【Watch記事検索】
最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【11月27日】
【11月26日】

「キャッスルヴァニア」のルーツ
「悪魔城ドラキュラ」シリーズを振り返って



 主人公がムチを武器にドラキュラ城へ乗り込んでいく「悪魔城ドラキュラ」という名のゲームが、最初に世に登場したのが'86年9月。それ以来17年という歳月を経る中で、「悪魔城ドラキュラ」シリーズは数々のプラットフォームで登場した。このため、全ての作品を遊んだという人は、少数のコアなファンを除いては希なのではないだろうか。

 最新作PS2「キャッスルヴァニア」では、これまでのシリーズに登場した最も古い時代を更に遡り、11世紀のヨーロッパを舞台に、ベルモンド一族が何故ヴァンパイア・ハンターになったのか、ドラキュラは何故ヴァンパイアになったのか、そして聖なる鞭「ヴァンパイアキラー」とは一体何なのか、といった疑問が明かされる。ここで改めて、過去の「悪魔城ドラキュラ」シリーズの概要をおさらいしたい。


■ ムチアクションとしての「悪魔城ドラキュラ」

 ストーリーの概要に入る前に、シリーズの中で主立った作品をかいつまんで、ムチアクションという面で振り返ってみたい。コアなファンの方には物足りないと思うので、読み飛ばして頂いて構わない。

・「悪魔城ドラキュラ」から始まったシリーズ第1期

FC・ディスクシステム版「悪魔城ドラキュラ」

 '86年9月に最初に登場したファミリーコンピュータ(FC)・ディスクシステム版「悪魔城ドラキュラ」は、崩壊の始まった古城を舞台にした2D横スクロール・ジャンプアクション。攻撃はメインの武器・ムチと、5種類のアイテムで行なう。ムチはアイテムを取得することで2段階のパワーアップが可能。アイテムを1つ取得してクサリにパワーアップした後、更にアイテムを取ると長いクサリとなり、これが最強状態。操作の特徴としては、ジャンプ中に軌道を変更できないほか、ダメージを受けた際に吹き飛ばされ、吹き飛ばされている間は操作が効かない。

 後に登場するFC・ROM版「悪魔城ドラキュラ」は、その内容はディスクシステム版とほぼ同じ。新たに追加されたイージーモードでは、受けるダメージが少な目で、かつダメージを受けた際にキャラが吹き飛ばされない仕様になっている。
MSX2版「悪魔城ドラキュラ」

 ディスクシステム版「悪魔城ドラキュラ」に遅れること約1カ月、'86年10月に発売された、MSX2版「悪魔城ドラキュラ」は、キャラのアクションはディスクシステム版とほぼ同じ。ムチは1段階パワーアップしてネメシスの鎖となるが、異なる武器とも入れ替わるのが特徴。1度放つとブーメラン状の軌道を描いて戻ってくるタイプの武器を使用した場合、回収できずに画面外に消え去ると、自動的にノーマル状態のムチに戻る。

 その他の特徴として、FC・ディスクシステム版が一本道だったのに対して、MSX2版は迷宮状の城内を探索する要素も持っている。エリア内に隠された鍵を見つけ出して、エリアの扉を開けて進んでいく。またマップが縦に繋がりを持つ場所では、画面外に落ちても死なずに真下のエリアへ移動する。

 ディスクシステム版「悪魔城ドラキュラ」から約1年後、'87年8月にディスクシステムのシリーズ2作目として「ドラキュラII 呪いの封印」が登場。メインの武器はカワノムチから、イバラノムチ、クサリノムチ、フンドウノムチ、ホノオノムチへとパワーアップする。純粋なアクションゲームではなく、経験値でレベルアップしたり、謎を解くRPGの要素が加えられ、舞台はドラキュラ城にとどまらず、トランシルバニア国の複数の館や街、森へと広がった。

