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★GCゲームレビュー★

協力プレイが楽しい「ゼルダ」最新作
「ゼルダの伝説 4つの剣+」

  • ジャンル:アクションアドベンチャー
  • 発売元:任天堂株式会社
  • 価格:各6,090円
  • プラットフォーム:ゲームキューブ
  • 発売日:発売中(3月18日)



「4つの剣+」の遊び方は3つ。多人数プレイが熱いのはもちろん、1人でも楽しめるゲーム作りには好感が持てる
 スーパーファミコンで発売されて以来、いまだに根強いファンを持つ「ゼルダの伝説 神々のトライフォース」がゲームボーイアドバンス(以下、GBA)で「ゼルダの伝説 神々のトライフォース&4つの剣」として発売されたことは記憶に新しいと思う。

 その中に収録されていた「4つの剣」をご存知だろうか? これはその名が示す通り、4人同時プレイでゼルダの世界が楽しめてしまうという画期的なもので、個人的にはGBAでの複数人プレイが最もうまく活かされている作品だったと記憶している。

 「ゼルダの伝説 神々のトライフォース&4つの剣」ではあくまでおまけ的要素の感覚が強かった「4つの剣」だが、その「4つの剣」に焦点を絞り、完全な新作として発売されたものがニンテンドーゲームキューブで登場した「ゼルダの伝説 4つの剣+」だ。

 本作はメインともいえる「ハイラルアドベンチャー」、友達との対戦が楽しい「シャドウバトル」、1人前の海賊を目指す「ナビトラッカーズ」に分かれている。「ハイラルアドベンチャー」の面白さはお墨付きなのだが、対戦プレイのみとなる「シャドウバトル」はともかく、「ナビトラッカーズ」はそれ単体で発売されていても全く遜色のない仕上がりだと感じた。

 本稿ではそれぞれのモードについて、1人プレイと多人数プレイにおける違いと、それぞれの楽しさについてお伝えしていくので、「4つの剣+」の購入を考えている方の参考になればと思う。


■ 「4つの剣+」のメインモードともいえる「ハイラルアドベンチャー」

 4人同時プレイが楽しい「ハイラルアドベンチャー」。操作システムは初代「ゼルダの伝説」や「ゼルダの伝説 神々のトライフォース&4つの剣」に準じたもので、初プレイ時でも難なく「ハイラルアドベンチャー」の世界に入ることができる。「ハイラルアドベンチャー」では比較的短めなコースがたくさん存在し、各コースの最後にある「暗黒の結界」を破壊し、ハイラル王国を救うことが目的。「暗黒の結界」を破壊するためには伝説の剣「フォーソード」に一定以上の「フォース」を宿らせなければならない。そのためには「暗黒の結界」にたどり着く前に自分以外のリンク3人と協力しながらゲームを進める必要がある。

「フォーソード」に十分な「フォース」が満ち、退魔の力が宿った瞬間。これで「暗黒の結界」を破壊できるようになる この黒い目玉が各コースの最後にある「暗黒の結界」。ここにたどり着くまでに十分な「フォース」をためる必要がある


 とはいえ、各コースのクリア後には「勇者ランキング」が表示され、コースクリアまでに取った「フォース」の数やどのくらい多くの敵を倒したかで順位付けがされるので、1人プレイ時はともかく、多人数プレイ時は常に協力していれば良いということではない。

 各コースには数々のトラップや謎解きが存在し、他のリンクと協力しないと進めない場所が多数存在する。となると、協力プレイが必要不可欠な場面で、1人プレイ時にはどうやって先に進めば良いのか? と不安に感じる方も少なくないだろう。しかし、本作は良い意味でその期待を裏切ってくれた。それは「1人でも遊ぶことができる」という段階の話ではなく、友達との協力プレイに勝るとも劣らない爽快感が体感できるようなアイデアが盛り込まれているのだ。

通常時はリーダー(1人用では自分)が先頭になり、他のメンバーはその後をついてくる
 これは動きが制限されてしまう1人プレイのデメリットを、アイデアによってうまく補完していることが大きい。各々のリンクが自由に動き回ることができる協力プレイと違い、1人プレイでは自分が操作するリンクを中心に隊列を組むことになる。これはファミコンやSFCの「ドラゴンクエスト」を想像してもらえるとわかりやすいかもしれない。この状態が基本となり、それに加えて、必要に応じて「フォーメーション」を組むことができるのだ。

 「フォーメーション」は全部で4種類あり、敵キャラクタとの戦闘や謎解きの状況に合わせて、これをうまく使用していく必要がある。また、「フォーメーション」とは全く逆に隊列を「解除」することもできる。隊列を解除すると自分以外のリンクは半透明になり動けなくなる代わりに、1人プレイ時でも各々のリンクがばらばらに行動できたり、半透明状態のリンクを持ち上げて投げ飛ばすこともできるようになっている。これらのシステムによって、1人プレイ時でも他のリンクと同時行動が必要な場面などに対処することができる。詳しくは下の画像をご覧いただきたい。

フォーメーションは全部で4つ。多人数プレイなら問題ないが、1人プレイ時はフォーメーションを駆使して先に進むことになる
洞窟に入ったら先が行き止まりだった。こんな時は大抵が「フォーメーション」の出番 その場所の地面や障害物の形から使用すべき「フォーメーション」を考える 見事行き止まりが開いた。こんな感じでゲームを進行していくことになる


ゼルダシリーズでは剣と共に必須のアイテム。この「ブーメラン」のようにマップ上に落ちているものを拾うことで使用可能になる
 もちろん、素晴らしいのはシステムのアイデアだけではなく、ゲーム本来の面白さも一級品だ。「ゼルダ」本来の楽しさである剣やアイテムによる戦闘の面白さは相変わらず、加えて各コースの難易度は比較的やさしめに設定されているので、1人プレイ時でも詰まることなく進むことができた。

