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こうなったらとことん極める? Xbox「鉄騎大戦」
2社がコクピット形筐体を販売

2004年2月26日 発売

価格
「STEEL ARMOR」:35,000円 (税別)
「TYPE00」:未定
「VTタンカーズメット」:29,800円 (予価、税別)


 待望のオンライン対戦を実現、発売が待たれる株式会社カプコンのXbox用ソフト「鉄騎大戦」。2月26日の本作の発売にあわせて、M-S-Yとプロトタイプという2社より専用のコクピット形筐体が発売されることになった。

 ふたつのスティックとレバー、さらに数十種類のボタン、そしてフットペダル。ロボットファンが夢見た「コクピット」を実現したのがこの、「鉄騎大戦」そして前作「鉄騎」で使用する専用コントローラである。フットペダルが存在するため、日本のユーザーの定番である、こたつやちゃぶ台でプレイしづらい。本格的、かつ挑戦的なプレイスタイルを要求するプレーヤーのためにこのコントローラはある。専用のコクピット形筐体の登場は、いわば必然であろう。

 この“専用”筐体は、コントローラをホールドすることにより、安定したプレイが可能になるだけではなく、今まで以上の「没入感」をプレーヤーにもたらす。なによりけっして安価でないその資金を、ひとつのソフトをプレイするために惜しげもなく投入するというその「覚悟」は、プレーヤーを否応なくパイロットに変えてくれる。

 部屋にこの筐体を置き、そしてそれを眺めたとき、戦慄が背筋をかけぬけるだろう。後戻りを許さない、こだわりの極致であるこの世界が、「商品」として提供されるこの状況はまさに快挙である。


■M-S-Yの「STEEL ARMOR」

 2003年のE3のKentia Hall、各国のソフトメーカー・アクセサリメーカーが小さなブースを所狭しと出展、独特の熱気を持ったこの場所で、ひときわ特殊な雰囲気を醸し出していたメーカーがあった。ちょんまげかつらに、三度笠、股旅姿のスタッフの横では、茶髪に和服というこれまた特徴的な女性スタッフ。アメリカ、ロサンゼルスのE3会場で、「日本のメーカー」であることを強烈にアピールしていたのが、M-S-Yこと、昌屋有限会社である。

 アメリカを中心に展開するM-S-Yの商品は、「武者震」シリーズというコクピットシミュレータ。体格、姿勢にあわせて稼動できるシート、ハンドルやジョイスティックを安定して設置できる構造強度といった技術を持ち、日本でも販売を開始している。今回発売される「STEEL ARMOR」はこの技術を活かして制作されたものだ。

 「STEEL ARMOR」は、価格は35,000円。全長895~1,700mm、全幅570mm、全高550mm。「鉄騎大戦」のイメージカラーとなる黒いフレームと、オレンジのシート。シートの後ろには鉄騎ロゴ入り刻印プレートを設置、さらに背もたれには「STEEL ARMOR」のロゴステッカーを印字している。ペダル部分の角度、さらにコントローラを設置させる台も稼動することで体型、プレイの好みに応じた細かいセッティングが可能になっている。同社の筐体制作技術を活かした、こだわりのコントローラとなるだろう。

 「STEEL ARMOR」は、M-S-Yによる直販のほか、e-CAPCOM、トイザらス、Amazon.co.jpのマーケットプレイス、セガダイレクトなどのオンラインショップ、OVERTOPなどで購入できる。

※コントローラ、ソフトは別売りとなります。
※製品の価格・仕様は変更される場合もあります。

    【問合せ先】

    昌屋有限会社(M-S-Y)
    メールアドレス:info@m-s-y.com


■プロトタイプの1/1コクピット「TYPE00」
ヘッドホンスピーカー「VTタンカーズメット」


 有限会社プロトタイプが販売するのはさらに本格的な“レプリカコクピット”である。一度組み立ててしまえば、簡単に収納を許さないその本格的、かつ、衝撃的な筐体は、東京ゲームショウ2003で使用されたものに、さらに改良が加えられたものだという。

 全長は、バイザー部含めて1,910mm (1,660mm、接地面) 、全幅900mm、全高はバイザー閉めた状態で1,350mm (バイザー開けた状態で1,800mm) となっており、だいたいタタミ1畳分となっている。FRPとABS、スチールで作られたその筐体は、ロボットアニメそのままにプレーヤーの身体を覆い、「現実」を一切遮断、モニターの世界だけにプレーヤーの視界を固定する。「コクピット」であることをここまで演出した商品はいままで例を見ないものだ。価格は現在未定になっており、下記プロトタイプのホームページで公開される予定だ。

 戦闘機などのイジェクトシートをベースにしたコンセプトデザインで制作され、射出シートを模した上下に走るフレームにキャノン型のサブウーハーなどを取り付けることも可能。こういった点でも、プレイ感のみならず、存在感もそうとうな「本格的」な筐体に仕上がっている。足を覆う装甲版のようなプレートに手を触るだけでもロボット好きには強い感情がこみ上げてくるだろう。これだけの「商品」が販売されるということは、日本のゲーム史の中でも珍しいことであると言えるだろう。

 さらに、プロトタイプは「VTタンカーズメット」という商品も発売する。こちらの価格は29,800円 (予価、税別)。コントローラを同梱したソフトのみならず、Xbox本体よりも高い「ヘルメット」である。

 ボイスコミュニケーターにヘッドホンスピーカーを内蔵。これにより夜遅くでも「鉄騎大戦」のサウンドとボイスコミュニケータを同時に楽しむことができるわけだ。素材はプラスチックとFRPで、サイズはフリーサイズとなっている。コアなフライトシミュレータファンはパイロット用の帽子や制服までも用意すると言うが、それと比べればはるかに機能的、さらに他のソフトでも楽しめる汎用性を持った商品である。コクピット形筐体とあわせて使用すれば、世界への没入感は極限まで高まる。家庭用ゲームとしては、これ以上望めない世界が展開するだろう。

【TYPE00】
【VTタンカーズメット】
※コントローラ、ソフト、モニターは別売りとなります。
※製品の価格・仕様は変更される場合もあります。

    【問合せ先】

    有限会社プロトタイプ
    メールアドレス:info@proto-type.jp


 戦闘機のレプリカコクピットや、空気圧で稼動する20万円以上のシートが入手可能なアメリカとは違う日本で、その常識を突き破った商品が発売された。この「お祭り」が開催された事実は、祝うべきことであると言えるだろう。

(C)CAPCOM CO., LTD. 2004 ALL RIGHTS RESERVED.
※製品の価格・仕様は変更される場合もあります。
※VTメーカーマーク等は、別売りステッカーになる予定です。

□M-S-Yのホームページ(英文)
http://www.m-s-y.com/
□プロトタイプのホームページ
http://www.proto-type.jp/
□カプコンのホームページ
http://www.capcom.co.jp/
□「鉄騎大戦」の公式ページ
http://www.tekki.jp/
□関連情報
【1月30日】「武者震」シリーズ新作フライトシム用コクピット
「MS-007」を1月31日より販売開始
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040130/msy.htm
【2003年10月29日】フライトシム向けなどオプションも開発中!
Driving cockpit simulator「武者震」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20031029/musya.htm

(2004年2月20日)

[Reported by 勝田哲也]


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