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サミー、「ATOMISWAVE」新作「ギルティギア イスカ」など発表
カプコンは「Sammy VS CAPCOM」の制作を発表

9月11日 発表

今回発表されたATOMISWAVEのネットワークシステム「AW-NET」のロゴ
 サミー株式会社は、11日に開幕した「第41回アミューズメントマシンショー」の会場において、同社の展開するアーケードゲームのプラットフォーム「ATOMISWAVE」に関する新機能の紹介と、対応ソフトの発表を行なった。

 「ATOMISWAVE」はドリームキャストのグラフィックチップとアーキテクチャを利用し制作された業務用基板。2002年に開催されたアミューズメントマシンショーでそのベールを脱いだ。ちょうど1年となり第2世代に突入したと言ってもいいだろう。その新機能とは「ATOMISWAVE」のネットワークシステム「AW-NET」で、「ATOMISWAVE」を単純にネットワークで結ぶだけでなく、ユーザーに「AWカード」を利用させることで戦績データやユーザー情報をサーバーで一括管理。これらのシステムとWEB、携帯電話と接続することで、より立体的にゲームを楽しめるようにしたのが今回のシステムということになる。

 AWカードを利用してゲームをプレイすることで対応ゲームであれば通信対戦が可能となる。そのプレイ結果はゲーム終了時にデータセンターのサーバーに記録され管理される。この戦績データとポイントシステムをリンクさせることで、例えばキャラクタのカスタマイズ要素を導入することもできる。また携帯ともリンクしているため、これらポイントを利用して着メロや待ち受け画面をダウンロードさせることもできる。

 なおAWカードはゲームタイトルに依存するものではなく、AW-NETすべてで利用することができる。こうなると1枚買えば必要ない話だが、コレクション性の高いデザインをリリースすることで、希少性も併せ持つことになるという。ちなみに今回すでにプレスキットの中には限定デザインのカードが配布されていた。

 このほかにもプレーヤーのランキングや対戦データの参照といったことが可能なのは言うまでもないが、“対戦相手検索サービス”もゲームによっては予定されている。情報を事前に登録しておくと、条件を検索しプレーヤーの検索が可能となるという。初心者プレーヤーや、イベントで知り合ったけど普通は離れたところにいる友人とプレイすることも可能になるわけだ。

 対応ソフトとしてサミーのラインナップに上がっているのは、2D対戦格闘ゲームとして確固たる地位を築き上げたギルティシリーズの最新作「ギルティギア イスカ (漢字で“易”辺に“鳥”) 」がこの冬登場の予定となっている。2004年春には「ネットセレクト サラリーマン金太郎」、3D対戦格闘の「FORCE FIVE (フォースファイブ)」、「タイトル未定」、2004年夏にもタイトル未定の対戦格闘が予定されており、同じく夏に「ネットセレクト2 (仮称)」のリリースが予定されている。

 ちなみにこの「AW-NET」は1店舗に1回線引くだけで、すべてのAW-NET対応ゲームを接続することが可能だという。

「AW-NET」のシステム簡略図。携帯電話やWEBなどともリンクする予定 ユーザーはAW-NETの「AWカード」を購入。背面のユーザーアクセスコードを入力することで登録することになる
筐体にあるカードリーダーにセット。戦績データなどが記録される 「サラリーマン金太郎」の原作者、本宮ひろ志氏。ビデオレターで対応ゲームについての感想を語った
携帯電話からポイントを使うことでキャラクタのカスタマイズなどもできるようになる予定 登録されたユーザーを検索することも可能となった


 さらにサミーは「ATOMISWAVE」のプラットフォームに参入するメーカーとライセンス供給するメーカーの発表を行なった。今回参入するメーカーは株式会社SNKプレイモア。「ザ・キング・オブ・ファイターズ」シリーズというヒットタイトルを持つ同社だが、「ネオジオ以外の他社の基板で制作したことはなく、初めてのことで技術を蓄積しながら制作している」ということで、制作しているのは「ザ・キング・オブ・ファイターズ」のシリーズ最新作となる。稼働予定時期は2004年春が予定されている。

 同社は「見てカッコイイ、『キング・オブ・ファイターズ』。それだけでなく、やって楽しい『ザ・キング・オブ・ファイターズ』に仕上げるべく鋭意開発中」とコメントしている。

 さらにライセンス供給としてカプコンが「ATOMISWAVE」で「Sammy VS CAPCOM」を制作開始したと発表した。ここで壇上に登場したのが「ギルティギア」シリーズの制作を担当しているアークシステムワークスのシリーズのゼネラルディレクター石渡太輔氏とカプコンの第1開発事業部のエグゼクティブディレクターの船水紀孝氏。

 船水氏は「ユーザーの求めているものは何かと考えたとき、サミーさんのあのグラフィックで動くカプコンのグラフィックかなと思う。個人的にはヴァンパイアのキャラクタが動いているのを見たい」とコメント。石渡氏は「両社のシステムが違うので、両立させて活かせる方向に持っていくことができるか模索していきたい」と語った。

 サミーのラインナップにこのビッグタイトルが2タイトルということで、完全に格闘ゲームがラインナップの中心となった「ATOMISWAVE」。今後の展開が楽しみだ。

国内メーカーのATOMISWAVEへの参入ということで発表されたのが、SNKプレイモアの参入。「The King of Fighters」シリーズは続けていくと宣言 カプコンの船水氏 (写真右) と「ギルティギア」を制作しているアークの石渡氏 (中央右)。「Sammy VS CAPCOM」への意気込みを語った 最後はみんなで握手をしながらの記念撮影



■ ギルティギア イスカ

 やはり「ATOMISWAVE」対応タイトルとしては一番注目されるタイトル。システム的には4人同時プレイが可能な点だろう。この時協力プレイも可能だし、乱戦でもユーザーが選択することができるという。また、フィールドが2ラインで構成されており、立体的な戦闘を実現することができるとしている。

 そして前述の通り「AW-NET」に対応しており、対戦だけでなく、ゲームを総合的に楽しめる仕組みが組まれている。

【キャラクタ】
ソル=バッドガイ カイ=キスク
ブリジット ディズィー

【スクリーンショット】


(C)Sammy/ARC SYSTEM WORKS Co.,Ltd.


■ ネットセレクト サラリーマン金太郎

 「AW-NET」対応作品。「大富豪」、「リバーシ」、「タクティクス」、「リバーシ」が収録されている。タッチパネル仕様。発表会では「サラリーマン金太郎」の原作者である本宮ひろ志氏のビデオレターが流された。本宮氏は「ネット対応ということでゲームセンターが外と繋がる。これからはふるさとの友達と遊ぶこともでき、今までにない広がりがある。コミュニケーションも広がっていけばと思う」とコメントした。

【スクリーンショット】


(C)Sammy (C)本宮ひろ志/集英社/CIA


■ FORCE FIVE

 一撃必殺がコンセプトとも言える格闘ゲーム。各キャラクタの連続技、投げ技、飛び道具といったコンビネーションは、ライフゲージのすべてを奪うほどの威力だという。AW-NETに対応。

【キャラクタ】
シン メイリン

【スクリーンショット】


(C)Sammy

□サミーのホームページ
http://www.sammy.co.jp/
□「ギルティギア」のページ
http://www.guiltygearx.com/
□関連情報
【9月11日】「第41回アミューズメントマシンショー」開幕
サミー「ATOMISWAVE」新作など発表
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030911/jama.htm

(2003年9月11日)

[Reported by 船津稔]


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