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PlayStation Experience開幕!
まるでテーマパークのような試遊エリアがいっぱい

会期:8月28日~31日

会場:Earls Court London

 8月28日(現地時間)、Sony Computer Entertainment Europe(以下、SCEE)が主催するユーザー体験イベント「PlayStation Experience」が開幕した。昨年に続いて2回目の開催だが、会場のスペースはおよそ2倍に拡張されたうえ、会期も昨年の3日間から4日間へと延長されており、昨年の好評を受けてさらなる注力が行なわれたことがうかがえる。

 隣接して開催されているECTSとの大きな違いは、ECTSが業界関係者をターゲットとしたトレードショウであるのに対し、PlayStation Experienceはエンドユーザー、特に子供からティーンエイジャーを対象としていることだ。イベントの目的も、この夏からホリデーシーズンにかけて発売されるプレイステーション 2のタイトルをエンドユーザーにいち早く体験プレイしてもらうことにある。夏休み期間中とはいえ、平日の午前中から会場前には友達同士でやってきたと思われるティーンエイジャーをはじめ、もっと小さい子供の場合は両親が手をひいて入場待ちの長い行列を作っていた。

 PlayStation Experienceへの入場は有料で、入場料は当日券で8ポンド(約1,500円)になる。イベントは1日2回の総入れ替え制で行なわれており、午前の部が午前10時~午後3時、午後の部が午後4時から午後9時となっており、いずれも会場と同時に入場すればたっぷり5時間遊びつくせるというわけだ。有料入場者には、退場時にPS2対応の体験版ディスクや、各社のノベルティグッズ、そしてオフィシャルマガジンなどの入ったお土産袋が手渡される。

小雨混じりのなか、午後の部の入場を待つ来場者。平日だが夏休みとあって友達同士でやってきたと思われる子供達が多い 退場時にはノベルティなどが入ったお土産袋が手渡される。Earl's Courtの駅周辺は、このバッグを抱えた人たちでいっぱいだ お土産袋の中身はこんな感じ。PlayStation Experienceのロゴが入ったオリジナルのTシャツと体験版のディスク数枚、キーホルダーやステッカーやポストカードに加えてオフィシャルマガジンも入っている。なぜかジュースやスナック類も……


■ ジャンルに沿って、凝って作り上げられた試遊台

 ホール内は照明を落とし、ゲーム画面やステージイベントが見やすいようになっている。昨年の開催では試遊ゾーンのひとつひとつを大手のパブリッシャーに割り振って、パブリッシャー単位でゲームが並べられていたが(いわば東京ゲームショウのような展示方法)、今年はそうしたメーカーの枠を取り払って、ゲームのジャンルによって試遊ゾーンが分けられているのが大きな特徴だ。

 メインステージを中心にして、スポーツゲームを集めた「STUDIUM(スタジアム)」、レーシングゲームを集めた「THROTTLE(スロットル)」、アクションやRPG、アドベンチャーなどの「QUEST(クエスト)」、低年齢層向けの「CARTOON(カートゥーン)」といったようなジャンル分けで、10を超える試遊ゾーンが構成されている。

「Pro Evolution Soccer 3」、「NBA 2K4」、「NFL 2K4」などスポーツゲームの試遊台が集められている「STUDIUM(スタジアム)」のゾーン。まさにスタジアムの観客席を模したスタンドにモニターとPS2が埋め込まれている。プレーヤー側からは画面が見えるが、こちら側からはほんとにスタンドで声援を送っているかのよう
 さて、通常こうしたイベントの試遊機といえばスタンドタイプのものが定番だが、今回は前述したゾーンの名称をイメージさせるようにかなり凝った作り込みが行なわれているのも面白い。たとえば、映画を元にしたタイトルを集めた「MOVIE(ムービー)」のゾーンでは、映画館の座席のなかにモニターとPS2が埋め込まれていたり、FPSなどが中心の「BATTLE(バトル)」ではゾーン自体がどこぞの作戦司令部のような作りになっていたりする。さらに凝ったところでは、バイオレンスな描写などで推奨年齢が18歳以上となっているタイトルを集めた「18+ BOUDOIR」はクラブ風の作りで、入り口にはドレスを着たコンパニオンと、背広姿のバーテンが厳しく入場者の年齢をチェックしている。そしてなかに入ると、ベッド風のソファーに寝ころんでゲームができるという仕組みだ。

