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ビベンディユニバーサルゲームズ
家庭用ゲーム機向けソフトを自社ブランドで展開
参入第1弾は映画をベースにしたアクションアドベンチャー「ヴァン・ヘルシング」

6月25日 発表

 フランスを本拠地とするビベンディユニバーサルグループのエンターテイメント部門の傘下としてゲームのパブリッシュ業務を行なっているビベンディユニバーサルゲームズ。「Diablo」や「スタークラフト」、「Warcraft」といった大ヒットゲームを輩出してきたBlizzard Entertainmentや「クラッシュ・バンディクー」、「スパイロ」といったゲームを持つUniversal Interactiveなどが傘下のスタジオとして存在している。そういった意味では世界的にも大手パブリッシャーのひとつといえるだろう。

 そのビベンディユニバーサルゲームズの日本支社が6月25日、都内で発表会を行ない、日本の家庭用ゲーム市場において自社ブランドとして展開することを明らかにした。2004年におけるタイトルラインナップは、アクションホラー映画をゲーム化したPS2「ヴァン・ヘルシング」、おなじみのキャラクタ“クラッシュ”が活躍するPS2「クラッシュ・バンディクー 5 え~っ クラッシュ&コルテックスの野望?!?」、“くノ一”の斬新なアクションが魅力のPS2「レッド・ニンジャ (仮)」、そしてそれぞれ単品で遊べるだけでなくリンクしているというGBA「クラッシュ・バンディクー アドバンス わくわく友ダチ大作戦」とGBA「スパイロ アドバンス わくわく友ダチ大作戦」。

 発表会では代表を務めるニコラ・ディ・コスタンゾ氏が挨拶に立ち「日本市場は世界的にもても重要だ。日本ユーザーの嗜好にあったゲームを提供していく」とコメント。今回発表された5タイトルについても「日本市場向けと判断した」と吟味の上での決定であることを明らかにした。

代表のニコラ・ディ・コスタンゾ氏。「日本市場は世界的に見ても重要。日本ユーザーの嗜好にあったゲームをリリースしていく」とコメント エグゼクティブプロデューサーの樋口雅敏氏。各タイトルの見所を解説していった 会場には試遊台が設置されていた。残念ながら「レッド・ニンジャ (仮)」はプレイアブルではなかった



 参入第1弾となるタイトルは、9月の日本公開が決定しているユニバーサル映画「ヴァン・ヘルシング」をゲーム化したもの。映画「ヴァン・ヘルシング」は、モンスターハンター“ヴァン・ヘルシング”の活躍を描いたアクションホラー。“ヘルシング”といえばドラキュラの宿敵であり教授というのが本来の設定だが、今回の映画では狼男を銀の弾で倒し、ドラキュラとも銃などの武器を駆使して派手なアクションを繰り広げるヒーローとして描かれている。海外ではすでに公開されており、大ヒットを記録。日本でも9月4日の公開が決定しており、今後大々的にプロモーションが行なわれていく。

 ゲーム版の「ヴァン・ヘルシング」は、映画をベースにオリジナルの要素を加味して、爽快なアクションゲームとして成立させている。プレーヤーはヴァン・ヘルシングとなり映画にも登場する武器を手に狼男、フランケンシュタイン、ドラキュラなどユニバーサル映画に登場してきた歴代モンスターと戦いを繰り広げていくことになる。

 映画に登場する武器だけでなく、ガトリングガンなどゲームオリジナルの武器も登場。これらの武器をアップゲレードしていくことも可能で、アップグレードすることで初めて可能となるアクションも用意されている。コンボのような攻撃も可能で、フック付グラップル銃を使用し敵を一気に引きよせアッパーで空中に浮かせ二丁拳銃を連射……といった流れるようなアクションで敵を一気に殲滅させることもできる。武器を組み合わせるなど多彩なシステムも魅力的だろう。

 ちなみに、ステージ上にはチートコードが隠されており、それを集めることで、顔の大きなヴァン・ヘルシングでゲームをプレイできるなどの要素も隠されている。

 映画ファンはもちろん、ゲームオリジナルの武器、オリジナルのモンスターの登場などゲームファンにも訴求する要素は多数持ち合わせている。プレイ感覚は「デビル・メイ・クライ」を思い浮かべてもらえればいいかもしれない。劇場予告編などの特典映像も収録し9月16日の発売を予定している。価格は7,140円。

