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★Xboxスペシャル体験連載★

「鉄騎大戦」徹底紹介
あの「鉄騎」がさらにパワーアップして再登場
第1回:「鉄騎大戦」をプレイする前にやっておきたいこと

  • ジャンル:操縦
  • 発売、開発:株式会社カプコン
  • プラットフォーム:Xbox
  • 発売日:2004年2月26日予定(現在 PILOT TEST 中)
  • 価格:「鉄騎大戦」単体版、7,800円
    「鉄騎大戦」、「鉄騎」専用コントローラ同梱版、19,800円



 店頭でやけに目立つ「あの」巨大な緑色の箱。重量8kgを超えるその存在感は、もはや既存のコンシューマーゲームの枠をはみ出していた。その衝撃から1年。ついに「鉄騎」が帰ってくる。我々が待ち望んだ姿。通信対戦のできる戦争ゲームとして!


■ 操縦桿を握り、ペダルを踏みこむ快感

 「鉄騎」シリーズの共通の魅力となっているのは、何といっても強烈な存在感を持つコントローラだろう。見た目のサイズや重さに比べ、非常に扱いやすいコントローラで、正しい位置に配置してあれば、比較的軽い力でレバーやスロットルを操ることができる。
 この複雑な外見のコントローラ。操作に慣れるまでに、時間が掛かりそうに思うかもしれない。しかし、必死に何回か戦闘を繰り返していれば、アッと言う間に操作を覚え、1人前の“パイロット”になれる。つまり、それだけ没入してプレイしてしまうということはこのシリーズの面白さの証明と言えるだろう。

■ これからでも始めやすい同梱版

 とはいえ、「鉄騎大戦」からこのシリーズに足を踏み入れるユーザーもいるかもしれない。そんな前作「鉄騎」を持っていないユーザーに朗報がある。「鉄騎大戦」専用コントローラ同梱版には、前作の「鉄騎」も付属している。しかも価格据え置きの19,800円。
 ネットワーク対戦に特化し、対戦相手が必ず必要となった「鉄騎大戦」では、1人だけで練習することができない。だが「鉄騎」が同梱されていることで、オフラインでも1人で腕を磨ける。まず「鉄騎」で操作を練習してから、「鉄騎大戦」で腕前を披露することができる、というより、「オンライン対戦に乗り込んでくるなら、基本的な操作ぐらい練習して来い!」というカプコンからの招待状といえる。
 もちろん、「鉄騎」専用コントローラをすでに持っているユーザーには、「鉄騎大戦」単品版が用意されている。こちらの価格は7,800円となっている。


■ VTとは何か

 鉄騎シリーズでキミの乗機となるのは、直立した戦車であるところの「Vertical Tank」だ。
 名前の通り、VTは戦車のような運用を想定した兵器で、特に第1世代VTと呼ばれる旧式機の運動性能は決してよいとはいえない。高速で旋回しようとすると、転んでしまうこともある。このリアルで、ある意味扱いにくいVTでの戦闘により、通常のロボットアクションゲームとはひと味もふた味もちがう楽しみが待っている。

Falchion(ファルシオン)
軽量機の中でも最も機動性の高い第1世代VT。連射能力に優れるアサルトライフルとその機動性で中・近距離戦に威力を発揮する
Scare Face(スカーフェイス)
海市島側の第1世代VT。このスカーフェイスを持って、はじめてディサイダーと対等に戦えるようになった


 このように、リアルに楽しめる「鉄騎大戦」。友達を誘って参加してみてはどうだろうか?


