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【Konami E3 Press Conference レポート】

コナミE3プレスカンファレンス レポート その2
「METAL GEAR SOLID 3: SNAKE EATER」

2004年11月 発売予定

価格:未定

 先のレポートに引き続き、コナミE3プレスカンファレンスで最も注目のタイトル「METAL GEAR SOLID 3: SNAKE EATER」(PS2用で2004年11月発売予定)のレポートをお届けする。小島監督の実演を含む同作の紹介、編集されたばかりという10分のE3バージョンのトレーラーなど、見ごたえたっぷりのプレゼンテーションだった。



■ 小島秀夫氏が語る「MGS3」ゲームシステムのテーマ ~「サバイバル」を構築する3つの要素

「MGS」3部作のテーマの完結は小島監督自身も綺麗にまとまったとの弁
 小島監督は「METAL GEAR SOLID 3: SNAKE EATER」(以下、MGS3)のプレゼンテーションにあたって、まず同作のコンセプトワークから説明された。これまでにも小島監督が何度か説明していることだが、「MGS」シリーズには反核反戦を大きな背景として、次世代の子供たちに何を伝えるべきかということがテーマになっている。

 「MGS1」では、親から子へ、DNAは何を伝えるのか(GENE)、「MGS2」では、DNAでは伝わらない文化・感情をどう伝えるのか(MEME)、そして「MGS3」では、GENEとMEMEを伝えるために必要な時間軸(SCENE)がテーマになっている。このMEME、GENE、SCENEの3つをひとつにして(頭文字を並べて)MGSとなり、「MGS」シリーズ3部作はテーマ的に完結すると語った。

「MGS3」の根幹をなすサバイバルについて順を追って解説された
 そして気になる本作の新しいゲームシステム「サバイバル」。「MGS3」におけるサバイバルの3要素「カムフラージュ」、「フードキャプチャー」、「CQC」についてそれぞれ解説された。

 「カムフラージュ」は姿勢や動作、コスチューム、フェイスパターンなどを駆使してジャングルや周囲の環境に溶け込むと、敵から発見される確率が低くなるシステム。コスチュームは自由に交換できるので、一番カムフラージュ率が高いものを選んで欲しい、と改めて解説された。

 また新情報として、本日5月12日(現地時間)から開始される「カムフラージュキャンペーン」が発表された。全世界のユーザーを対象に、戦闘服のデザイン(カムフラージュパターン)をウェブサイト上で募集。えらばれた3作品は実際にゲームの中でスネークが着用するとのことだ。詳しくは公式サイトにて案内されるのでそちらを確認して欲しい。

カムフラージュ率を上げるための要因についてひとつずつ説明があった。キャンペーンの優勝者のデザインは上図のような戦闘服のひとつとして使われるそうだ



 次に「フードキャプチャー」はスネークのスタミナに影響する要素。蛇やキノコ、蜂の巣、果物など食べ物を獲得しないと、空腹でおなかがなって敵に見つかったり、手ぶれが起きて銃がうまく扱えないなど様々な影響がでる。逆にスタミナがあると傷の治りがはやいなどの効果がある。動物をつかまえるときにも麻酔を撃つか、あるいは殺すかという選択肢が保存時間に関わるなど、かなり奥が深そうなシステムだ。

ジャングルの中でも食べるものはかなりある。毒の食べ物は注意しなければいけないが、敵に対しても使えるようだ



 「CQC(Close Quarter Combat)」近接戦闘システムについては、実際には非常に難しい戦闘術だが、ゲームのなかではボタンひとつで簡単にCQCが扱えるという。ただ、CQCが使えるのはハンドガン、ナイフを装備しているときに限られ、重火器を持っているときには使えないそうだ。CQCを使い、敵をノックアウト、もしくは捕まえることができ、捕まえた後は敵の攻撃のシールドにしたり、情報をはかせたり、投げ飛ばしたり、殺すことができる。