 その約半年後の'88年2月に発売されたアーケード版「悪魔城ドラキュラ」は、純粋な2Dアクションとして登場。ただし、メインの武器・ムチが2段階パワーアップすると剣になり、これが最強状態となる。最終的に剣で進んでいくことになるため、ムチアクションと呼んで良いのかは微妙なところ。
GB版「ドラキュラ伝説」

 これに対して'91年7月ゲームボーイ版「ドラキュラ伝説」では、ムチに飛び道具を出すという性能が加わった。アイテムを取得することでムチは2段階までパワーアップし、ノーマル状態の短いムチから長く強力なムチとなり、最強状態では放ったムチの先端からファイヤーボールが発射される。ただし、このファイヤーボールの威力はあまり高くない。また、主人公がダメージを受けるごとにムチが一段階レベルダウンする。

FC・ROM版「悪魔城伝説」

 '89年12月発売のFC・ROM版「悪魔城伝説」では、プレーヤーキャラが4名登場。主人公ラルフ・ベルモンドが2段階パワーアップが可能なムチと、攻撃アイテムを使用する点は、ディスクシステム版「悪魔城ドラキュラ」を踏襲している。この他のキャラでは、サイファは杖と魔法攻撃を用い、グラントは短剣と斧で攻撃するほか、跳躍力に長け、壁に張り付く能力を持つ。アルカードは3段階にパワーアップするショット弾を使用でき、コウモリに変身して飛ぶことができる。

SFC版「悪魔城ドラキュラ」

 '91年10月に発売されたスーパーファミコン版「悪魔城ドラキュラ」では、ムチが大きな変貌を遂げた。スプライト機能により多関節で表現され、ムチを出したままにすると垂らした状態となり、その状態で方向ボタンを入れれば振り回すことも可能。これで敵にダメージを与えることもできるが、威力は小さい。このほか、ムチを上方向や下方向に打ち分けられるようになった事で、攻撃の自由度が高くなった。本作では、ムチに関してはこれにとどまらず、攻撃以外の用途が加味された。特定のオブジェクトにムチを打つと、ムチを絡めてぶら下がり、振り子状に体を振って遠くの足場へ飛び移るというアクションが可能。ジャンプ中のキャラの軌道修正、階段の飛び乗り・飛び下りも可能となり、格段に操作性が向上した。

X68000版「悪魔城ドラキュラ」(PS版「悪魔城年代記 悪魔城ドラキュラ」より)
 スーパーファミコン版より約2年後の'93年7月に登場したX68000版「悪魔城ドラキュラ」は、AC版ともどもコンシューマ向けでないタイトルとして異彩を放っている。内容はディスクシステム版「悪魔城ドラキュラ」のリメイク作品。ムチは下方向への攻撃が追加され、ジャンプ中の軌道修正も可能となった。このタイトルはプラットフォームが非常に高価なX68000というパソコンだったことと、オリジナル作品として評価が高かったため、後に'01年5月「悪魔城年代記 悪魔城ドラキュラ」としてプレイステーションに移植された。

PS版「悪魔城年代記 悪魔城ドラキュラ」
 PS版「悪魔城年代記 悪魔城ドラキュラ」は、X68000版オリジナルのモードの他、ビジュアル面やBGMが強化されて難易度設定が可能となった、アレンジモードも収録されている。

・ムービーが導入され、世界観の変わったPCエンジン版以降のシリーズ第2期

 '93年10月に発売された、PCエンジン スーパーCD-ROM2版「悪魔城ドラキュラX 血の輪廻(ロンド)」は、アニメのストーリームービーがふんだんに盛り込まれ、世界観がこれまでとはやや異質なものになった。また、強力な攻撃力を有するサブキャラが加わり、相対的にムチの存在感が弱くなった。本作以降、ゲーム中でのムチアクションの比重が軽くなった傾向があり、シリーズはここで1つの転換期を迎えたように見える。