■ ボイスチャットでより臨場感あふれる戦場に

 前作でも大活躍した無線機能。
 「鉄騎大戦」の戦場では、無線を使って僚機と通信を行なう。その際に使用するのがボイスコミュニケータだ。専用コントローラの無線ボタンを押しての会話は、戦場にいるような気分にさせてくれる。また、戦闘前のブリーフィングで思ったことをすぐに口に出すことができるのは、今までのキーボードを使ったゲームよりもコミュニケーションが早く、より直感的にプレイできる。
 戦場で実際に使用した感じでは、後方にいる仲間から攻撃の指示が飛んで来たり、爆発するVTから悲鳴が聞こえたりと、他のゲームではなかなか味わえない臨場感に満ちていた。

 これからXboxLiveおよび「鉄騎大戦」を始めるプレーヤーには、「Xbox Live スタータキット」がおすすめ。12カ月の基本サービス利用料が付いているものを選べば、「Xboxボイスコミュニケータ」がセットに含まれているので、購入したその日から、ボイスチャットを楽しむことができる。ただし、XboxLiveを使用するためにはクレジットカードが必要となる。

■ 進化した「鉄騎」のシステム

 繰り返すようだが、「鉄騎」シリーズはありきたりのロボットアクションゲームではない。むしろ、シミュレーターと言うのにふさわしい、重厚なシステムが魅力のコアになっている。「鉄騎大戦」のゲームモードは、「鉄騎」と同じく2種類で、キャンペーンモードとフリーミッションが用意されている。各モードには、1名ずつしかパイロットデータを作成できないので、慎重に陣営を選ぼう。

・キャンペーンモード
 キャンペーンモードは、両勢力の細かい戦闘結果を反映し、8ターンからなるCoursを積み重ね、最終的な勝利を目指すモードだ。戦闘結果のフィードバックがあるため、毎回緊張感のあるセッションが楽しめる。また、セッションの結果によって補給要請ポイントが加算され、より強力な機体に乗り換えることができる。
 もちろん、機体撃破ポイントや命中率など、各分野ごとにランキングが用意されているので、腕に自信がある人は挑戦するのもよいだろう。
 以下に、初期に使用できる代表的な機体を1機ずつ紹介しておく。

環太平洋機構(PRF)
Decider(ディサイダー)
 前作の序盤で最もお世話になった機体。初心者向けのバランスのよい機体と言えるだろう。メインウェポンの115-trの圧倒的な攻撃力が、この機体をただの初心者用だけではない機体にしている
海市島(HSD)
Vitz(ビッツ)
 高速で起動しても転びにくいため扱いやすいが、いかんせんこの性能では、前線でバリバリ戦うのは非常に困難


 各勢力とも、現在のところ第1世代のVTが主に登場している。各ターンに新機体が登場するイベントが起こる可能性があるということなので、補給要請ポイントを貯めて楽しみに待っていよう。

・フリーミッション
 フリーミッションは、もっと気楽に楽しみたいときにお勧めなモードだ。マップを選び、ルールを選択したらあとは対戦するだけ。チームごとに別の勢力のVTを混ぜて戦うこともできるなど、かなり自由な雰囲気だ。
 ただし、フリーミッションモードの勝敗の結果が両勢力の勢力図に反映されることはない。また、キャンペーンモードとフリーミッションでは、キャラクタを別に作成しなければならない。

■ 変更点をチェックしよう

 いままでの「鉄騎」から「鉄騎大戦」に進化した際に、変更されている部分があるので、いくつかチェックして欲しい。

第1世代VTのステルス化
「鉄騎大戦」では、両軍の第1世代VTもステルス化されている。これは、ほぼ全ての戦場においてレーダーに映らない相手との戦闘が行なわれるということ。これは、目視や音、もしくは被ロックオン時のアラームなどから敵の位置を判断しなければならないということを示している。
 「鉄騎大戦」におけるこの変更点とボイスコミュニケータの関連性は重要なポイントで、無線を駆使して敵位置の把握、攻撃指示を行なったり、仲間のピンチに急行したりと、普段はできない高度な戦術が楽しめる。
 逆に、個人の技量はもちろん、より戦術の重要性が問われるようになったといえる。

