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トヨタ、SCEJ、「GT4 プリウス トライアルバージョン」
制作発表会&先行プレミアムパーティ開催

10月20日~11月30日まで
トヨタ販売店で配布

価格:無料

開会冒頭に流されたトライアルバージョンのプロモビデオ
 トヨタ自動車株式会社と株式会社ソニー・コンピュータ・エンタテインメントは、六本木ヒルズアリーナにおいて、プレイステーション 2用「グランツーリスモ4(GT4) プリウス トライアルバージョン」の制作発表会、および先行プレミアムパーティを開催した。

 赤坂泰彦氏の司会で始まった制作発表会には、プリウスの生みの親である、トヨタの第2トヨタセンター チーフエンジニアの井上雅央氏、「GT4」の生みの親である株式会社ポリフォニー・デジタル シニアバイスプレジデントの山内一典氏が出席、多数の各界の著名人がゲストとして登場した。

 この「GT4 プリウス トライアルバージョン」は、「GT4」のトライアルバージョンとして、新型プリウスをフューチャーした「GT4」の体験版であるとともに、新型プリウスの体験版ともいえる内容となっている。10月20日から11月30日まで、全国のトヨタ販売店(トヨタ店、トヨペット店)において、新型プリウスを試乗した人に無料でプレゼントされる。

 まず、今回のコラボレーションに関して、「新型プリウスは、先代に比べ、環境性能を追求しただけでなく、特に動力性能を強化し、大きく変わった。このことをより多くの人、特に若年層に向けてプリウスの本当の魅力を伝えるには、従来の告知だけでは足らないと考え、山内さんにお話をさせていただいた」と井上氏が話の発端を語った。

 それを受けて山内氏は、「我々は常に新しい技術に対する好奇心を持っている。今回のプリウスは、特にハードルが高く、基本的に『システムとして(通常の車とは)』異なる車。従来の車のパーツロジックを変更するだけでは、このシミュレーションは完全にはならなかったが、どうせやるならということで、燃費表示、ガソリンの噴射量までも再現することになった」と語った。

 井上氏によれば、実車の実験車を筑波サーキットに持ち込んで計測したタイム、そして燃費と、このトライアルバージョンの燃費はほぼ寸分たがわないものになっているという。それには、井上氏らプリウス開発チームが新型プリウスのメカニズムなどを技術提供し、それを「GT4」開発チームが見事に再現しきったことが大きな要因であると思われる。井上氏いわく、このトライアルバージョンは「予想以上のできばえ」と興奮を隠せない様子だった。

赤坂氏の司会で、トヨタの井上氏、山内プレジデントが登場。山内氏は実際にトライアルバージョンをプレイしながら解説も行なった

■ プリウスを再現したトライアルバージョン

 今回のトライアルバージョンには、従来の「GT」シリーズには入っていない要素が盛り込まれている。それは、プリウスのメカニズムを再現するということに起因するものだ。まず、ガソリンエンジンとモーターの併用というハイブリッドカーのシステムを画面に表示(左下)。エンジンで駆動しているか、モーターで駆動しているかがリアルタイムで表示される。

 さらに、新型プリウスの予防安全システム「S-VSC(Steering-assisted Vehicle Stability Control)」も装備。このシステムが働いているときにセンターメーターに表示される「!」マークも再現されている(画面右下)。また、デジタル式のスピードメーターのほかに、燃費計も表示。アクセル開度、ハイブリッドシステムの役割分担に応じて、リニアに残りの走行可能距離が表示されるようになっている。

 「トライアルバージョン」のモードは4つ。シングルプレイのみだが、1台でのタイムアタック、そして新型プリウス6台のレース、新型プリウスと先代プリウスのレース、さらに、8分30秒の新型プリウスのプロモーションビデオを閲覧できるモードが用意されている。走行するのは筑波サーキットで、1周のみとなるが、実車の試乗では、街中を流すしかない試乗メニューに、さらにサーキットの全開走行が加わったと考えれば、車の素性や限界能力を予測するには十分おつりがくるプレゼントといえよう。

「GT Force Pro」がセットされた試遊台。新型プリウス同士のレースをプレイしてみたが、トップを取るのはなかなか難しい印象。ゲームをスタートすると実車のプリウスと同様、イグニッションボタンを押してスタートする

 会場のプレスブースには、「GT Force Pro」をセットした試遊台が用意され、メインとなるパーティ会場には、多数の試遊台が用意された。ゲストとして会場に足を運んだ各界の著名人が参加するトライアルバージョンによるタイムアタック大会も開催された。結局、永井 大さんがトップを取り、PS2がプレゼントされた。

 永井さんは「非常にリアルにできていて、スピード感を感じる」とトライアルバージョンに関してコメント。桑野信義さんは、「きちんと実車同様にブレーキングしないとダメで、本当に運転しているみたい」、千秋さんも「クセになりますね」。初の「GT」体験となった叶姉妹は「プリウスのインテリジェントパーキングアシストに興味があった」、格闘家の須藤元気氏は、「環境問題に興味があるので、こういったハイブリッドカーがどんどん普及するのが楽しみ」と、それぞれ新型プリウスとトライアルバージョンが大変気に入った様子だった。


【会場を訪れた著名人】
朝青龍関

千秋さん・桑野信義さん

美川憲一さん

 
山田 優さん・永井 大さん 大林素子さんほか

 

須藤元気さん・東原亜紀さん 小倉優子さん 叶 恭子さん・叶 美香さん
【スクリーンショット】

(C) Sony Computer Entertainment Inc. All manufacturers, cars, names, brands and associated imagery featured in this game are trademarks and/or copyrighted materials of their respective owners. All rights reserved.
※画面写真は開発中のものです
“GRAN TURISMO”および「グランツーリスモ」は株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントの登録商標です

□トヨタのホームページ
http://www.toyota.co.jp/
□ソニー・コンピュータエンタテインメントのホームページ
http://www.scei.co.jp/
□プレイステーションのページ
http://www.playstation.jp/
□製品情報(プリウス)
http://www.toyota.co.jp/Showroom/All_toyota_lineup/prius/index.html
□関連情報
【8月23日】SCEI「グランツーリスモ4」
FISCOなどの新コース、収録車両の一部を紹介
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030823/gt4.htm
【8月1日】SCEI、「グランツーリスモ4」車両取材を
ツインリンクもてぎで実施
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030801/scei.htm
【7月30日】PlayStation Meeting 2003詳報
タイトル収穫期に入り出荷本数の好調な伸びの反面に課題も
期待の新作を5本紹介。「戦国無双」と「FF XII」はタイトルのみ公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030730/psm.htm
【5月15日】E3会場で「グランツーリスモ4」の詳細が明らかに
山内一典氏「開発進行度は65%、発売はこの冬を予定」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030515/sce1.htm

(2003年9月24日)

[Reported by 佐伯憲司 Photo by 船津稔]


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