【Watch記事検索】
最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【11月27日】
【11月26日】

セガ、「プライベートショー2003~冬~」を開催
「バーチャコップ3」を初公開。「F-ZERO AC」は映像出展

1月17日 開催

 株式会社セガは、今春以降に稼動を予定している業務用タイトルを集めた、オペレータやマスコミ向けの新作プライベートショーを開催した。

 任天堂株式会社とのコラボレーションで注目を集めている「F-ZERO AC(仮称)」は、今回は映像出展のみ。詳細は発表されなかったが、2月21日から幕張メッセで開催される「AOU2003 アミューズメント・エキスポ」には大型可動筐体でプレイアブル出展されるという。

 会場のスクリーンに映し出されたコースや背景は実に美しく、それを驚異的なスピードで走り抜けていく際の疾走感は、まさに圧巻の一言。これほどの映像が大型可動筐体で体験できるとなれば、その衝撃たるや、想像しただけでも胸が高鳴るというものだ。

 先行という意味では、任天堂が「第17回次世代ワールドホビーフェア」にGC版「F-ZERO GC(仮称)」をプレイアブル出展するが「やっぱ筐体モノでしょう!」という人は、「AOU2003」でアーケード版ならではの迫力を体感するしかないだろう。



■ バーチャコップ3

 人気ガンシューティングゲーム「バーチャコップ」シリーズ最新作。ゲームの舞台は、前作から5年後のバーチャシティ。新型銃「ガーディアンII」を携えて、プレーヤーたちは巨大な悪に立ち向かう。

 基本システムは前作を踏襲しており、攻撃してくる敵を検知する「ロックオンサイト」が表示されたら、赤くなる前に敵を撃ち倒すというもの。今作では、初期装備の「ガーディアンII」と、プレイ中に回収した「スペシャルウェポン」が任意に使い分けられる「武器チェンジシステム」が搭載されている。敵がたくさんいるところではマシンガン系の武器、障害物が多いところでは貫通系の武器と、必要に応じて使い分けることができるようになった。なお、初期装備のリロードは、画面外に銃口を向けるだけでOK。前作までのようにトリガーを引く必要はない。

 新システムはこれだけではなく、足元のペダルを踏むと画面内のすべてがスローモーションになる「E・S・Mode(エクシーディング-センス-モード)」や、ステージ中の特定ポイントでイベント的に発生する「E・S・Attack(エクシーディング-センス-アタック)」などが追加されている。

 「E・S・Mode」は、集中攻撃を浴びたときなど、危機的な状況で真価を発揮する。スローがかかっているときは、敵の弾丸を撃ち落すことも可能。ただし「E・S・ゲージ」がゼロになると使用不可になるため、あまり多用はできない。「E・S・ゲージ」は敵を倒すと回復していくが、普通に倒すよりも急所狙いのジャスティスショットのほうが回復率が高い。

 「E・S・Attack」は、瞬時に表示されるターゲットを適確に破壊しなければならない。成功するか否かによって展開が変わる。

 本作は、ガンシューティングならではの“撃つ楽しさ”がテンポ良く味わえる、正直、前作「バーチャコップ2」では、場面が切り替わるたびに「さぁて……」といった具合に気合を入れなおさなければならない感があったが、「3」はプレーヤーをいい感じで引っ張ってくれる。撃ち倒される敵キャラクタのモーションも多彩で、細かいところまで丁寧に作りこんであることが実感できる。

 ガンコントローラは、握ったときの感覚が実に自然というか、適度に軽くて実に扱いやすい。同社広報氏によれば、東京マルイの協力を得て、握りやすいグリップの制作に尽力したという。これは記者の私見だが、これまでにリリースされたガンシューティングゲームのコントローラー中でもダントツで扱いやすい“逸品”ではないかとさえ思う。プラットフォームは「Chihiro」で、稼動予定は4月末。

【スクリーンショット】


Original Game (C)SEGA
(C)SEGA-AM2/SEGA,2003


■ クレイジータクシー ハイローラー

 Xboxでリリースされた「クレイジータクシー3」を、アーケード向けにアレンジした作品。ステージ中に登場する客の配置など、細かいところがXbox版と異なるため、自宅でやり込んだ人でも、新鮮な気持ちで楽しめるだろう。

 操作系は、ハンドル、アクセル、ギアに、新アクション「CRAZY HOP(ジャンプ)」機能を追加。ゲームモードは、単体客だけを運ぶ初心者向けのシングルモードと、団体客が登場する上級者向けのグループモードのふたつ。コースは、アメリカ西海岸を舞台にした初心者向けの「WEST COAST」、ラスベガスの夜景が楽しめる中級者向けの「GLITTER OASIS」、ニューヨークの街並みが楽しめる「SMALL APPLE」の3種類。

 Xbox版「クレイジータクシー3」は、ファンの間で傑作との呼び声も高いドライビングアクション。だが、家庭用で足りなかったものがひとつだけあるとするならば、それは“全体的な雰囲気”ではないだろうか。

 アーケードで第1作目が登場したとき、ファンの大半がイエローを基調としたド派手な筐体デザインに目を奪われたはず。やはり、全開バリバリでクレイジーに走り回る「クレイジータクシー」は、クレイジーに元気よく筐体で遊ぶのが一番楽しいような気がする。今回は、筐体最上部に7色のライトが点灯するなど、さらに派手さが増している。

