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スクウェア・エニックス、「FF XI プロマシアの呪縛」の最新情報を公開
映像初公開、謎の少年少女や暗黒の新世界!? などを公開

5月10日開催(現地時間)

会場:Walt Disney Concert Hall

 株式会社スクウェア・エニックスは、現地時間の5月10日、ロサンゼルスの中心部ダウンタウンにあるWalt Disney Concert Hallにおいて、プレスカンファレンスを開催した。カンファレンスでは、来春に発売が延期されたばかりの「ファイナルファンタジー XII」を始め、同社の北米向け新作ラインナップが最新映像と共に公開された。本稿では、日本と北米で今秋に発売が予定されている「ファイナルファンタジー XI プロマシアの呪縛(英題:Chains of Promathia)」の最新情報をお伝えしたい。

昨年9月に引き続き、力強い口調でオンライン戦略を語る和田洋一社長
「ファイナルファンタジー XI」の好調ぶりを伝える田中弘道プロデューサー
カンファレンス終了後、外にはFFシリーズ生みの親坂口博信氏の姿が。FFコンサート視聴のために訪れたようだ
 発表会は、同社代表取締役社長和田洋一氏の戦略発表から始まり、各タイトルごとにプロデューサーが登壇し、概要を説明していくというスタイルで進められた。

 北米でも今後はオンライン分野をより一層重視する戦略にシフトし、プラットフォームに依存しないコンテンツ提供を目指していく。フラッグシップには「ファイナルファンタジー XI」をおき、その他、オンライン対戦に対応した携帯コンテンツなどが並ぶ。具体的なプランは示さなかったが、最終的にはユーザーとコンテンツが、ダイレクトに近い形で結ばれるサービスを考えているようだ。

 中でも和田氏は、具体的な展開のひとつとして、携帯からの「ファイナルファンタジー XI」への接続を年度内に実現したいと語った。昨年日本で明らかにされた「Play Online」への接続とは若干意味合いが異なるが、さしあたりの目標として「ファイナルファンタジー XI」にターゲットを置いたのは、特に同作が上り調子にある北米においては正解だろう。

 「FINAL FANTASY XI Chains of Promathia」の説明で登壇したのは、同社執行役員兼同作プロデューサーの田中弘道氏。盛大な拍手で迎えられた田中氏は、「一番最初にごらん頂いたFF XIIの映像は大変素晴らしいものでしたが、こちらはひとつまえのXIであります(笑)」と挨拶したあと、「FF XI」をまだあまりよく知らない海外プレスに向けて概要説明を行なった。

 田中氏は、具体的なデータが記されたパネルを提示しながら、同作が日米併せて有料会員数50万人を突破したこと、アクティブキャラクタ数が120万を突破したこと、そして最新データとして同時接続者数が144,000に達していることなどを紹介した。

 続いて、Sivaワールドの5月6日までのアクセス統計をパネルで掲示。デイリーのアクセスグラフが見事にふたこぶラクダ状態になっており、年間でも右肩上がりの成長を維持していることを示し、同作が好調であることを印象づけた。ちなみにこれらのデータは、現在実施されている第4回国勢調査の結果発表で、一般ユーザーも見ることができる模様だ。

 3つめのパネルは、ユーザー増加の推移を示したグラフで、日本でのWindows版の発売、拡張データディスク第1弾「ジラートの幻影」の発売の伸びに比べて、北米のWindows版およびPS2版発売の際に爆発的に伸びていることがわかる。もちろん、この中には日本人ユーザーも含まれており、海外ユーザーの定着率の低さなどはデータから知ることはできないが、単純に計算すると、すでに日本ユーザーに匹敵する数の海外ユーザーが参加していることになる。恐るべき伸び具合といっていい。

 そして田中氏は、「拡張データディスク第2弾『Chains of Promathia』を日米同時発売します」と発表した。北米版は、「ジラートの幻影」はパッケージに同梱されていたため、実質的にはこれが初の拡張データディスクとなる。また、続けて田中氏は「年内の目標で、ヨーロッパ版の正式サービスも準備をしているところです」と付け加えた。

 肝心の「Chains of Promathia」の内容に関しては、「新たなエリアと新たなストーリーが追加されます」というに留まり、具体的な内容の提示は避けた。世界初公開のプロモーションムービーは、「ジラートの幻影」と同様にクオリティが高く、収穫も多かったため、海外プレスの満足度も大きかった模様だ。

 ムービーは、男神プロマシアあるいは女神アルタナ、もしくは別の神の賛美した賛美歌をBGMにスタートし、英語版のテーマである「Beyond the Sky(空を越えて)、Beyond the Sea(海を越えて)」を明示するかのように、10隻前後の飛空挺が同時に雲の上を飛ぶシーンや新航路を往復すると見られる新型船のダイナミックな出航シーンなどが見られた。ゲーム中に挿入されるリアルタイムムービーにはますます磨きが掛かっているといった印象だ。

 20秒ほどして新しいバトルサウンドにBGMが切り替わると、タブナジア群島やムバルポロスの映像を点描した映像が映し出された。巨大な湖や、立体的な構造になっている新フィールド。ムバルポロスは奥行きがずいぶん長く、その果てには原子炉か何かのような強い光りを放つコアの存在も確認できた。

 そして今回もっとも印象に残ったのは、今回初めて公開された新エリア「Emptiness」の映像で、暗黒の空に無機質なオブジェクトの数々、エリアの随所随所にまばゆい光りを放つポータルのようなものが配置されている。総じて表現すれば「モノトーン調のSFホラー世界」といったらわかりやすいだろうか。

 このEmptinessは、墓場や城、遺跡といった複数のゾーンで構成されているようで、表世界とはもちろん、裏世界ともまた違った独特の雰囲気を醸していた。現時点では、このエリアの場所やその目的などはわからないが、「プロマシアの呪縛」において、重要なエリアになることは間違いなさそうだ。

 映像のラストのほうには、カムラナートやエルドナーシュ、アークエンジェルらしき人物の映像も見られ、未実装のウェポンスキルの発動シーンも確認できた。映像を見て謎が氷解するどころか、ますます謎が増えてしまったというのが正直なところ。いずれにしても、我々の想像以上にふくらみを持った拡張ディスクになりそうだ。

【新NPC“Prishe”】
「プロマシアの呪縛」のストーリーのカギを握る重要キャラクタのひとりと思われるPrishe。耳の形状や肌の色、気の強さを見る限りエルヴァーンだが、独特の服装に身を包んでいる。なにやらプレーヤーに伝えたいことがあるようだ。ちなみに隣にいるのは天晶堂のボス アルド。今回もやはり彼が関わってくることになるようだ

【新NPC“Enigmatic Youth”】
もうひとりのキーパーソンEnigmatic Youth。直訳すると謎の少年。名前はわからない。容姿は、ジュノのエルドナーシュに似ているが、どこか違う。ジュノの住民を集めて、一体何を始めようとしているのだろうか?

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□スクウェア・エニックスのホームページ
http://www.square-enix.co.jp
□「ファイナルファンタジーXI」のページ
http://www.playonline.com/ff11/
□「プロマシアの呪縛」のページ
http://www.playonline.com/ff11/promathia/
□関連情報
【5月3日】スクウェア・エニックス「FF XI プロマシアの呪縛」の最新情報を公開
新ストーリーと40以上の新エリア、対象レベルは20以上
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040503/promathi.htm
【4月28日】スクウェア・エニックス、「FF XI」拡張データ第2弾
「プロマシアの呪縛」を2004年秋に発売
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040428/ff11.htm

(2004年5月11日)

[Reported by 中村聖司]


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ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

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