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セガ、「ニューラインナップミーティング」を開催
「バーチャファイター サイバージェネレーション」を公開

12月1日 開催



SEGA-AM2が新たなチャレンジを見せる「VFCG」
 株式会社セガは、マスコミ、流通向けに2003年3月までに発売するソフトを中心とした「ニューラインナップミーティング」を都内で開催した。

 今回の目玉は、なんといっても初公開となった「バーチャファイタークエスト(仮)」と呼ばれていたタイトルの正式発表だろう。「バーチャファイター(VF)」シリーズ10周年を記念して制作されている本作は「バーチャファイター サイバージェネレーション ~ジャッジメントシックスの野望~(VFCG)」と正式タイトルが公開。プレイステーション 2、そしてニンテンドーゲームキューブ向けに2004年夏に発売が予定されている。PS2が対応プラットフォームに追加されたことも初公開の要素だろう。

 「VFCG」は、シリーズ初のアクションRPGで、ターゲットを若年層にまで押し広げている点が注目されるポイント。近未来の舞台設定で、海上都市アクロポリスに住む14歳の少年「セイ」が、ネットワーク上の仮想現実世界「ネクサス」を舞台に戦う。トレジャーハンターのセイは、ネクサスへダイブインしている間に不思議な事件に遭遇する。そこでこの世界を裏で操る組織「ジャッジメント6(J6)」の存在を知り、深くかかわっていくことになる。かつて各々が格闘技を極め、飽くなき強さを求め続けた戦士たちが出場したという伝説のトーナメント。そのトーナメントで戦った戦士たちの奥義が収められたデータ=「バーチャソウル」を巡り、セイ、J6、そしてさまざまな登場人物がストーリーを盛り上げる。

セイ トーカ
ネクサスのソフトウェア技師である父と共にアクロポリスに住む。明るく元気がとりえのどこにでもいる普通の少年だが、一度心に決めたことは変えない頑固な面も

アクロポリスに住む15歳の少女。父親と仲の悪い兄を持ち、幼いころから両者が対立する様を見てきたため、軽い人間不信に陥っている。そのため、他人にはそっけない態度であまりかかわろうとはしない

SEGA-AM2大崎ディレクター(右)と広報担当の木原氏(左)によるプレゼンテーションが行なわれた
 J6と聞いて、「おっ?」と思うのはVFシリーズのストーリー、とくに「2」以降を知るユーザーだろう。初代「VF」からラスボスとして登場する「デュラル」を生み出し、格闘家たちを格闘トーナメントに引きずり込んだ謎の組織として「VF」シリーズに大きく絡んでくるその存在をキーとして、「VFCG」と「VF」シリーズはつながりがあるようだ。

 歴代「VF」シリーズのキャラクタたちの奥義を封じ込めたという「バーチャソウル」。これを集めることにより、トレジャーハンターは奥義を組み合わせたコンビネーション攻撃を可能とする。プレゼンテーションでは、ジャッキーのサマーソルトキックから、アキラの修羅覇王靠華山へと連係させるコンボなどを見せていた。

 カンのよい方ならおわかりいただけるだろうが、セガの「スパイクアウト」と同じく、バウンドコンボも可能。これが戦闘シーンの中核をなしているようだ。さらに「バーチャソウル」を集めることで、独自のコンビネーションが可能となっている。また、ビームワイヤーもあるようだ。敵へ投げつけたぐることで、ジャンプのように移動し、そこから攻撃をスタートさせることができるようになっていた。ワイヤー>空中移動>サマーソルト>……といった具合だ。

 操作は移動にアナログスティックを使用、攻撃は1ボタンでできるようだ。連続で押すことでコンビネーションが出たり、方向ボタンとの組み合わせ(走りながら攻撃すればカゲの『葉呀龍』が出たり)など、簡単な操作で技のバリエーションはいくつも用意されている。また、ロックオンシステムも搭載しているようだ。ワイヤーで次々敵をロックオンし、綱渡りのように移動して攻撃できたり、アイテムを探索するレーダーのようなものもあった。

 効果音は「VF」シリーズお約束の「ガキーン!」というあの金属音の混じった打撃音となっていて、シリーズ体験者なら思わずニヤリとしてしまうに違いない。さらにデモシーンには、アキラやラウ、ジャッキー、パイ、ジェフリーなどの「VF」キャラが姿を見せていた。また、「VF」シリーズにはない派手なエフェクトと1対多の戦闘シーンはなかなか興味深いものがある。

アキラとセイの邂逅シーン(?)。「バーチャソウル」には、彼らの奥義が封じ込められている 空中の敵を攻撃するとこんな感じ。派手なエフェクトが印象的
ビームワイヤー(?)によって移動ができる。敵めがけて飛んでいけば、そこから攻撃できる

■ 大崎ディレクターに聞く「VFCG」

「アウトラン2」や「ビーチスパイカーズ」などを手がけた大崎ディレクター
--開発はどのくらい進んでいますか?