 本作のプレーヤーキャラは、リヒターとマリアの2人。リヒターのムチはパワーアップをしないが、打って伸びきった状態から、更に追加で伸ばすことが可能。バク転ジャンプができたり、キャラの向きを固定して移動できるなど、アクションがより豊富になったほか、敵からのダメージは通常ダメージと大ダメージに分かれ、通常ダメージのみ受ける際にしゃがんでいれば吹き飛ばされなくなった。
 ハートの持ち数が一定量溜まると、攻撃アイテムによる強力な攻撃が可能となる、新システム「アイテムクラッシュ」を追加。道中でマリアを救出すると、プレーヤーキャラとして使用可能となり、マリアのメイン攻撃はブーメラン状に戻ってくる鳩。

 その約2年後の'95年7月に発売されたスーパーファミコン版「悪魔城ドラキュラXX」は、アクション部分はPCエンジン スーパー CD-ROM2版「悪魔城ドラキュラX 血の輪廻」をほぼ踏襲しているが、マリアを救出してもプレーヤーキャラとして使用できない。

 '94年3月発売のメガドライブ版「VAMPIRE KILLER」は、最初から2人の主人公が選択可能。メインの武器は、ジョニーがムチを使用し、エリックが槍を使用。メインの武器は紋章を取るごとに3段階までパワーアップする。ジョニーのムチは、ジャンプ中のみ真下と斜め上方向に打てるほか、ムチを使って振り子状に体を振って移動するアクションも可能。エリックでは、槍の上突きや下突きのほか、槍を振り回したり、階段を使用せずに上の地形に飛び乗れるハイジャンプといったアクションが可能。

PS版「悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲」
 メガドライブ版「VAMPIRE KILLER」の約3年後、'97年3月にPS版「悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲」がアクションRPGとして登場。敵を倒して得た経験値でキャラが成長し、主人公の能力が増えることで探索エリアが広がっていく本作の要素は、これ以降に登場するゲームボーイアドバンス作品にも継承される。

 本作の主人公はドラキュラの息子アルカードなので、メインの武器はムチではない。主に剣を中心に豊富な武器アイテムが用意され、その他の装備・消費アイテムも数多く盛り込まれている。アクション面では、ジャンプ中の軌道修正が可能なほか、バックダッシュで素早く背後に移動できるなど、より操作性が向上。また、魔導器と呼ばれるアイテムを入手することによって能力が追加され、2段ジャンプ、コウモリや霧などに変身することで、探索できる場所が広がっていく。

 1度クリアした後には登場人物であるリヒターをプレーヤーキャラとして使用することができ、リヒターのメインの武器はムチとなっている。約1年後に発売されたセガサターン版では、ステージが少し追加されたほか、プレーヤーキャラにもう1人の登場人物、マリアが加わった。

N64版「悪魔城ドラキュラ 黙示録」
 '99年3月、ニンテンドウ64版「悪魔城ドラキュラ 黙示録」がシリーズ初の3Dアクションとして登場。
 プレーヤーキャラは、ラインハルトとキャリーの2人から選択できる。両キャラそれぞれ異なる2種類の基本攻撃と、共通の攻撃アイテムによるアイテムアタックが行なえる。基本の攻撃は、ラインハルトがムチとダガーを使用、キャリーはエネボール(飛び道具で、ホーミングする溜め撃ちが可能)とリングを使用。ラインハルトのムチとキャリーのエネボールは、アイテムの取得によって2段階までパワーアップする。3Dスティックを倒す角度によって歩きと走りが使い分けられるほか、ジャンプして足場に捕まる飛び付き移動、そこからの這い上がり、サイドステップといった3Dアクションならではの動きも加わった。本作では、飛び道具であるエネボールの溜め撃ち時のホーミング性能が非常に高く、これと比べるとムチは顕著に弱い。

 '01年3月発売のゲームボーイアドバンス版「悪魔城ドラキュラ Circle of the Moon」では、ムチを特殊な方法でパワーアップさせる。敵を倒すとカードを入手することがあり、アクションカードとアトリビュート(属性)カードを組み合わせて装備することで、特殊な能力を発動させる「デュアルセットアップシステム」を導入。これによってムチをパワーアップしたり、異なる武器に変化させることが可能。