 かといって遊び応えがない、ということはなく、むしろそのテンポの良さは非常に好感が持てた。今までの「ゼルダ」は謎解きの難易度が高く、RPGとしての要素がかなり強かった。しかし「4つの剣+」では、あくまでアクションのサブ要素として謎解きが存在しているように感じられるチューニングになっている。そのおかげでサクサクと先のコースに進むことができ、テンポの良さが爽快感を生み出していると感じられる。


■ 対戦が熱い「ナビトラッカーズ」

 「ナビトラッカーズ」は「ハイラルアドベンチャー」と同じく1人でも遊ぶことができるのだが、GBAがないと遊ぶことができない。これには理由があり、「ナビトラッカーズ」ではTV画面に表示される情報を元にGBAの画面でゲームを進めていくことになるからだ。

実際にキャラクタを動かすのはGBAの画面なのだが、それに関する情報と簡易マップがTVに表示される


 RPG要素が強い「ハイラルアドベンチャー」と違い、アクションだけに焦点を絞り、友達と熱い対戦を堪能できるのが「ナビトラッカーズ」だ。ゲームのルールはいたって簡単。マップ上にはランダムに海賊が存在するのだが、旗に書かれた数字の順にまわっていき、1~100までの番号がついた「海賊のメダル」を集めていけばいい。この「海賊のメダル」以外にも順位を決定する要素はいくつか存在するが、基本的にはいかにして他のプレーヤーよりも多くのメダルを集めるか、という勝負になってくる。

 「ナビトラッカーズ」のゲーム性をわかりやすく例えるとすれば、いわゆる「鬼ごっこ」に近い。だが、これが単なる「鬼ごっこ」に止まらず、1人で遊んでいても非常に中毒性が高い理由として、後述となる「ミニゲーム」の存在と「テンポの良さ」が挙げられる。また、1人プレイ時はゲーム開始前に「タイムアタック」と敵キャラクタの「チンクル」が対戦相手として参加するモードが選べるので、「ハイラルアドベンチャー」と同様、1人プレイでも十二分に楽しめる。

最初は説明書を読んだだけではルールを把握しづらい。しかし、ゲーム開始時に簡単なチュートリアルがあるので、まずはこれで「ナビトラッカーズ」の基本を理解してからプレイすることをおすすめする メダルを持っている海賊達
海賊のメダルを集めることが最も重要になる「ナビトラッカーズ」だが、それ以外のポイント取得はチュートリアルで確認しておこう 「ナビトラッカーズ」に慣れるまではなかなか手強い相手となる「チンクル」だが、15段階別で強さを設定できるのはうれしい仕様だ


本ゲーム開始時前に手に入るアイテムはさまざま。ゲーム中にも確認できるが、初プレイ時なら「アイテム説明」で確認しておくことをおすすめする
 先に紹介した「ハイラルアドベンチャー」でもテンポの良さから生まれる爽快感について述べたが、それは「ナビトラッカーズ」でも変わらない。本作の位置づけは外伝的なものになると思うが、「ゼルダ」本来が持つ面白さを失わせずに、かつ、多人数プレイにおける爽快感を生み出す開発力には任天堂の底力を感じた。通常、人気タイトルの外伝的作品となると、どうしても作りが薄くなってしまっていたり、オリジナルのネームバリューに頼ってしまう傾向が見うけられるものだが、本作に関しては「ゼルダ」の名を冠していなくとも万人にオススメすることができる秀作だといえる。

 さて、話を先述の「ミニゲーム」に戻そう。「ナビトラッカーズ」では本編の「海賊のメダル集め」を始める前にちょっとしたミニゲームが存在する。ここでは「海賊のメダル」を集めるために有利になるアイテムを手に入れることができるので、ゲーム本編が始まる前から勝負は始まっていることになる。実際、これを単なるミニゲームと認識して手を抜くと、「海賊のメダル集め」でひどい目を見ることになる。ゲーム本編の面白さもさることながら、それだけに満足せず、更なる遊びを探すゲーム作りには好感が持てる。


■ 対戦専用の「シャドウバトル」

 最後のゲームは対戦専用モードとなる「シャドウバトル」。これは「ハイラルアドベンチャー」や「ナビトラッカーズ」と違い、文字通り“プレーヤー同士による完全なる戦い”だ。ただ、対戦格闘ゲームのように複雑な駆け引きがあるわけではなく、あくまで「ハイラルアドベンチャー」と「ナビトラッカーズ」に比べると、気楽に遊べるおまけと考えてもらうとわかりやすいだろう。

最大4人まで対戦することができる「シャドウバトル」。対戦マップは「ハイラルアドベンチャー」のセーブデータから選ぶことができる



 一般的に、3人以上の多人数プレイで遊ぶことができるスタンドアロンタイトルとなると、ボードゲームの類がほとんどといっていい。本作のようにアクションゲームで友達とワイワイ騒げるものは珍しい。旧作からの「ゼルダ」ファンだけでなく、多人数プレイが熱いゲームを探していた方ならば、是非プレイしていただきたい1品だ。

(C) 2004 Nintendo

□任天堂のホームページ
http://www.nintendo.co.jp/
□製品情報
http://www.nintendo.co.jp/ngc/g4sj/
□関連情報
【3月3日】任天堂、「つながる」からひろがる新体験 GC「ゼルダの伝説 4つの剣+」を3月18日に発売
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040303/zelda.htm

(2004年4月22日)

[Reported by 林 智加良]


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