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マイクロソフト、「Flight Simulator 2004 翼の創世記」記者発表会を開催
日本語版の魅力や動作環境などを公開

10月発売予定

価格:未定

 マイクロソフト株式会社は、10月に発売を予定している「Flight Simulator」シリーズ最新作「Flight Simulator 2004 翼の創世記」の記者発表会を開催した。日本語版の取り扱い自体はすでに7月30日に発表済みだが、日本語版の映像が公開されるのは本日が初めて。 発表会では、マイクロソフトホーム&リテール製品部プロダクトマネージャーの風間氏の司会で、日本語版のデモンストレーションと製品概要の紹介が行なわれた。

マイクロソフトホーム&リテール製品部プロダクトマネージャーの風間彩氏
シドニー上空を飛ぶデハビランドDH-88。ランドスケープのディテール、空の情景共に抜群の映像だ
稲妻が発生した瞬間を捉えた技ありショット。雷雨になるとときおり天空に稲妻が走り、機内にも光が差し込む
港内にはこのような給油タンクが設置されている。歴史的名機で長距離飛行するためには、何度も給油所に通わなければならない
Matrox Parheliaを使った大迫力の3画面プレイ。両側面がカバーされると雲を突き抜けていく感じが自然に表現される。正直家にほしい
 「Flight Simulator 2004 翼の創世記」(原題「Flight Simulator 2004: A Century of Flight」)は、すでに何度か記事でお伝えしているように、都合9作目となるシリーズ最新作にして、米航空史100周年記念作品。前作までのすべての内容を完全に包含しつつ、ライト兄弟の「1903 ライトフライヤー」やチャールズ・リンドバーグの「ライアン NYP スピリット オブ セントルイス」など、航空史に名を残した歴史的名機9機種10機を新たに盛り込み、歴史的フライトを実際に体験することができる。

 また、単に歴史的名機の追加のみならず、それらの歴史的背景をHTMLテキストとして収録し、フレーム内に埋め込まれたWindows Media Playerを使って貴重な実機映像を鑑賞したり、リンクをたどって専門用語を調べたりといった具合に、航空史事典としての役割も担っている。加えて、ページからそのままフライトモードに移行することも可能など、テキストはPDF化、フライトへはモード切替が必要だった前作に比べ、ユーザーインターフェイスも格段に洗練されている。

 だが、同シリーズを支えるフライトシムファンにとって、上記の要素にも増してエポックメイキングな要素といえるのが、新設計のグラフィックエンジンの搭載だろう。本日のデモンストレーションでも、この部分にもっとも熱い注目が集められた。発表会から話がやや横道にそれるが同作の3Dグラフィックについて詳述しておきたい。

 従来のFSシリーズにおける地表データは、端的に言ってしまうと、空港とランドマーク(エッフェル塔やビルなど)だけを配置した「地球っぽいもの」だった。これはFSシリーズだけでなく、「Flight Unlimited」シリーズや「Fly!」シリーズなど、これまでに存在したすべてのフライトシムのすべてがそうである。

 これに対し、「FS2004」は、航空写真のテクスチャ化のスタイルを根本的に方向転換し、空港やランドマークのみならず、その周辺一帯までを高解像度テクスチャによって再現している。具体的には、細かい農道やぽつんと置かれた家屋、不定型に並べられた田畑といった、従来は完全に無視されていた要素を丸ごと盛り込んでいる。このため、空港での離着陸やランドマークに近づいた際の臨場感がまるで違うものになっている。

 これらの地表テクスチャに対しては、「Combat Flight Simulator 3」で採用された段階的LOD(Level of Detail)がさらに洗練された形で導入されており、近づくにつれてだんたん地表の輪郭がはっきりしてくると同時に、高々度飛行時のパフォーマンスを維持しつつスムーズにアプローチ体勢に入ることができる。同作というと、発表以来どうしてもフル3Dで描かれた雲の表現ばかり目がいきがちだが、同作を底上げしている最大の要因は、地表データの一新にあるといっても過言ではない。