大崎 現在40%ですね。

--ターゲットを若年層に持っていった理由はなんでしょうか?

大崎 最初「VF」を出したときは、3ボタンで最も簡単な格闘ゲームだったんですよね。それが「2」、「3」、そして「4」となってきて、かなり極まってきていることと、格闘ゲーム自体が'90年代の格闘ゲームブームの勢いから選別されてきて、「VF」もやっと生き残ってきているというある種の危機感を持っているんですよね。

 このまま「5」、「6」と作っていっても、私たちにも不安があるんですよ。私が会社に入ったときに初代を作っていたので、作っている層も30を超えている。遊んでいる層も、初代から遊んでいた人たちは30歳を超えているし、メインで遊んでいる層も20代ですよね。だから20歳以上の人たちは「VF」を知っているけれども、そこで終わってしまうんじゃないかという。

 今、「VF」はスポーツっぽくなっていますよね。その世界のすばらしさを伝える前に、ある程度ユーザーをキープしていかなければならない。次にゲームセンターで遊んでもらう層にちゃんとアピールしていきたい。

 それから、せっかく「J6」をはじめとしたしっかりした設定があるので、そのへんをちゃんと活かして作っていきたいな、と。

 最初はただのオールレンジの格闘にしたいな、と思っていたんですけれども、できることは限られているんです。でもインファイトだけだときついんですよね。見せる要素として。もうちょっと派手に見えるワイヤーとか入れてみたり。そういったところであの世界観になっていったんですよ。

--なぜ追加アクションがワイヤーになったんでしょうか?

大崎 今、開発度は40%なんで、これからまだいろいろまとめていくとほかの飛び道具が入ったりするかもしれません。

--「VF」キャラはどういった存在ですか? 「バーチャソウル」とは?

大崎 「J6」が格闘家の研究をして、デュラルを作りましたよね。その研究データの入ったディスクが、とある出来事でネットに流出したと。この世界のトレジャーハンターはチップを集めてお宝のデータをサルベージする人たちなんですが、セキュリティを打ち破るにはこの世界での“力”が必要なんです。その中で究極の力というのが「バーチャソウル」なんですよ。普通のハンターたちの間では都市伝説としてしか語られていない存在なんですが。いろいろストーリーの情報量が多いので、マンガと連動などしてこの世界を広げていきますので楽しみにしていただきたいと思います。

--AM2としては異色のキャラクタデザインですよね。

大崎 デザインは私たちで起こしています。我々が今まで手がけられなかった層をターゲットにしていますから、そうなりますよね。いろいろ考えて、世界観と合わせていった結果、「VF」のキャラの衣装も変わっていたりします。「4」には近いものになってますが。

--ありがとうございました。

(c)SEGA ,2004
Animation Program and Data Developed by SEGA-AM2

□セガのホームページ
http://sega.jp/
□SEGA-AM2のホームページ
http://www.sega-am2.co.jp/
□ニュースリリース
http://sega.jp/release/nr031201_1.html
□製品情報(PS2)
http://sega.jp/ps2/vfcg/
□製品情報(GC)
http://sega.jp/ngc/vfcg/
□製品情報(SEGA-AM2)
http://www.sega-am2.co.jp/vfcg/index.html
□関連情報
【12月1日】セガ、PS2/GC/Xbox/DC「ぷよぷよフィーバー」発売日決定
プロモーション全般に松浦亜弥を起用
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20031201/puyo.htm
【2002年3月30日】セガ「GameJam2」イベントレポート初日~Part1~SEGA-AM2がGCに参入!
GC「バーチャファイタークエスト(仮)」の製作決定!!
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20020330/sega4_1.htm

(2003年12月1日)

[Reported by 佐伯憲司]


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