 '02年6月発売のゲームボーイアドバンス版「悪魔城ドラキュラシリーズ Castlevania 白夜の協奏曲」では、多彩なムチアイテムを取得して装備することでパワーアップしていく。攻撃力が上がっていくだけでなく、ムチの中には特定の壁を破壊する効果を持つものや、属性を持つものなどがある。また、魔導書とサブウェポンを組み合わせることで強力な攻撃を行なう、「スペルフュージョン」という新システムを持つ。

GBA版「Castlevania 暁月(あかつき)の円舞曲(メヌエット)」
 '03年5月発売のゲームボーイアドバンス版「Castlevania 暁月(あかつき)の円舞曲(メヌエット)」は、主人公が未来の日本の高校生となり、武器は主に刀剣を使用する。また武器や防具とは別に、モンスターを倒して取得する魂を装備することで、敵キャラの様々な能力を使用できる「タクティカルソウル」という新システムを持つ。

 こうして長い歴史を振り返ると、歴代のベルモンド家の戦法には様々な創意工夫が凝らされていたのだと思い知らされる。時には性能差が際立つ仲間が加わり、後期では新たな攻撃システムが盛んに採り入れられてきたわけだが、反対にムチの存在感は徐々に薄れていったようにも見える。

 最後にシリーズのラインナップと、ストーリー概要をまとめて紹介しよう。


■ 「悪魔城ドラキュラ」シリーズ 作品とストーリー

 トランシルバニアで、英雄クリストファー・ベルモンドによって倒された魔王ドラキュラが甦った。ベルモンド家の血を受け継ぐシモンは、父ゆずりの不思議な力を秘めたムチを手に、ドラキュラ城へ乗り込む。

・'86年9月26日
ファミリーコンピュータ・ディスクシステム「悪魔城ドラキュラ」
・'86年10月30日
MSX2「悪魔城ドラキュラ」
・'91年10月31日
スーパーファミコン「悪魔城ドラキュラ」
・'93年2月5日
ファミリーコンピュータ・ROM「悪魔城ドラキュラ」
・'93年7月23日
X68000「悪魔城ドラキュラ」
・'01年5月24日
プレイステーション「悪魔城年代記 悪魔城ドラキュラ」

 トランシルバニアでシモンがドラキュラを倒した7年後。復活を始めるドラキュラを永久に消滅させるため、ドラキュラの肉体の部品を見つけ出して牙城ドラキュラ城で封印するべくシモンが新たなる決意で旅立つ。

・'87年8月28日
ファミリーコンピュータ・ディスクシステム「ドラキュラII 呪いの封印」

 ドラキュラ伯爵が長い眠りについて100年後のある日、平和の続く村の教会では、青年・シモンとセレナの結婚式が行なわれていた。2人がウェディングロードを歩くさなか、突如雷鳴とともに目覚めた魔王ドラキュラが、花嫁セレナを奪い去った。セレナを救うべく、シモンが悪魔城へ向かう。

・'88年2月
アーケード「悪魔城ドラキュラ」

 シモン以前の、クリストファー・ベルモンドの戦い。邪悪な呪術者ドラキュラが魔王としての力を身につけつつあった。ベルモンド家のクリストファーが立ち上がり、これを倒すために城へと向かう。

・'89年10月27日
ゲームボーイ「ドラキュラ伝説」

 シモン・ベルモンドの時代を遡ること百余年、15世紀ヨーロッパ。ドラキュラが、彼の領地トランシルバニアのはずれ、ワラキア地方に暗黒邪心崇拝を復活させた。
 東方正教会の教皇は、ヴァンパイア・ハンター達にワラキア討伐を依頼。最初に、修道僧としての修行を積んでいた僧侶サイファ・ヴェルナンデスがその任を負った。
 ワラキア国内で反発し、活動を起こそうとする者達の中に、グラント・ダナスティの姿があった。
 ドラキュラのせいで人間の体を失った、息子・アドリアン・ファーレンハイツ・ツェペシュは「アルカード」と名を変え、父ドラキュラを滅ぼしワラキアを元の美しい国に戻すため、同じ目的を持つ同士を探し始めた。
 約束の期間を過ぎてもサイファが戻らないため、教皇は真正ヴァンパイア・ハンター、ベルモンド家にワラキア討伐を依頼。まだ髪を切らぬ若者、ラルフ・C・ベルモンドが討伐の任を負い、ドラキュラの城へと向かう。

