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サクラ大戦 帝国歌劇団・花組 新春歌謡ショウ開幕 |
会場:青山劇場
作・演出・総合プロデューサーの広井王子氏。今回も恒例の前説で登場する。相変わらずの多忙ぶりで、なかなか稽古場へは足を運べなかったようで、かなり親方(中嶋聡彦)にやりこめられていた |
今年の演目は、「~帝国歌劇団・花組奮闘公演~『歌え♪花組』」。本誌でも公開舞台稽古の取材でお伝えしたとおり、蕎麦をめぐる人情喜劇となる第1部、そして大喜利や歌、そして踊りの第2部で構成される。第1部の冒頭では、裃姿の花組一同がそれぞれに口上を述べるなど、いかにも新春らしい演出でスタートするのも見所のひとつだ。
第1部の内容は、東京の下町を舞台にした花組の日常を描いたもの。大晦日の年越し蕎麦をめぐっての喜怒哀楽が、花組メンバーの個性を随所に引き出す形で演出されている。そば屋の年老いた女主人(石坂史朗)とその放蕩息子、さらに博打の借金を取り立てるやくざをまじえてストーリーが展開。笑いはもちろん最後にホロリとさせるところもちゃんと用意されている。終盤には、真宮寺さくら(横山智佐)をはじめとする花組による立ち回りのシーンもあるので、これから見に行く人は是非楽しみにしてほしい。
幕間恒例の3分間ショッピングでは、李紅蘭(渕崎ゆり子)による発明品が復活。昨夏の公演では爆発続きで失敗に終わったことになっていたが、今回は“新春おみくじ君”というおめでたい発明品の販売が行なわれる。特製のパッケージに入った10種類のサクラ大戦オリジナルのおみくじ箸。おみくじとしてはもちろん、割り箸としても使えるスグレモノ?! だ。
第2部はお馴染みの「ゲキテイ」から幕を開けるが、いつもの「ゲキテイ」とはちょっと違うスタイル。この場面ではメンバーがお国言葉で歌う「ゲキテイ」が披露されるのだ。関係者や報道陣向けに公開された通し稽古では、さくらが仙台弁で歌う「ゲキテイ」となったが、公演によっては他のメンバーの歌うバージョンが用意されているので、誰の「ゲキテイ」にあたるかは見てのお楽しみというところである。
さらに、昨春行なわれた「サクラ祭り」でも人気だった大喜利、そして歌謡へとステージは続く。歌謡の前半部分は、昨夏の「新宝島」公演で演じた役と持ち歌の交換が“カンナの妄想”のなかで展開するため、「新宝島」を見に行ったファンなら2度楽しめること請け合いだ。見に行っていない人はDVDで予習するなり、あるいは新宝島公演の本誌記事などを、事前にチェックしておくといいのではないだろうか。もちろん後半では、それぞれの持ち歌を花組メドレーとしてしっとりと歌い上げてくれるのでご安心を。
公演のなかでは、今夏に予定されている3回目の「スーパー歌謡ショウ」の開催も明らかにされた。演目は「西遊記」で主役は桐島カンナ(田中真弓)が務める。果たしてどんな西遊記が誕生するのか、やはり悟空だけに宙乗りも……と、ファンの期待は正月早々から広がることになりそうである。
□セガのホームページ
http://sega.jp/
□サクラ大戦のページ
http://www.sakura-taisen.com/
□「サクラ大戦 2004年新春歌謡ショウのページ」のページ
http://www.sakura-taisen.com/04_newyearshow.html
□関連情報
【2003年12月7日】セガ、「サクラ大戦 2004年新春歌謡ショウ」舞台稽古を公開
蕎麦を巡る人情劇?「花組奮闘講演」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20031207/sakura.htm
(2004年1月2日)
[Reported by 矢作晃 / Photo by 矢作晃、船津稔]
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