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今年はメル&シーも加わった「サクラ大戦 2003 ディナーショウ」 |
会場:ヒルトン東京
「サクラ大戦」の巴里花組が登場する「サクラ大戦 ディナーショウ 2003 巴里のクリスマス」が23日、ヒルトン東京において公演が行なわれた。今回で3回目となるディナーショウだが、今年は昨年同様巴里花組による公演で、多くの来場者で会場は賑わった。
今回の目玉はなんと言ってもメル・レゾン(小島幸子さん)とシー・カプリス(かないみかさん)さんが初めて登場するという点。逆に、昨年舞台を大いに盛り上げてくれた怪人シゾー様、大神一郎隊長とジャン・レオがいないのは少し寂しい気も。しかし、ディナーが始まるとまずはメルとシーが舞台袖から登場。フォークとグラスの使い方をちょっぴり解説するという前説をおこない、この時点からかなりの盛り上がりとなった。
さて、ディナーも終わりショウが始まると、まずはメンバー全員によるラグタイムショウ、自己紹介を挟んでエリカ・フォンティーヌ (日高のり子さん) 、コクリコ (小桜エツ子さん) 、メル、シーによる「アラビアンカフェ」へと一気に続いた。異国情緒たっぷりに歌い上げられたあとは、グリシーヌ・ブルーメール (島津冴子さん) とロベリア・カルリーニ (井上喜久子さん) による「モンパルナスの夜」が、北大路花火 (鷹森淑乃さん) が「心の傘は」をしっとりと切なく披露した。
ここまでMCはほとんどメルとシーが担当。切ない雰囲気の曲が続いたことからここで「重くなっちゃったねっぇ、ガラッと変えちゃおうか」と宣言し、メンバー全員による「黒猫ルンバ」に突入。まさに一気に雰囲気が変わりヒートアップした。会場を巻き込んだMCが展開されたあと、クリスマスメドレーにおいてエリカが“赤鼻”をつけて「赤鼻のトナカイ」を披露するなど面白い演出もみられた。
そしてここでコクリコのマジックショウ。これが楽しみなファンも多いと思われるが、昨年のトランプを使ったものから、今回は北大路花火をアシスタントに、エリカをBOXに入れまっぷたつにしてしまうという大技を披露。これを難無くこなして会場から拍手喝采を浴びた。
そしてメル、シーによる「花の巴里」、続けてOVAから「涙よ、Au revoir」、「カナリア」、「ロマンス」、「ミステリアス巴里」が披露された。そして、ここでメンバーが会場を回り、缶に入ったチョコレートを配った。昨年はテーブルにひとつづつだったが、今年はひとつずつ手渡しということで、ファンにはたまらないクリスマスプレゼントとなったことだろう。
最後に「愛の灯をセーヌにともせ」が歌われ、アンコールとして「御旗のもとに」へと流れた。ここで各人は、エリカが十字架を、グリシーヌは斧、コクリコのバント、北大路花火の弓矢など、新たに作られたバージョンの武器を持ち登場した。
さて、アンコールまでのMCでメルとシーから色々と発表などが相次いだ。最も大きいのは巴里花組の第2期OVAの制作がスタートしたこと。「新しい巴里の魅力を披露できると思います」とのコメントともに明かされたタイトルは「ル・ヌーヴォー・巴里 (仮)」。そして「サクラ大戦5」に登場する紐育華撃団 (星組) については、来年の春頃に新しいメンバーが発表される予定だという。
こういった今後の展開も含めて、昨年以上の盛り上がりをみせた「ディナーショウ」。来場者の別れの挨拶は「新春歌謡ショウで会いましょう」ということで、まだまだ「サクラ大戦」の熱い冬は続きそうだ。
(2003年12月24日)
[Reported by 船津稔 / 写真提供 セガ]
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