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セガ、「サクラ大戦 2004年新春歌謡ショウ」舞台稽古を公開 |
開催場所:青山劇場
今回は田中公平氏と渕崎ゆり子さんは残念ながら公開舞台稽古を欠席 |
広井王子氏は「はじめて新春歌謡ショウを上演してから8年がたちました。今回は花組メンバーが出ずっぱりの演劇をやりたかった。普通は脚本を書くときに、役者さんが休むところを考えて書くんだけど、今回はすべて出ていて、これもチャレンジです」とコメント。思ったより大変だと言うことで、現状稽古にはいり「花組が年を越せるか不安(岡本麻弥さん)」というところらしい。
真宮寺さくら役の横山智佐さんは「夏は50人以上の舞台でしたが、今回は20人くらい。いつも助けていただいているダンディ団も出演しない。出演人数が減ったことで1人の負担が増えた。初心に帰ってやりたいと思います」とコメント。これを受けてレニ・ミルヒシュトラーセ役の伊倉一恵さんは「最初は『檄! 帝国華撃団』の振り付けを憶えるだけで大変だった。でも今は、それはもう大丈夫! 大丈夫なんだけど……というのが今回の作品を見るにあたって面白くなるポイント」と気になるコメントを残した。
実際、今回は盛りだくさんな内容となるようだ。横山智佐さんによると「口上あり、大喜利あり、かぶりものあり」とかなりもののだ。大喜利は、この春行なわれた「サクラ祭り」以来となるが、マリア・タチバナ役の高乃麗さんによれば「ほかの事も考えなくちゃいけないのに、このことで頭がいっぱいになる」という。アイリス役の西原久美子さんによれば「楽屋が『笑点』状態になる」とか。高乃さんは「ネタ帳を持ち歩いている。大変なのは、キャラクタとしてどう考えるか考えなければならない点」という。つまり、単に面白い答えではなくマリアなら、さくらなら、織姫ならどう考えるのか? と言うことだ。
ここまできて、ここはアドリブなのか? と疑問を抱く人も多いだろう。広井王子氏によれば「脚本を書いてないシーンがある。それは出演者が考えなければならない」と言うことだと言う。そのひとつが大喜利だと言うわけだが、このほかにも同様のシーンがあるようだ。広井王子氏と共同演出を行う、劇団扉座の茅野イサム氏も「花組らしい人情劇だが、難しい脚本」と表現している。
このほかにも親方役の中嶋聡彦さんが「蕎麦の話なので“もり”だくさんにしたい。でも“いっぱい”いっぱいにならないようにがんばります」ときれいにまとめると、ゲストの扉座、石坂史朗さんは「蕎麦だけに、年末にもみんなの“そば”にいれてうれしい」とやり返す一幕も。第1幕の内容は、年越し蕎麦をめぐる花組の騒動が描かれる。詳しくは書かないが、ほろりとされる……今となっては思いもよらない人情劇となりそうだ。
キャラクタのそれぞれのお国言葉による「檄! 帝国華撃団」が披露されるとか。横山さんは「仙台弁のゲキテイ……」と言うコメントを残している。いろいろと面白い試みや「チャレンジが用意されている「2004年新春歌謡ショウ」。ファンならずとも楽しみにしてほしい。
2003年12月7日)
[Reported by 船津稔]
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