【ヴァン・ヘルシング】
これまでの映画などではヴァン・ヘルシングは教授という設定だったが、今回はむしろ影のヒーローとして冒険家っぽく描かれているようだ。戦う姿もカッコイイ
ステージ1のヴァセリア村。悪霊を倒しながら進めていく。フック付きのグラップル銃などをうまく使いながらステージを進んでいく ミッション2のヴァセリア教会。ガーゴイルが登場する。スクリーンショットにあるように敵にフックを引っ掛けプレーヤー側に一気に引きよせそこから銃をぶっ放していくなどコンボっぽいアクションも用意されている こちらのスクリーンショットでは、アッパーで上空に浮かせ集中してアクションをたたき込んでいく複合アクションを見せている
ステージ0:プロローグで登場する「ハイド」。ヴァン・ヘルシングに比べかなり巨大だ こちらもガーゴイルを相手にフックをひっかっけるアクションシーン 敵のひとりとして登場する“フランケンシュタイン”



 11月の発売を予定しているのがゲームボーイアドバンス版の「クラッシュ・バンディクー アドバンス わくわく友ダチ大作戦」と「スパイロ アドバンス わくわく友ダチ大作戦」。同時発売を予定しており価格は未定。

 “クラッシュ・バンディクー”と“スパイロ”はキャラクタとしては日本においてもすっかり定着した感があるが、今回はなんとリンクしているのだという。それぞれ単品のアクションゲームとして遊べるわけだが、ゲームを進めることでトレーディングカードを集めることができる。このトレーディングカードがゲームの隠し要素をオープンにできる要素になっているのだという。つまりトレーディングカードを集めることでそれまで遊べなかったミニゲームやステージが登場するわけだ。

 このトレーディングカード、「クラッシュ・バンディクー」と「スパイロ」をリンクさせなければ登場しないものや、「クラッシュ・バンディクー」同士、「スパイロ」同士をリンクしなければ登場しないものなど数多く用意されているようだ。

 「レッド・ニンジャ (仮)」は、昨年の東京ゲームショウ、そして今年のE3でもレポートした、“くノ一”が主役のスニーク系アクションアドベンチャー。親の敵をとるために“くノ一”として戦う。ユニークなのは鉄弦と呼ばれる武器で、ワイヤーアクションが可能。このワイヤーの先端に分銅やブレードなどを取り付けることで特徴的な攻撃を仕掛けることができる。

 首が吹っ飛ぶなどかなりの残酷描写と、お色気で敵をおびき寄せて仕留めるなど“くノ一”ならではの要素も併せ持っている。このためCEROのレーティングは18歳以上で決定しているようだ。つまり海外のバージョンとほぼ同じバージョンが日本市場でも楽しめるということで、嬉しい決定だ。また、海外では主役の「紅」の声に国際派女優の工藤夕貴さんを起用しているが、日本版においても工藤さんを起用するかどうかは現在検討中だという。12月に発売予定で、価格も未定。

 クラッシュ・バンディクーシリーズの最新作となるのが「クラッシュ・バンディクー 5 え~っ クラッシュ&コルテックスの野望?!?」。これまで敵同士だったコルテックスと協力しながらステージを進めることになる。協力……とはいえ、コルテックスをもってブン投げたり、スノーボード替わりに雪原を滑っていったり、かなりブラックな笑いに満ちあふれている。しっかりとクラッシュらしさは継承されているので、アクション好きにはたまらないだろう。12月発売予定で価格は未定。

【スクリーンショット】
クラッシュ・バンディクー 5
え~っ クラッシュ&コルテックスの野望?!?
レッド・ニンジャ (仮)
クラッシュ・バンディクー アドバンス
わくわく友ダチ大作戦
スパイロ アドバンス
わくわく友ダチ大作戦


"Van Helsing" interactive game (C) 2004 Vivendi Universal Games, Inc. Van Helsing TM and (C) Universal Studios. Licensed by Universal Studios Licensing LLLP. All right reserved. Vivendi Universal Games and the Vivendi Universal Games logo are trademarks of Vivendi Universal Games, Inc. The Saffire logo is a registered trademark of Saffire,Inc. All other trademarks are property of their respective owners.
(C) 2002-2004 Vivendi Universal Games, Inc. All rights reserved. "TM" and "(C)" indicate trademarks or registered trademarks of their respective owners.

□ビベンディユニバーサルゲームズのホームページ (英文)
http://www.vugames.com/
□関連情報
【2004年9月28日】ビベンディユニバーサル、新作発表
くノ一のワイヤーアクションが新鮮な「RED NINJA:END OF HONOR」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030928/vivendi.htm
【5月17日】色っぽい女忍者のステルスバイオレンスアクションにも注目
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040517/vu2.htm

(2004年6月25日)

[Reported by 船津稔]


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