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カプコン、テイクツー・インタラクティブと提携 |
※上画像は海外版(PC)のものです |
価格:未定
株式会社カプコンは、米Take-Two Interactive Software(以下同)と提携し、同社のプレイステーション 2およびPCゲーム「Grand Theft Auto III(グランド・セフト・オート3:GTA3)」の日本語版を今秋に発売すると発表した。価格は未定。
「GTA3」は、全米を中心に大ヒットを記録したバイオレンス・アクションゲーム。架空の都市「リバティシティ」を舞台に、車強盗を生業とする主人公(プレーヤー)が、日々抗争を繰り広げるギャングたちから仕事を請け負いながら、思うがままに生きていくという破天荒な作品。
米Take-Two Interactive Software社長のサム・ハウザー氏は、リリース中で「日本のゲームファンの皆様に『GTA3』を提供できることを非常に喜ばしく思います。シリーズ中で我々が追求してきた自由度、非日常性、ゲームシステムは、全世界のゲームファンにアピールできる普遍的な魅力が備わっていると、我々は信じていますし、カプコンも同様の思いを抱いてくれていると思います。カプコンと協力していけることを楽しみにしております」とコメントしている。
カプコン代表取締役社長の辻本憲三氏は「今回の提携で『GTA3』を日本で発売できることを光栄に思います。斬新なプレイ感覚、素晴らしい製品技術とセンスは、遊び方やゲームに対する既成概念を変えてしまいました。『GTA3』の発売は、必ずや日本のゲーム市場において記憶されるイベントになると思います」とコメントしている。
海外で500万本以上の大ヒットを飛ばした「GTA3」だが、これまで日本語版が発売されなかったのには“ゲーム内容に反社会的な面がある”ということがあげられる。車強盗の主人公が請け負う仕事は、犯罪者や娼婦の送迎、銀行強盗のお手伝い、要人暗殺など、実に幅広い。しかも、通行人を撲殺したり、車で轢き殺したり、街中で銃を乱射したり、あるいは信号停止中のクルマからドライバーを引き摺り下ろしてクルマを強奪することまで、たいていのことはできてしまう。もちろん、そういうった行為だけを目的にプレイすれば、あっという間に警官に取り囲まれゲームオーバーになりかねないが。
本作はあくまでも「ゲーム」であり、こうした犯罪行為を推奨するものではないことは自明の理である。だが、そう思わない人たちが存在することも事実であり、こうしたブラックジョークの効いた娯楽作品は、良識派を自認する人たちからバッシングの対象となってきた歴史がある。
CEROの審査基準から、「GTA3」には一定年齢以上を対象にしたレーティングが付される可能性が高い。もしカプコンが対象年齢を広げようとするなら、このハードルを下げるべくローカライズが必要になるだろう。日本語版の内容は未定だが、果たして「オリジナル」そのままに移植されるかどうかが、ファンにとっては気になるところだろう。
(c) 2002 Rockstar Games, Inc. Rockstar Games and the Rockstar Games logo are registered trademarks of Take-Two Interactive Software, Inc. All other trademarks and trade names are properties of their respective owners. All Rights Reserved.
□カプコンのホームページ
http://www.capcom.co.jp/
□ロックスター・ゲームズのホームページ
http://www.rockstargames.com/
□テイクツー・インタラクティブ・ソフトウェアのホームページ
http://www.take2games.com/
□ニュースリリース
http://www.capcom.co.jp/ir/news/pdf/030618.pdf(PDF形式)
□製品情報
http://www.rockstargames.com/grandtheftauto3/
□関連情報
【2002年6月5日】西尾ゆきの海外ゲームレポート「Grand Theft Auto III」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20020605/yuki27.htm
(2003年6月18日)
[Reported by 北村孝和]
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