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アイドス、PS2「バックヤードレスリング」
プレスカンファレンスを開催。BYW勢が大日本プロレスに参戦!

4月15日 発売

価格:7,140円

アイドスの高橋氏
 アイドス株式会社は、4月15日に発売予定のプレイステーション 2用アクションゲーム「バックヤードレスリング」のプレスカンファレンスを、大日本プロレスリング興行株式会社の道場にて開催した。

 PS2「バックヤードレスリング」は、米カリフォルニア州のBackYard Wrestling社が管理運営するエンターテインメントプログラム「Backyard Wrestling(BYW)」を題材にしたアクションゲーム。題名になっている裏庭はもちろん、生肉工場、スタジオ、ガソリンスタンドなどを舞台にレスラーが対戦。地面に落ちている蛍光灯、釘バット、道路標識、ドラム缶などのオブジェクトを使って攻撃したり、屋根からダイブするなど、高所からの攻撃も可能。レスラーは実在の31名が登場する

 今回のカンファレンスは、PS2「バックヤードレスリング」に登場するレスラー「MADMAN PONDO(マッドマン・ポンド)」、「JOSH PROHIBITION(ジョシュ・プロヒビション)」、「MDOGG 20(エムドッグ・トウェンティ)」、「EL DRUNKO(エル ドランコ)」の4人が、4月29日から開催される大日本プロレスの興行「ノースウェーブ04(計4試合)」への参加が決定したため、大日本プロレスの道場で開催されることとなった。出席者は、BYW所属選手のマッドマン、ジョシュ、バックヤード・ベイブ、大日本プロレス統括部長の登坂氏、本作のプロデューサーを務めるアイドスのケビン・デル、マーケティングを担当する高橋氏の6名。

上写真左から、ケビン、ジョシュ、マッドマン。ケビンとジョシュは普通に話していたが、マッドマンは大日本プロレスに参戦中のせいか、しゃべるときは必ずキャラクタを入れてくる


 BYWがゲーム化されたのは、ひとえに“ケビン氏の情熱”によるものだという。「(BYWを)なんとかゲームにしたい!」という思いから、BYWに働きかけて制作を開始。プロデュースからサウンドディレクションにいたるまで、ほぼすべてを手がけているという。強いて役割を表現するなら「……エグゼクティヴ・プロデューサーかな?(ケビン氏)」とコメントしてくれた。

 高橋氏は「不況のなか、日本ゲーム業界では大作しか売れていない。今回、個人的に『BYW』を見たとき、アメリカの市場でいくと『WWE』みたいなメジャーがある一方で『BYW』がちゃんとできている。それが非常に羨ましいと思った。BYWのDVDやビデオは(米国で)300万本以上売れている。日本のプロレスも、違ったタイプのレスリングがでてきてもいいんじゃないか。そこで、大日本と一緒にやらせて頂くことになり、バックヤードレスラーの参戦が決定した」とコメント。

 ケビンは「『BYW』は、アメリカで一種の社会現象になっている。日本と同じように、アメリカにも多くのプロレスファンが存在する。ただ、アメリカでは“ファンがプロレスラーになれる”余地がある。特に若者たちは、自分自身のリーグや団体を作っている。スタイルも、正統派、エクストリーム、バイオレンス、アクロバティックなど、さまざまなものがある。彼らに共通しているのは、お金や栄光のためではなく、レスリングをやりたいからやっているという点。『BYW』は、そういうプライベート団体に共通のチャンスを与えるためのもの」だと説明。

 ゲームの特徴については「フィールド内でキャラクタを自由に動かせる。ステージがとにかく大きい。あちこちに落ちている凶器が使える。殴ればリアルタイムで出血するし、拳に血が付く。ステージ内のどこかに相手をぶつければ、それが壊れるなど、インタラクティブな要素がたくさん詰め込まれている。ゲームをクリアしていくと、バックヤード・ベイブの特典映像が見られる。なおかつ40曲以上のエクストリームミュージックが収録されている。芸術的かつバイオレントだが、それだけではないゲームに仕上がっている」とコメントしてくれた。

 テーマ曲を担当するのは、ゲームにもレスラーとして登場する「Insane Clown Posse」。全米のPTAが「子供に聴かせたくないNo.1バンド」として槍玉に挙げたバンドで、音楽で稼いだお金のすべてをBYWにつぎ込んでいるという。

