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米Microsoft、「Flight Simulator: A Century of Flight」を正式発表 |
価格:54.95ドル
米Microsoftは、現地時間の2月12日、「Flight Simulator」シリーズ最新作となる「Flight Simulator: A Century of Flight」を正式発表した。北米の発売時期は2003年夏を予定し、対応OSはWindows 98/Me/2000/XPで、価格は54.95ドル。日本での発売については未定となっているが、これまでの経緯を考えればその可能性は高いと見ていいだろう。
ライト兄弟機「1903 Wright Flyer」。どうやって飛ばすのか興味津々だ |
大空を舞う"Sprit of St. Louis"。ワシントンにある実機のように古びておらず、ぴかぴかの状態だ |
美しい渓谷。姉妹作CFS3にはなかった表現だ。地平線も自然で美しい |
といっても20世紀初頭を舞台にしているわけでなく、「Flight Simulator 2002」までのゲーム内容をすべて包含しつつ、ライト兄弟の自作機「1903 Wright Flyer」や、史上初の大西洋横断無着陸飛行を成功させたチャールズ・リンドバーグの愛機「Ryan NYP “Sprit of St. Louis”」、アメリカ初の大型旅客機「Douglas DC-3」などなど、20世紀初頭の航空界を彩った名機9機を新たに収録。これらを現代で自由に飛ばすことができる。
同作の魅力は、ライト兄弟機の不安定な飛行を仮想体験したり、Sprit of St. Louisに乗り込んで無着陸大西洋横断飛行に挑戦したりなど、航空界の大きなターニングポイントを自ら仮想体験しつつ、その100周年を祝えるということにある。「1903 Wright Flyer」から最新鋭旅客機「Boeing 777-300」までの全24機をひとつのゲームに収録しているというところに、同シリーズならではの懐の深さを感じさせてくれる。
なお、グラフィックやシステムなども大幅に拡充されている。グラフィックエンジンは、FS2002をベースにしつつ、「Combat Flight Simulator 3」とはまた異なるベクトルの進化を遂げたものを採用。雲や山脈、地平線の表現など細部がまた一段とグレードアップし、発売を楽しみにさせる内容に仕上がりそうだ。空港の数は、前作からまたさらに2,000増えて、24,000港。まさしく他の追従を許さないボリュームだ。
前作はアメリカのテロの影響で、発売直前に仕様の改良を余儀なくされ、発売そのものも伸び悩んだ不遇の作品となったが、今回はライト兄弟初飛行100周年という大きな追い風を受けてのFSシリーズ決定版になりそうだ。
「1903 Wright Flyer」をはじめ、「Curtiss JN-4 Jinny」、「Vickers Vimy」など大航空機時代を彷彿とさせる名機が揃っている。旅客機では「Ford Trimotor」、「Douglas DC-3」などが登場。いずれも見事な再現ぶり。早くコクピット映像が見てみたいところだ |
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□Microsoftのホームページ
http://www.microsoft.com/
□プレスリリース(英文)
http://zone.msn.com/flightsim/FS02SpecialFS9.asp
□関連情報
【2002年11月7日】PCゲームレビュー「Microsoft Flight Simulator 2002」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20020130/fs2002.htm
(2003年2月13日)
[Reported by 中村聖司]
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