 そういった意味では、アーケード版の「クレイジータクシー ハイローラー」こそが“クレタク3の最終形”といえるのではないだろうか。プラットフォームは「Chihiro」で、稼動予定は3月末。

【スクリーンショット】


(C)Original game (C)SEGA
(C)Hitmaker/SEGA,2002


■ ワールドクラブ チャンピオンシップ フットボール セリエA 2001-2002 バージョン 2.0

 選手カードを配置してプレイする新感覚サッカーゲーム「ワールドクラブ チャンピオンシップ フットボール セリエA 2001-2002(WCCF)」の最新バージョン。

 Ver.2.0は、選手カードを新たに46枚追加。気になる内訳は、レギュラーカード19枚、スペシャルカード13枚、ベストイレブン(レアカード)11枚、TOP SCORERS(レアカード)2枚、MVP(レアカード)1枚。従来のカードも今までどおり輩出される。

 本文下で公開しているカード以外にも、フィオレンティーナから「エンリコ・キエーザ」、「アドリアーノ」、インテルから「エムレ・ベルゾグル」、「アンドレス・グリエルミンピエトロ」、ラツィオから「ヤープ・スタム」、パルマから「ハカン・シュキル」などが追加される。

 システム面でも大きな変更があり、レギュラーリーグの位置付けが飛躍的に高まっている。これは、レギュラーリーグを1シーズン7試合とし、戦績によって賞金が付与されるほか「チャンピオンズトロフィー」と「コンチネンタルカップ」の出場権が与えられるのだ。もちろん、戦績が悪いと賞金も出場権のどちらもフイになる。出場条件は「チャンピオンズトロフィー」がレギュラーリーグ3位以上、「コンチネンタルカップ」がレギュラーリーグ5位以上。

 また、Ver.1.0の頃からファンの間で囁かれていた「フリーキックやPKのキッカーを自分で決めたい」という要望が、ついに実現。コミュニケーションメニューが表示される際、従来までの「選手に話し掛ける」のほかに「選手に指示を出す」という項目が追加された。

 指示が出せるのは、これまでチームデータ内で行なっていた「キャプテン指名」と、「フリーキック」、「CK」、「PK」のキッカー指名。得点ランキング入りを狙わせたい選手やフリーキックが得意な選手を指名するなど、これまで以上に選手起用の幅が増えたといえる。プラットフォームは「NAOMI2」で2月稼動予定。

【エンリコ・キエーザ】【カレル・ポボルスキー】【ウミト・ダヴァラ】
【ホセ・マリ】【ヨハン・ミクー】【マルコ・マテラッツィ】【クリスティアーノ・ドニ】
【スクリーンショット】


(C)Hitmaker/SEGA,2002,2003
(C)Panini 2002
Su licenza di A.I.C SERVICE SRL


■ 甲虫王者「ムシキング」

 カブトムシやクワガタなどの“甲虫”をモチーフにした異色のゲーム。「ムシカード」と呼ばれる18種類の甲虫カードと18種類の「技カード」を組み合わせて、ジャンケンの要領で対決する。

 ゲームモードは、ひとり用とふたり対戦の2種類。コインを投入するとカードが払い出される。手持ちに「ムシカード」があれば、筐体中央のカードリーダーでスキャンさせることができる。ない場合は、代わりのムシが登場する。スキャンできる「ムシカード」は1枚まで。

 次はムシに使わせる「技カード」をスキャンする。これは1プレイで3枚まで。これらの組み合わせにより、ムシの攻撃力は大幅にパワーアップ。なくてもゲームは進行する。

 バトルが始まったら、カウントダウン中にグー、チョキ、パーのいずれかを入力。ひとり用の場合は、味方キャラクタ「森の妖精」がジャンケンに勝つためのヒントを与えてくれる。ジャンケンに勝ったら、グーはダゲキ技、チョキはハサミ技、パーはナゲ技で相手にダメージを与える。ムシによって得意な技があり、攻撃力やモーションなどが異なる。

 こうして手順だけを見ると至極シンプルな作りのゲームに思えるが、カードの組み合わせにより、さまざまな攻撃バリエーションを見せるムシたちの3D-CGグラフィックが、実にユーモラスというか、独特の味わいがあるのだ。基本的にはリアルなCGのため、一見すると「子供は引くんじゃないか?」と思えたりもするのだが、ムシたちがキビキビと戦う様子を見ると、何となく引きつけられてしまうから不思議だ。

 甲虫の種類も国内産から外来種まで、実に多彩。最近は「カブトムシってどこにいるの?」と聞くと「デパート!!」と元気よく答える子供も少なくないというが、本作はこうした子供たちが自然に興味を抱くキッカケになる……かもしれない。カードの種類は、今後順次追加される予定。1月下旬稼動予定。



(C)SEGA,2003

□セガのホームページ
http://sega.jp/
□「am.sega.jp」のページ
http://am.sega.jp/
□関連情報
【2002年7月5日】「セガ・プライベートショー2002~夏~」開催。「バーチャストライカー2002」、「セガ四人打ち麻雀MJ」実機を初出展
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20020705/sega.htm

(2003年1月17日)

[Reported by 北村孝和]


Q&A、ゲームの攻略などに関する質問はお受けしておりません
また、弊誌に掲載された写真、文章の無許諾での転載、使用に関しましては一切お断わりいたします

ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

Copyright (c) 2003 Impress Corporation All rights reserved.