルエクセキューション(尊厳ある処刑)」、攻撃に50%のダメージを付加する「ライトニングストライク」、そしてサムライへと群がる敵が増えるほどパワーがあがる「ウィールウインド」の3つ。

 いっぽうのニンジャは、最大4体の分身を作り出す「ミラーイメージ(分身の術)」、煙幕を張ることで敵の目をくらます「スモークボム」、そして狼や蛇などの動物に変身して敵陣へと潜入する「アニマルフォーム」の3つだ。また詳細は明らかになっていないが、公式サイトではサムライの「カウンターアタック」、ニンジャの「バックスタッブ(背面突き)、「デスストライク(急所突き)」といったアビリティ名も紹介されている。

【サムライ】
サムライのもつアビリティは、一撃で相手を討ち取る「オナラブルエクセキューション(尊厳ある処刑)」、50%のダメージを付加する「ライトニングストライク」、そしてサムライへと群がる敵が増えるほどパワーのあがる「ウィールウインド」をふくめ7つ

【ニンジャ】
ニンジャのアビリティは、最大4体の分身を作り出す「ミラーイメージ(分身の術)」、煙幕を張ることで敵の目をくらます「スモークボム」、そして狼や蛇などの動物に変身して敵陣へと潜入する「アニマルフォーム」など7つ


 こうした東洋の神秘を具現化するサムライやニンジャが活躍する舞台となるのが、新大陸の“TOKUNO ISLANDS”。日本人的に解釈してしまうと“徳之島”? ということになるかもしれないが、ウルティマであることを考えればそうではないことに気が付く。特に「ウルティマIV」以降のキーワードのひとつである「徳」 = “Virtue”を直訳したと考えばいい。つまり、“Islands of Virtue”(徳の島)が、そのまま“TOKUNO ISLANDS”になっているというわけである。

 設定によればこの“TOKUNO ISLANDS”は、「Ultima I」ですでに“The Land of Feudal Lords”として登場しているとされる。大陸が3つと周辺の小さな島々で構成される“TOKUNO ISLANDS”には、すべてのショップやサービスを備えるひとつの大都市と、プレーヤーが住処とできる3つの拠点、さらにふたつの巨大ダンジョンと、新しい3つの神殿があるという。また、地形も変化に富んでおり、湿原、山間部、森林、ジャングル、砂漠、氷河などさまざまな地形が存在するようだ。ちなみに、大陸に存在する都市名に関しては、7月20日正午を締め切りとしてユーザーからの公募を受け付けている。公式サイトに応募の要項が記載されているので、興味のあるユーザーは応募してみるといいだろう。

 新たに登場するという15種類以上のモンスターは日本の伝承をもとにしたもの。発表では3種類が紹介された。翼のある竜“HAI RIYO”(飛竜?)は、かなりタフなドラゴンと設定されているが、調教することができれば乗用としても利用できるらしい。また、アンデッドとして登場する“Lady of Snow”(雪女)、鉄扇を振りまわして主君を守る“Fan Dancer”などもイメージイラストが紹介された。ほかにも、デーモンとしての“鬼”をはじめ海棲モンスターやエレメンタルなども和風なテイストをまとって登場するようである。

「武刀の天地」の舞台となる“TOKUNO ISLANDS”。つまり「“徳”の島々」だ。3つの大陸と周辺の島々から構成される こちらも、和風テイストなモンスター達。翼のある竜“HAI RIYO”(飛竜?)は、かなりタフなドラゴンと設定されているが、調教できれば乗用としても利用できるらしい
アンデッドとして登場する“Lady of Snow”(雪女) 鉄扇を振りまわして主君を守る“Fan Dancer” 角の生えた鬼のような生き物や、3つの尾のある狐、3つの首の人狼、また頭に皿をもった河童らしきモンスターも見られる
プレーヤーハウジングも和風となり、畳敷きで障子の住まいに住めることになりそうだ。さまざまなアイテムが和風のテイストで埋め尽くされる 写真左が拡張パックのプロデューサーをつとめるAnthony Castro氏 プレゼンテーション会場入り口に施されていた演出


 EA Hot Summer Nightではスライドでのプレゼンテーションのみで、「武刀の天地」の実際のプレイ画面は公開されなかった。先日発表された「Ultima X: Odyssey」の開発中止により、その多くの開発スタッフが「Ultima Online」の開発へと合流。今回EA Hot Summer Nightの開催されたレッドウッドシティの本社へと集結している。開発が中止されたゲームのリソースそのものが使われることはないということだが、ヒューマンリソースやアイディアはこれからの「武刀の天地」の開発に生きてくるものと思われる。9月終盤には、プロデューサーのAnthony Castro氏らの来日も検討されており、日本のユーザーの前でさらに興味深い情報が明らかとなる可能性もありそうだ。

(C)2004 Electronic Arts Inc. All rights reserved.

□Electronic Artsのホームページ
http://www.ea.com/
□「ウルティマオンライン」のページ
http://www.jp.uo.com/
□「ウルティマオンライン 武刀の天地」のページ
http://www.jp.uo.com/pr/uose.html
□関連情報
【7月16日】EA、米国本社社屋でEA Hot Summer Nightを開催
2004年後半の新作を一気にデモンストレーション
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040716/eahsn.htm
【7月1日】エレクトロニック・アーツ、「Ultima X: Odyssey」開発中止
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040701/uxo.htm
【3月5日】EA、「ウルティマオンライン」プレスカンファレンスを開催
次期拡張セットはガマガエルに乗った忍者が忍法を唱える和風ファンタジー世界
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040305/uop.htm
【2月27日】EA、「ウルティマオンライン」最新拡張セットを正式発表
アジアンテイストの世界観の導入とPvP機能の強化が中心
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040227/uonew.htm

(2004年7月17日)

[Reported by 矢作晃]

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