 ところで、今作ならではのユニークな機能のひとつが、GPS機能の充実だ。前述したように「FS2004」には数々の歴史的名機が登場する。しかし、時代は現代のままという設定になっているため、たとえば、「ライアン NYP スピリット オブ セントルイス」で大西洋横断飛行フライトをする際に、携帯型GPSを機内に持ち込んで飛ぶことができるわけである。これが単発モノだったら「なんだそれ」と思ってしまうところだが、同シリーズではすでにGPS機能が実装されており、シチュエーションを限定して特定のエリアだけを飛ばすぐらいなら、現代世界で自由に飛ばせた方がいい、という同社の判断は正解だろう。

 また、前作までのGPSは、真っ黒な画面に線画されたエリアマップとポイントのみが映し出されたプリミティブな内容だったが、今作ではカラーモニタになり、周囲の地形パターンがひとめで解るようになっている。一方、現代機に搭載されているATC(Air Traffic Control)も大幅な機能拡張が施されている。前作までは、機能が極端に限定された“ATCもどき”の印象が強かったが、今回はフライト中にフライトプランを変更したり、計器飛行中に目的地や高度の変更ができたり、着陸する滑走路やアプローチを変更したりといった具合に、現実世界で可能なアクションの大部分が実行できるようになっている。

 気になる発売日と価格については、9月第1週に公開を予定しているという。また、本日より公式サイトにおいて同作のメールマガジンの募集も開始した。配布開始時期は9月第1週を予定し、週1回ペースで発売前後まで全6回に渡って配布する予定としている。

 発表会の最後には、MatroxのParheliaを使った3画面(計器表示専用でさらに1画面)表示によるデモが行なわれた。3画面デモを見たのは今回が初めてだが、ビジュアル的な迫力はもちろんのこと、3Dで再現された雲をぐんぐん突き抜けつつも相変わらず良好なパフォーマンスを示していた。必要コストやスペースの問題、3画面ゲームプレイの是非は置くとして、少なくとも同作は3画面プレイにもっとも適した作品のひとつといえそうだ。

【FS2002とFS2004の比較画面】
時代の流れを感じさせる衝撃的な比較画面。いうまでなく左が「FS2002」、右が「FS2004」。空港はすべて成田空港。成田空港は、滑走路が1本から2本になっていることをうっかり見逃してしまうほど綺麗になっている。これは日本語版だから、日本が重要なパートナーだからというわけではなく、世界の主要空港はすべてこのグレードでクオリティアップが図られている。GPSの進化も一目でわかる内容だ

【歴史的名機】
今回追加される9機種の歴史的名機。1903年から'38年までの機体が収録されている。'39年以降の機体を盛り込んだ第2弾も期待したいところだが、'38年という微妙な区切りに意味があるとすれば「CFS4」の内容は自ずと想像できるだろう

【雲、天候】
すでに本誌で何度も触れているので、今回はあえて書かなかったが、雲と天候の表現は他を完全に圧倒している。この画面を見ていると、飛行機雲をまき散らしつつ曲芸フライトが可能になる日もそう遠くはない気がする

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□マイクロソフトのホームページ
http://game.watch.impress.co.jp/
□マイクロソフトのPCゲームのページ
http://www.microsoft.com/japan/games/
□「Flight Simulator 2004 翼の創世記」のページ
http://www.microsoft.com/japan/games/fs2004/
□関連情報
【2003年7月30日】マイクロソフト、「Flight Simulator 2004 翼の創世記」を10月発売
歴史的名機と現代機計25機を揃えたフライトシムの決定版
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030730/fs2004.htm
【2003年5月15日】Microsoftブースレポート 鉄道シムの極致「Train Simulator2」、渾身の力作「Flight Simulator 2004」詳報
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030515/e3_ms2.htm
【2003年2月13日】米Microsoft、「Flight Simulator: A Century of Flight」を正式発表
ライト兄弟機からボーイングまで20世紀の名機を盛り込んだFSシリーズ最新作
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030213/fscof.htm

(2003年8月11日)

[Reported by 中村聖司]


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