 ここでマッドマンが、「バックヤードレスラーは、腕、脚、凶器、バックヤードベイブ、すなわち何でもアリだ! 頂点に立つルールであり、今まで日本のみんなが見たことのないレスリングだ!!」と、レスラーらしく大声で一気にまくしたてる。ケビンによれば、「ミック・フォーリー」、「ハーディーボーイズ」、「シャノン・ムーア」など、多くの有名レスラーがBYW出身だという。ジョシュの場合は、レスリングが好きでBYWを始めたといい、「『BYW』の一番いいところは“自由がある”こと。規制がなく、やりたいことができるのが第一。そこで、今まで誰もやったことがないようなことをしたい」とコメント。マッドマンの場合は「相手の骨を折る、流血、凶器もアリ。それが俺にとってのBYWだ!」と、これまた大声で一気にまくしたてる。

【スキンヘッダーズ乱入!】
マッドマンが「ここは大日本プロレスの道場だが、あえて言う。No.1は、BYW、BYWだ! 大日本プロレスじゃない! 俺たちが日本に来たからには、全部蹴散らしてやるぜ!!」とアジテーション。途端に入り口から、大日本プロレスのスキンヘッダーズことアブドーラ・小林選手、 沼澤邪鬼選手のふたりが物言い。「おいおい! コラ! 何してんだおい!!(沼澤)」、「BYWがNo.1だ! 誰が何と言おうとな! わかったか!?(マッドマン:意訳)」、「なに言ってるのかワカンネェ! 人ン家の道場で文句いって、この野郎!? 訳してみろ、おいコラァ!!(沼澤)」と乱闘劇に発展。マッドマンとジョシュが小林選手をリングに投げ入れ、、ふたりがかりで凶器攻撃、フライングボディプレス、ストンピングとやりたい放題。なんとか駆逐したスキンヘッダーズは「あいつら、今度日本に来るんだろ? 日本にきたら、俺らがやってやるよ! 勝ったあかつきには、このネェちゃん(バックヤード・ベイブ)いただくよ! 18禁興行だ!!」と宣言。その意気やよし! といったところだが、残念ながらバックヤード・ベイブは来日せず、興行には帯同しない。“18禁興行”そのものは実際に行なわれるが、それは当日行なわれる試合内容の過激さを表現したタイトルであり、一見さんは勘違いしないように!



大日本プロレスの登坂氏
 大日本プロレス統括部長の登坂氏は「私の『BYW』に対する予備知識は、プロレスごっこ、デスマッチごっこという認識がありました。色々なリサーチのなかに引っかかってはいたが、まさかこういう風になるとは(以前は)考えていなかった。ただ、先ほど話したようにビデオが300万本売れていたり、DVDが5タイトル出ている。ゲームもかなりの本数が(アメリカ)で売れている。そこで、きっちりリサーチしたところ、ジョシュ、Mドッグのふたりは非常にいいものを持っている。体格的には日本人より一回り大きい程度だが、実際に見てもらえば驚きを隠せないんじゃないか。大日本にレギュラー参戦しているマッドマンも踏まえ、18禁興行への参戦を決定した」と、これまでの経緯を説明。

 開幕戦が行なわれる後楽園ホールでは、BYWが提供する試合「Backyard Style Special Match」が行なわれる。登坂氏は、この後楽園ホールの試合でBYW勢の力量を見極めたいといい、それを受けて札幌大会でおおいに暴れてもらいたいとコメント。登坂氏が、ジョシュがかつて所属していた米インディー団体「Combat Zone Wrestling(CZW)」を初めて知ったとき「ボクらがデスマッチのトップアスリートだと自負していたが、もしかしたら、世界で50番にも達しないかもしれない」という恐怖感を抱いたという。BYW勢にも同じ印象を受けたというあたり、興行は非常に期待できるものになりそうだ。

よくある話で恐縮だが、素顔は凄くいい人たち。ぶつかりそうになったら「あ、ゴメンね」とか気さくだし、当然ながらノリもいい。ジョシュは見栄えもいいので女性に人気が出そう
【バックヤード・ベイブ】
スケジュールの都合で来日不可能となったバックヤード・ベイブ。上写真の彼女は、恐らく日本でブッキングされたモデルさんかと思われるが、本家ベイブと比べてもまったく見劣りしない美貌の持ち主でした。ちなみに、バックヤード・ベイブは本国でDVD3枚をリリース。あちこちからひっぱりだこの超人気で、収入ではBYWレスラーをヒト桁以上上回っているらしい……なんか複雑



