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セガ、「プライベートショー2003~春~」を開催 |
株式会社セガは、今秋から今冬にかけて稼動予定の業務用タイトルを集めたオペレータやマスコミ向けの新作プライベートショーを開催した。
噂されていたSEGA-AM2の新作タイトルは、名作レースゲーム「アウトラン」シリーズの最新作「OutRun2(アウトラン2:仮称)」。今回は映像出展のみだったが、9月に開催されるJAMMAショーでは、もう少し具体的な発表が行なわれるものと推察される。
来場者からもっとも注目を集めていたのは、韓国企業の株式会社シミュラインが開発した大型汎用体感筐体「CYCRAFT(サイクラフト)」。コクピットを上から吊り下げる独特のフォルムは、遠目からでも強烈なインパクトを放っていた。
■ アウトラン2(仮称)
昨今のレースゲームはリアルさを追求したものが主流を占めているため、オールドファンのなかには「まさかアウトランも……」と気を揉む人も少なくないだろう。「アウトラン」といえば、スタート時の突き抜けるような青空、視界の外に流れる背景、ノリノリのBGM、爽快感溢れるドライビングが特徴。
いずれかひとつが欠けても「アウトラン」にあらずといっても過言ではないが、会場内のスクリーンに映し出されたデモを見る限りでは、どうやら心配は無用のようだ。コース選択もOKと、(良い意味で)何から何まで「アウトラン」以外の何物でもないゲームといえる。
ただし、いくら良いゲームでも、昔のままでは何の進歩もない。当然ながら「アウトラン2(仮称)」には、さまざまな新要素が詰め込まれる。ゲームモードは、美女を助手席に乗せてドライブを楽しむ「OutRunモード」、美女の要求に応えて感情パラメーターを伸ばしステキなエンディングを目指す「クエストモード」、パスワードでインターネットランキングが競える「タイムアタックモード」が用意される。「VSプレイモード」では、最大4人で同時対戦が楽しめる。
助手席に乗せる美女は、複数から選択が可能。お気に入りの美女を乗せて、ドリフトをきめながらガンガンぶっ飛ばせるわけだ。なお、「OutRun」といえば、運転するクルマは当然フェラーリ。本作には、フェラーリから正式にライセンスを受けたF50、テスタロッサ、250などが登場する。トランスミッションはMT、ATが選択可能。
稼動予定は今冬。「アウトラン」全盛期のプレーヤーは、恐らく30代が中心かと思われる。人生の多感な時期を「アウトラン」に費やした人にとって「アウトラン2(仮称)」は見逃せないタイトルになるはずだ。
■ CYCRAFT(サイクラフト)
本筐体の特徴は「汎用」を前提としている点。ゲームに合わせて専用の体感筐体を開発したのではコストがかさむが、「サイクラフト」を導入することで筐体の開発費を低減。ソフト交換にも対応するため、長期の設置が可能になるとしている。
出展された4台の筐体には、「club kart. ヨーロピアンセッション」と「F-ZERO AX」をアレンジしたソフトがそれぞれインストールされていた。コクピットが上から吊り下げられているため搭乗時に揺れるのではと不安になったが、実際に乗ろうとするとビクともしない。それが、ゲームが始まるや否や、前後左右にもの凄い勢いで激しく動く。「club kart」ではカーブのG表現や縁石に乗り上げたときの反動が、「F-ZERO AX」ではトリッキーなマシンの動きや加速時のGが、強烈な勢いで再現される。
デモンストレーション用にハードなチューニングが施されている可能性もあるが、少しハンドルを動かしただけでも相当なGがかかるため、シートベルトを締めないとシートに後頭部をぶつけまくった挙句に転がり落ちてしまいかねない。記者がしばらく観察していたところ、恐らくは40代くらいの男性が、乗ったはいいが数秒で「ダメ、ダメ! 俺もうダメ!」とギブアップボタンに手を伸ばしていたほどだ。
本筐体については、セガが国内の総販売元となる。セーフティフェンスを含めると設置には相応の面積を必要とするため、導入される店舗は大型店に限られてしまいそうだが、本格的に稼動した暁には相当な注目を集めるだろう。
■ ワールドクラブ チャンピオンシップ フットボール セリエA 2002-2003
新レアカードのカテゴリー名は「SERIE A LEGEND」。過去にセリエAに在籍した経験を持ち、イングランド、スペイン、ドイツといった世界のプロリーグで活躍している選手がラインナップされる。
今回はプレイアブル出展されたので、具体的な新要素も確認できた。まずは「監督データ」の強化。クラブチームエディット時に、監督の名前、生年月日を入力。手腕を評価する推定年俸システムが導入されており、試合結果や内容により数値が変動。任期終了後の監督レベルに影響を及ぼす。推定年俸が上がることで、クラブチームにもなにがしかの変化が生じる可能性があるという。
また、前作では隠しパラメータだった選手間の連携が、グラフィックで表示されるようになった。これは白いラインで表わされ、連携がいい選手に対して太く表示される。連携は紅白戦のほか、コミュニケーションメニューに新設された「ふたりの選手を呼び出す」に成功すれば改善される。
連携は、フレンドリーマッチを行なうことでもアップする。通常練習ではなかなか上がらないパラメータのため、チームを強化するためには適宜フレンドリーマッチを行なう必要が出てくるだろう。また、対戦申し込み時に相手チームの情報が閲覧できるようになったほか、他チームから申し込まれているかなどがリアルタイムで確認できるように改良されている。
今回はプレイアブル出展されたものの、CPUロジックが不完全なため具体的な部分については言及できないが、現時点で確実にいえるのは“前作以上にリアルな展開が楽しめる”ということ。選手のモーションパターンが増えており、ドリブル、シュート、ボールをもっていないときの動き、キーパーの諸動作など、前作で見受けられたアバウトな表現が飛躍的に改善されている。
試合終了時には、連携が悪い選手の組み合わせをピックアップして敗戦の要因を教えてくれる場合があるなど、細かい部分にも配慮されている。稼動予定は今秋。
細かい変更点として、ゲーム画面、カードともに使用フォントが明朝体に変更されている |
【リヴァウド】 | 【中村俊輔】 | 【ディ・ナターレ】 |
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【デル・ピエロ】 | 【ヂダ】 |
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■ 出展タイトル・その他
□セガのホームページ
http://sega.jp/
□セガ アミューズメントのページ
http://sega-am.jp/
□関連情報
【2003年5月13日】セガ、「プライベートショー2003~春~」を開催。「激闘プロ野球」、「WCCF 2002-2003」を映像出展
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030513/sega.htm
(2003年7月11日)
[Reported by 北村孝和]
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