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ビベンディユニバーサル、新作発表 |
「RED NINJA:END OF HONOR」を説明してくれたビベンディユニバーサルのSean KrankelとMelissa Millerのお二人 |
発表されたのは忍者アクションアドベンチャー「RED NINJA:END OF HONOR」。プラットフォームはプレイステーション 2、Xboxで、2004年第4四半期 (秋) の完成を目指している。なお、日本における発売元などについては現在決定していないが、制作を担当している株式会社トランジはニュー・コーポレーションとオーパスによって設立された日本の会社で、日本でも発売する意向だ。
物語の舞台は16世紀の日本。父を黒蜥蜴の一族に惨殺された少女、“くノ一・紅”の復讐の物語を描く。基本は潜入などが中心のスニークアクションアドベンチャー。しかし最も特徴的なのは紅の攻撃方法。「鉄弦」と呼ばれるワイヤー。これを敵に目がけて投げつけることで攻撃する。この鉄弦の先端には“ブレード”、“分銅”、“フック”など色々な武器を取り付けることが可能となっている。付ける武器により攻撃方法も変われば、攻撃できる距離も変わる。
この鉄弦による攻撃は、頭や体、足など狙って攻撃することができる。これは、ダメージにももちろん影響してくる。例えば頭であればイッパツで倒せる敵でも足に引っかけると引きずって走ることができるなど、アクションも変化する。たとえば鉄弦を敵の首に引っかけ、梁や木の枝など高いところに引っ掛けクイッと飛び降りると敵は上に引き上げられ首吊り状態となり、やっつける攻撃も可能だ。ハッキリ言えば「必殺仕事人」をイメージしてもらえればわかりやすいだろう。
この時も足に引っ掛けて同じアクションをした場合逆さ釣りの状態になり、敵を倒すまで時間がかかったりその効果は異なることになる。攻撃する部位によって、その戦略が変わるということだ。PS2の場合、Rボタンで敵をロック、□ボタンでワイヤーを投げる。ワイヤーを発射した段階で左アナログスティックをアップダウンさせることで、敵のどの部分を攻撃するかが決定される。
この鉄弦は攻撃だけでなく天上に引っ掛けることでぶら下がって離れた場所にジャンプすることができるなど、ワイヤーアクションにも利用できる。また、伸びた状態で敵に当てると、体をまっぷたつに切り裂くことができるなどかなり凄まじい武器だ。
攻撃方法はこれだけではなく、吹き矢や煙幕、爆弾などのサブウェポンも用意されている。また、くノ一なだけにステージを進めていくうちに書物から色々な忍術を習得していくという。たとえば、助走をつけて加速してから壁を走って登ったり (ただし走れる壁と走れない壁があるという) 、水の上を歩いたり、土の中に潜ったりなど。
「RED NINJA:END OF HONOR」のシナリオは釈由美子の主演した映画「修羅雪姫」の監督を務めた佐藤信介氏。佐藤氏はナムコの「鉄拳4」のストーリーやキャラクタ設定、コーエーの「真・三國無双」のオープニングムービー演出などを担当してきた経歴を持つ。
制作中のゲームを見せてもらった感想としてはモデリングデータなども日本人好みのアニメ調で、攻撃方法も多彩で面白そうだ。一方、残虐な表現も見られ、それはそれで面白いのだが、少しどぎつい印象も受けた。事実、ビベンディユニバーサル側もレーティングの問題もあるので、海外市場と日本市場で多少考慮するかも知れないという。とにかくドラマチックなストーリーと、面白いアクション性。そして潜入アクションとヒットする要因は詰め込まれている。発売までどのように進化していくかが楽しみな1作だ。
(2003年9月28日)
[Reported by 船津稔]
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