・'89年12月22日
ファミリーコンピュータ「悪魔城伝説」

 クリストファー・ベルモンドがドラキュラと戦った15年後。トランシルバニアで、クリストファーの息子ソレイユが、ヴァンパイア・ハンターとしての名を継ぐ成人の儀式を行なった翌日、行方不明となった。激戦の末一命を取り留めていた伯爵が、ソレイユを魔王にしたて、復活を図ろうとしていたのだ。息子を救うべく、クリストファーが再び立ち向かう。

・'91年7月21日
ゲームボーイ「ドラキュラ伝説II」

 ドラキュラ伯爵を封印したといわれる伝説の勇者、シモン・ベルモンドの時代より数百年後。トランシルバニア国で一部の人間の悪しき心が、悪の魔王ドラキュラ伯爵を復活させた。ドラキュラ伯爵は、自らを封印したベルモンド一族の末裔、リヒター・ベルモンドに復讐するべく、リヒターの恋人であるアネット・ラーネッドとその妹マリアをさらい、悪魔城に閉じ込めた。リヒターは、アネットとマリアを助け出しドラキュラ伯爵を封印するため、先祖伝来の聖なるムチを手に悪魔城へ向かう。

・'93年10月29日
PCエンジン スーパーCD-ROM
2「悪魔城ドラキュラX 血の輪廻(ロンド)」
・'95年7月21日
スーパーファミコン「悪魔城ドラキュラXX」

 1897年、ベルモンド家の血を引くキンシー・モリスによって、ドラキュラは永遠の眠りについた。しかし、叔父にあたるドラキュラの復活を目論むエリザベート・バートリーが、邪悪な儀式により1914年6月のサラエボ事件を引き起こし、第一次世界大戦によってヨーロッパ中の人間の魂を手に入れようとしていた。ジョニー・モリスと、キンシー・モリスの子で恋人を吸血鬼に変えられたエリック・リカードが、ドラキュラ城へ向かう。

・'94年3月18日
メガドライブ「VAMPIRE KILLER(バンパイアキラー)」

 闇の神官シャフトの手によって復活したドラキュラ伯爵が、リヒター・ベルモンドにより倒された1年後の満月の夜、リヒターが謎の失踪を遂げる。その行方を追って旅に出たマリア・ラーネッドの前に、伝説では百年に1度しか蘇るはずのないドラキュラ城が姿を現した。
 時を同じくして、覚める事のない眠りについたはずだったアルカードは目覚め、汚れし故郷が復活した事を知った。そして今、様々な思いを抱き、宿命の魂がドラキュラ城に集う。

・'97年3月20日プレイステーション
'98年3月19日プレイステーション
'98年6月25日セガサターン
「悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲」
 

 中世トランシルバニアで、ドラキュラ伯爵が悪魔の力を手に入れた。時を同じくして、片田舎の貴族の家庭に不思議な力を持った少女、ソニアが産声を上げた。ソニアが17歳のある夜、生き別れた父を探す旅の途中であるという、アルカードと名のる謎の青年と出会う。麓の町に出かけていたソニアが戻った時、そこには半ば息も絶え絶えとなった祖父の姿がのこされていた。少女は祖父の形見のムチを手に、悪魔城へと向かった。

・'97年11月27日
ゲームボーイ「悪魔城ドラキュラ 漆黒たる前奏曲(ダークナイトプレリュード)」
 
悪魔城ドラキュラ 漆黒たる前奏曲(ダークナイトプレリュード)

 19世紀中期のトランシルバニア地方。数々のドラキュラ伝説を生み出したこの地で、堕落した人々の魂が、封印による100年の眠りから悪魔城の城主、邪心の神ドラキュラ伯爵を揺り起こした。魔王討伐のため、ラインハルト・シュナイダー、キャリー・ヴェルナンデスの2人が立ち上がった。