戦略ポイント制
 本作では、戦場に投入できる兵力を戦略ポイントとして換算している。この戦略ポイントを消費し、各軍勢は機体を出撃させることになる。つまり、戦略ポイントを使いすぎると、再出撃の際にポイントが足りなくなり、出撃できなくなることもあるのだ。
 PILOT TEST 中の現状では、あまり戦略ポイント不足が起こらないので、まだ特に気にしなくてもよいようだ。むしろ、事前に再出撃するための機体を請求するのを忘れないようにしたい。事前に請求が済んでいない場合、再出撃できないままミッションを終了することになってしまうからだ。
 この場合、自分が出撃できないばかりではなく、チームの戦力バランスが変わり、相手側のパワープレイ状態になってしまうので、チームメイトに迷惑をかけないためにも気をつけたい。
 また、戦略ポイントの増減には、次に説明する「占拠」も大きく関わってくる。

占拠
「鉄騎大戦」において、戦闘と同じように重要なのがこの占拠である。占拠することによって以下のような効果が期待できる。

    1:敵位置の捕捉
     「鉄騎大戦」ではレーダーが有効に活用できないのは説明したとおりだが、拠点の占拠状況の表示によって、おおまかな敵の動きを知ることができる。すでに占拠済みの拠点が白く表示されていれば、敵が占拠をはじめたことがわかるし、敵対勢力の色になったら占拠が完了したことがわかる。
     このことから、大まかな敵の進軍ルートを知ることができる。これは、少ない人数同士で戦闘を行なっているときに、敵の挙動を予想するために欠かせないテクニックだ。
     当然ながら、むやみに占拠を行なうと、敵に自分の位置を知らせてしまうことにもなるので注意が必要となる。しかし、それを逆手にとって、相手に自分の位置を知らせることで相手をおびき出すための陽動や囮としての活動など、いろいろな戦術が考えられる。

    2:再出撃の抑制
     「鉄騎大戦」では、1度VTが撃破されても、戦略ポイントが自陣営に残っていれば再出撃が可能。
     PILOT TEST の現状(2003年11月最終週)では、両陣営とも高い戦略ポイントを要求する機体は存在しないので、機体が戦略ポイント不足で配備できなくなるようなことはほとんど発生していない。だが、いずれ高い戦略ポイントを必要とする機体が揃ってくるだろう。そのような戦闘が基本となれば、敵の再出撃を阻むために、占拠も重要な選択肢となりうる。順次強力な機体が請求できるようになってきているので、占拠をアクティブに使いこなす必要が出てくる日も近い。

敵の基地を目視で確認
目印は高いやぐら
敵基地に敵影を認めず
侵攻するプレーヤー機
敵基地を占拠中
OCCUPYINGの文字が見える



■ 仲間を見付けて、戦闘に挑む

 「鉄騎大戦」には、前述の通り2種類のゲームモードがある。しかし、どちらのモードでも1人でゲームを遊ぶことはできない。キャンペーンモードだと、各陣営3人ずつの6名。フリーミッションならば、1on1で2名が最低限戦闘を始めるために必要な人数となる。これだけの人数を集めるのは、なかなか苦労するわけだが、「鉄騎大戦」には仲間集めを支援する機能がいくつか用意されている。
 今回は、作戦に出撃してくれるパイロットを探すために用意された、フレンドリストとプレーヤーリストの機能をくわしく説明していく。この2つは対になっており、使いこなすことで、友達をどんどん増やすことができるツールだ。

■ フレンドリストを使いこなす

「鉄騎大戦」のプレイ中、コントローラのスタートボタンを押すと、「IN-GAME MENU」が現われる。この項目の上から2つが、フレンドリストとプレーヤーリストになる。このふたつを組み合わせて、どんどん仲間を増やしていこう。フレンドリストとプレーヤーリストの各機能のなかで、よく使うと思われる機能をピックアップして、紹介しておく。

  • 1:フレンド登録要求をする(Friend Request sent)
     同じセッションに参加しているパイロットに、フレンド登録を許可してくれるようにお願いする機能。プレーヤーリストから、現在同じセッションに参加しているプレーヤーを選択して行なう。