 ほかにも子供向けにボールを敷き詰めた試遊スペースがあったりと、大半の試遊台には椅子(あるいはそれに準ずる何か)が用意されていて、ゆっくりゲームを楽しめるような工夫が随所に凝らされている。また、子供達の同伴でやってきた大人向けなのか、ホールの一角には「ADULT CRECHE」というヒーリングスペースがある。ここでは、欧米で人気のテレビドラマ「フレンズ」や、映画「バットマン」、「モンスターズ・インク」などがプロジェクターで上映されている。子供達がゲームの間を走り回っているとき、大人達はここでゆっくり待っているということなのだろう。いずれも来場者の絶対数や展示スペースなどの問題で日本国内のイベントで実現させるのはかなり難しそうだが、検討するに値するテーマではないかと思う。

 ほかにもメインステージでは英国のミュージシャンやDJによる演奏が行なわれたり、変わったところでは剣道の実演なども行なわれ観衆の喝采を浴びていた。こうした武道の実演は、格闘ゲームを集めた「FIGHT ALLEY」のゾーンにあるデモコーナーでも頻繁に行なわれていて、カポエラや相撲、柔術、キックボクシングなどの実演が披露されていた。また会場内のいたるところでダンスや、著名スポーツ選手のサイン会などがひっきりなしに行なわれており、ホール内はゲームの名を借りたテーマパークのようになっていた。

 SCEEが今回のPlayStation Experienceにあわせて公開したタイトルは音楽ゲームの「SING」と「DJ」そしてホラーアクションアドベンチャー「SIREN(サイレン)」の3タイトル。HALOバスターとして噂にのぼっていたFPS「KILL ZONE」は出展されなかった。また「GRAN TURISMO 4」がTHROTTLEだけでなくNETWORKING GAMINGのゾーンでも遊べるようになっていたり、「RESIDENT EVIL:OUTBREAK(バイオハザード:アウトブレイク)」がプレイアブルで出展されていたりと、タイトル面で注目すべき点も多い。これら注目タイトルの出展状況については、追って紹介していく。

映画館のシート風「MOVIE」の試遊ゾーン。「Harry Potter Quidditch world Cup」、「The Lord of Rings , Return of the King」、「James Bond 007 : Everything or Nothing」などがプレイできる 「SOCOM : U.S. NAVY SEALs」、「Secret Weapons Over Normandy」などFPSを中心とした試遊ゾーン「BATTLE」。作戦司令部のようなデザインになっている 18歳以上限定の「18+ BOUDOIR」。ベッド風のソファーがあるなどなかなかの雰囲気。デモされているのは「Gladiator:Sword of Venegeance」、「Road Kill」など
子供向け「Cartoon」のコーナーには、ボールをいっぱい入れたプレイゾーンもある。子供達はボールを使ってはしゃぎ回りながら、ゲームも楽しんでいる 格闘ゲームのゾーン「FIGHT ALLEY」に隣接するコーナーでは、カポエラ、相撲、柔術そしてキックボクシングなどが実演されている メインステージでは剣道の実演も。このメインステージでは、英国のアーチストやDJによる演奏やダンス、ゲーム大会などが繰り返し行なわれている


□PlayStation Experienceのホームページ
http://www.playstationexperience.com/
□London Games Weekのホームページ
http://www.londongamesweek.com/
□関連情報
【2002年8月30日】ヨーロッパのPlayStationタイトルが勢揃い。ユーザー体験イベント「PlayStation Experience」開催
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20020830/pse.htm

(2003年8月29日)

[Reported by 矢作晃]


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