・'99年3月11日
ニンテンドウ64「悪魔城ドラキュラ 黙示録」

 ラインハルト・シュナイダー、キャリー・ヴェルナンデスが世界の存亡をかけて魔王と戦った時代より、8年の月日をさかのぼる。獣人族の戦士、コーネルが修行の旅から帰ったとき、村は魔物の放った炎に包まれていた。魔物に連れ去られた妹エイダを救出すべく、コーネルは鋭い人狼の能力でエイダの血の匂いを追った。

・'99年12月25日
ニンテンドウ64「悪魔城ドラキュラ 黙示録外伝~レジェンド オブ コーネル~」

 時は1830年。オーストリア郊外の古城にて、カーミラの手によってドラキュラ復活の儀式が執り行なわれていた。それを阻止しようとバンパイアハンターのモーリス・ボールドウィンと、弟子であるネイサン・グレーブス、ヒュー・ボールドウィンの3人が現れたが、時既に遅くドラキュラは復活、その魔力によりモーリスはドラキュラに囚われ、ネイサンとヒューは悪魔城地下墓場に落とされてしまう。2人はドラキュラを倒し師匠を助けるため、悪魔城内を探索し始めた。

・'01年3月21日
ゲームボーイアドバンス「悪魔城ドラキュラ Circle of the Moon(サークル オブ ザ ムーン)」

 シモン・ベルモンドがドラキュラの呪いを打ち破ってから50年。ベルモンド一族の末裔ジュスト・ベルモンドは、親友マクシーム・キシンから、2人の親友であり憧れでもあるリディー・エルランジェが連れ去られたと聞かされる。マクシームに導かれ、文献にすら記されていない城に到達したジュストは、リディーを救うべく幻想のようにたたずむ城へ足を踏み入れる。

・'02年6月6日
ゲームボーイアドバンス「悪魔城ドラキュラシリーズ Castlevania(キャッスルヴァニア) 白夜の協奏曲(コンチェルト)」

 2035年日本。21世紀最大の天体イベント、皆既日食の当日、高校生・来須蒼真は白馬弥那と天体イベントを楽しむために神社に向かっていた。鳥居をくぐり抜けると意識が急速に薄れ、気付けば弥那と共にドラキュラ城に居た蒼真。弥那を連れて無事元の世界に戻るため、城主の探索に赴く。

・'03年5月8日ゲームボーイアドバンス「Castlevania(キャッスルヴァニア) 暁月(あかつき)の円舞曲(メヌエット)」

 

(C)1986 2003 Konami Computer Entertainment Tokyo

□コナミのホームページ
http://www.konami.co.jp/
□「キャッスルヴァニア」シリーズのホームページ
http://www.konamityo.com/castlevania/
□関連情報
【11月27日】PS2ゲームレビュー
華麗なムチさばきを3Dで楽しめる! 「キャッスルヴァニア」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20031127/cv.htm
【11月27日】PS2「キャッスルヴァニア」 ボスキャラクタ、基本アクションを紹介
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20031127/cas.htm
【11月21日】コナミ、PS2「キャッスルヴァニア」関連イベントを多数開催
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20031121/konami.htm
【9月28日】TGS2003ブースレポート~コナミ編 Part2~ 「キャッスルヴァニア」CM完成披露に イメージキャラクタのソニンさんが登場!
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030928/tgs_k2.htm
【9月22日】コナミの「悪魔城ドラキュラ」シリーズが、さらなる進化を遂げる PS2「キャッスルヴァニア」(Part1)
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030922/castle.htm

(2003年12月22日)

[Reported by 河本真寿美]


Q&A、ゲームの攻略などに関する質問はお受けしておりません
また、弊誌に掲載された写真、文章の無許諾での転載、使用に関しましては一切お断わりいたします

ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

Copyright (c) 2003 Impress Corporation All rights reserved.