CQCが使用できる状況についてと、その効果について。小島監督はCQCの捕獲後の選択で、殺すのはできるだけ避けましょうとコメントした



 このサバイバルの3つの要素のうち「フードキャプチャー」を小島監督自らプレイ。蛇を捕まえたり、「宮本さんの好きなキノコ」(小島氏)を採取するなど実演された。蛇やカエルはジャングルに溶け込んでいて見つけにくいようで、サーモセンサーのようなアイテムで熱を感知して場所を確認、捕獲といった流れ。ジャングルで食べ物を得るにも一苦労といった様子だ。

 実際にスネークに食べさせたところ、食事をするたびに「美味い!」、「まあまあだな」などコメントが出たりと、とぼけた演出がまた「MGS」らしさを感じさせた。なかでも食べたあと、メニュー画面でスネークの体をぐるぐる回すとゲームに戻ったときに、スネークがいきなり食べたものを吐いたことには場内大爆笑。スネークとしてはぐるぐる回されて気持ちが悪かったようだが、毒のある物を食べたときには、このように吐くか、薬を飲むか、体を休めて寝るなどしないと回復しないという。ともあれ「フードキャプチャー」の楽しさを感じるプレゼンだった。

 壇上には小島監督とともにカイリー・クーパー氏が登場。「ミッションインポッシブル」、「セブン」、「ドーンオブザデッド」などの映画、そして前作「メタルギアソリッド2」でもオープニングタイトルを担当した氏は「MGS3」においてもオープニングを担当するという。この会場では「MGS3」オープニングタイトル(E3バージョン)を公開してくれた。

 気になる映像の内容は、蛇の骨がゆっくりと画面を這いずり、文字も同じようにうねって流れるといったもの。「MGS3」らしいカムフラージュなデザインと鏡に映したような左右対称のビジュアルが差し込みあう、非常にカッコイイ映像だった。

 さらに音楽は、「スパイゲーム」、「シュレック」などの映画音楽で知られる作曲家ハリー・グレッグソン=ウィリアムス氏が担当。完成版がより楽しみだ。

映像作家のカイリー・クーパー氏。ハリー・グレッグソン=ウィリアムス氏とのコラボレーションは非常に楽しみ



 最後に、小島監督が日本で編集して持ってきたばかりという、トレーラーが上映された。時間にして10分程度という見ごたえのあるボリューム。映像に出てきたキャラクタたちは、まだ名前は教えられないとのことだったが、どこか見覚えのある顔だったり、スネークの台詞がとても意味深だったりと、ゲームのストーリーが感じ取れるつくりで、非常に期待のできる内容だった。

 次のコナミE3プレスカンファレンスレポートでは、「続・ボクらの太陽 ~太陽少年ジャンゴ~」、「SILENT HILL 4 -THE ROOM-」などのタイトルを紹介する。

このE3バージョンのトレーラーは、「MGS3」の公式サイトで早ければ日本時間の5月15日昼に公開される予定。ぜひチェックして欲しい



【スクリーンショット】


(c)1987 2004 KONAMI COMPUTER ENTERTAINMENT JAPAN.

□コナミのホームページ
http://www.konami.co.jp/
□「METAL GEAR SOLID 3: SNAKE EATER」のページ
http://www.konamijpn.com/products/mgs3/japanese/
□関連情報
【5月12日】Konami E3 Press Conference レポートその1
PS2「ENTHUSIA PROFESSIONAL RACING」、「RUMBLE ROSES」ほか多数のタイトルをプレゼン
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040512/kona1.htm
【5月12日】コナミ、PS2「メタルギアソリッド3」
主人公スネークの戦闘服デザインを一般公募
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040512/mgs3se.htm
【5月11日】Electronic Entertainment Expo 2004 記事リンク集
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040511/e3link.htm

(2004年5月12日)

[Reported by 山内智和]

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