■ 初来日記念「ジョシュ・プロヒビション」ミニインタビュー

 来日経験が豊富なマッドマンとは、色々な意味で対照的に見えたのが、ジョシュの姿。初来日+強行日程ということもあり表情は硬かったが、DVDで観せるアグレッシヴなファイトスタイル、会見時の落ち着いた表情からは、プロレス者を素通りさせない“何か”が感じられた。「ここは一発探りをいれるべし」ということで、会見終了後にミニインタビューを敢行。もし興味が出た人がいれば、ゲーム共々、4月29日から開幕するツアーをチェックしていただきたい。

-- 初来日だそうですが、日本の印象は?

ジョシュ: みんなが凄く優しくて。仕事ばっかりで、どこにもいけなくて、楽しいことは何もないんだけど(笑) 4月29日から始まるツアーが楽しみで仕方ないよ。

-- それなら、次の来日のときはどうですか? ツアー途中の休みを利用するとか。

ジョシュ: 1日あるけど、移動時間だから……。

-- 仕事とは別に、来日する予定はありますか?

ジョシュ: もちろん! 考えてるよ。日本の色々なところを見てみたいし。ただ、日本にこだわらず、他の色々な国に行きたいね。

-- 今、統括部長がいないんでコッソリおうかがいしますが。日本のプロレス団体で、一番好きなのは?

ジョシュ: 大日本プロレス(即答)

-- ……本音で。

ジョシュ: ……大日本プロレス(笑)

-- じゃぁ、質問をかえます。大日本と同じくらい好きなのは?

ジョシュ: それならECW! 一番好き。

-- 日本では?

ジョシュ: 大日本プロレス。楽しんでるよ(笑)

-- truth、truth、truth、カモーン!

ジョシュ: Oh …… ZERO-ONE。

-- 日本での試合を観て、もしZERO-ONEからオファーがきたら、どうします?

ジョシュ: レスラーだけど、ビジネスマンでもあるから、オファーがあったら条件次第で考えるかな(笑)

-- 今ならチャンスかもしれませんよ。外人レスラーが3人抜けましたから。

ジョシュ: 誰が抜けたの?

-- ザ・プレデター、トム・ハワード、ネイサン・ジョーンズの3人です。K-1にヘッドハンティングされました。

ジョシュ: ウワァ、本当に!? シュートなの?

-- アングルじゃありません。シュートです。

ジョシュ: 興味あるけど……ボクのサイトにのせるかな(笑)

-- 自分のサイトをお持ちなんですか?

ジョシュ: 「http://www.joshprohibition.com/」っていうんだ。今日も(道場の近くにある)ネットカフェからアップデートしたよ(笑)

-- 最後に、日本のファンにメッセージをお願いします。

ジョシュ: (メチャメチャ照れながら)え~っと……ジョシュが日本にきたよ! 世界で一番エキサイティングなプロレスを見せるから、4月29日からのツアーを絶対に観にきてね!!

グッズにサインするふたり。どちらも丁寧にサインするが、マッドマンはキレイなイラストまで描く芸達者ぶり!


(c) Eidos, 2003. Published by Eidos KK, 2004. Developed under license from Backyard Wrestling, Inc. Developed by Paradox Development. The Backyard Wrestling format, characters, artwork etc (c) 1998 Backyard Wrestling, Inc. All Backyard Wrestling logos and artwork are trademarks of Backyard Wrestling, Inc. Eidos and the Eidos logo are trademarks of the Eidos Group of Companies. All Rights Reserved.

□アイドスのホームページ
http://www.eidos.co.jp/
□「大日本プロレス」公式サイト(試合日程など)
http://www.bjw.co.jp/
□製品情報
http://www2.eidos.co.jp/byw/
□関連情報
【3月3日】アイドス、PS2「バックヤードレスリング」過激なプロモーションムービーを公開!
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040303/bp.htm
【2月3日】アイドス、品性無用のハードコアマッチが続出! PS2「バックヤードレスリング」を4月15日に発売
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040203/eidos.htm

(2004年4月8日)

[Reported by 豊臣和孝]


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