  • 2:フレンド登録に応じる(Friend Request received.)
     誰かにフレンド登録要求された場合に、対応するために表示されるメッセージ。対戦相手に困っていたら、どんどんフレンド登録をして、誘ったり誘われたりしよう。招待の方法は下を参照。

  • 3:フレンドリストから招待する(Send Invitation)
     フレンドリストの名前を選択し、アクションメニューからSend Invitationを選択することで招待できる。他のセッションに参加していたりして、相手が応じられない場合は、選ぶことができない。

  • 4:招待に応じる(Accept Invitation)
     こちらがセッションを始める前に、一度は見ておきたい項目。フレンドリストを見て、招待されているのが確認できたら、ありがたく応じておこう。そうすれば、自分が招待したときに、他のプレーヤーが来てくれる確率も上がるかも?

  • 5:フレンドリストからセッションに入る(Join Friend)
     すでにプレーヤーが作っているセッションに参加できる。当然、人数が埋まってしまっていれば、セッションへは参加できない。そういう場合は、自分でセッションを作り、招待してみよう。

     もちろん、上記の項目はすべて現在のβテスト版の仕様。正式版では変更される可能性もあるので、注意して欲しい。


■ PILOT TEST  News

 PILOT TEST も第1ターンが終わり、各勢力に新しい機体が配備された。特に第2ターンが開始された際には、配備された新鋭機の数量が限られており、昼過ぎにはすでに品薄になっていたようだ。
 もっとも、ターンの変更日だからといっても、実際に新機体が配備されるのは何時かわからないとのことなので、新機体が欲しい場合には、見かけた時に急いで買い込むしかないようだ。

 第2ターンで配備されたのは、以下の機種である。

  • 環太平洋機構:Decider-Volcanic(ディサイダー・ボルキャニック)
     遂に登場した環太平洋機構サイドの支援機体。優秀な主力VTであるDeciderの改造機だが、所詮改造機ということで、Vortexに比べて非常に優れている、というわけではない。
     だが、今までVortexにさんざん痛い目を見せられてきたPRFとしては、この支援機の登場によって、今まで敵が得意としていた戦術を取ることができるようになった。
     Vitzよりも頑丈なDeciderが前衛に居る分、HSD側よりも陣形は突破されにくい。この長所をうまく活かす事ができれば、今までよりも防衛ミッションが戦いやすくなるだろう。

  • 海市島:Scare Face(スカーフェイス)
     第1ターンの間、VitzとVortexで頑張ってきた海市島軍にも、遂に新機体が配備された。
     それが、狙撃用VTのScare Faceである。Scare Faceの狙撃能力は、前作とは異なる特殊な操作で表現されている。「狙撃モード」とも呼べるこのモードは、F1ボタンを押すことで使用できる。ボタンを押すと、メインディスプレイが一気にズームアップし、長距離の敵を狙いやすくなるのだ。ロングレンジで有効な装備がそろったこの機体。操作になれるまでには、やや時間が必要だが、対VTのスナイパーとして使いこなしたいと思わせる長所がある。



■ 次回予告

 次回以降は、実際にセッションを行なうまでの流れについて詳しく説明したいと思う。
 出撃までの流れの中には、ボイスコミュニケータを使った会話なども含まれている。こちらの説明の方もあわせて、期待して待っていて欲しい。
 また、すでにターンも進み、次々に新しいターンがはじまっていると思われる。こちらの情報もお楽しみに。


(C)CAPCOM CO.,LTD. 2004 ALL RIGHTS RESERVED.
※画面は開発中のものです

□カプコンのホームページ
http://www.capcom.co.jp/
□「鉄騎大戦」の公式ページ
http://www.tekki.jp/
□関連情報
【2002年10月24日】Xbox「鉄騎」徹底紹介~導入編~
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20021024/tekki1.htm
【2002年10月25日】Xbox「鉄騎」徹底紹介~解析編~
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20021025/tekki2.htm

(2003年12月11日)

[Reported by 岡本直大 (冒険企画局)]


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