アニソンの帝王・水木一郎もステージで熱唱
ガマニアの「エターナルカオス」他ネットRPG多数

9月20日~22日 開催

会場:幕張メッセ

■ MMORPG「エターナルカオス」を強力アピールのガマニア

 コンソールゲームなどの派手なプロモーションを考えると、まだまだ日陰の身の印象が強かったPCのネットワークRPGだが、ここにきて大攻勢をかけるメーカーが現れた。それが、MMORPG「エターナルカオス」を配信するガマニアである。台湾でゲームメーカーとして興されたガマニアだが、オンラインゲームの配信でめきめきと頭角を現し、安定した決済システム「GASH」を武器に、現在は台湾、韓国、香港、そして日本など多数の地域でネットワークゲームの配信を行なっている。また、ガマニア一押しの韓国製MMORPG「エターナルカオス」ではタレントのビビアン・スーをイメージキャラクタに起用するなど、これまでのPCのMMORPGにはなかった話題づくりを行ない、その知名度をアップさせている。

 今回の東京ゲームショウではド派手なステージイベントと大規模なブース出展で多くの来場者の目を引いていた。ステージイベントではアニメソングの帝王・水木一郎氏が登場、また、21日には大森玲子の「ノアズ・アーク」トークライブ、22日にはビビアン・スーの「エターナルカオス」トークライブが予定されている。なお、水木一郎氏のミニライブは21日、22日両日行なわれる。スケジュールについてはガマニアのホームページを見てほしい。

水木氏はおなじみ「コンバトラーV」の主題歌などを熱唱。合間にはネットワークゲームについてのおしゃべりなどもはさんでいた。また、この日、会場近くのJR海浜幕張駅はガマニアのトーレド色オレンジに染まっていた


 そのガマニアが今、一押ししているのが「エターナルカオス」というMMORPG(多人数参加型ネットワークRPG)だ。フル3Dで描かれた戦闘中心のMMORPGで、個性的な4種族からひとつを選び、戦闘スキルでモンスターをなぎ倒しながらキャラクタを育成していく。次から次へと敵を倒していくサクサクしたプレイ感と、プレイすればするほどに鍛えられるアイテム精錬にはまる人が多い。詳しいゲーム内容についてはこちらの記事も参照してほしい

【エターナルカオス】
ゲームフィールドを自由にぐるぐるとまわせる3人称視点のMMORPG。韓国製のMMORPGは徐々に3Dタイプのものが増え始めている。現在オープンベータテスト中なので、誰でも気軽にプレイできる


 東京ゲームショウでは、台湾・ガマニアが開発した「ノアズアーク」も発表された。「ノアズアーク」は、プレーヤーが可愛い動物キャラとなり、ゲーム内の「モダンシティ」の住人となって様々なクエストをクリアしていくゲームである。これまで日本でプレイできたMMORPGはどちらかというとプレーヤーの年齢層が高かったが、この「ノアズアーク」はバイオレンス色を排除したことで子供でも安心して遊べるゲーム内容となっている。大人と子供が一緒にプレイできることをコンセプトとしたネットゲームは珍しいのではないだろうか。
【ノアズアーク】
可愛らしいキャラクタが登場する「ノアズアーク」。題名にもなっているノアの箱舟をコミカルにアレンジしてゲームのモチーフとしている


【そのほかのガマニア配信作品】
・フォレスティア ・巨商 ・アタナシア
やさしい雰囲気のグラフィックと世界観が好ましいMMORPG。ある程度の自由度を持ったストーリー展開を楽しめるマルチエンディング型プロットが特徴となっている 戦闘やアイテム鍛錬のほか、商売にも熱中できるMMORPG。西暦1590年の日本、中国、朝鮮が舞台になっている オーソドックスなタイプのMMORPGだが、ゲーム中に起こった事件や重要任務では、キャラクタ名がつけられた道具や地名、建築物などが歴史として記録されるという



■ フロム・ネットワークスとガマニアが業務提携

 ちなみに、9月20日付で、「株式会社フロム・ネットワーク」が、前述のガマニアと業務提携を結ぶという発表もされた。フロム・ネットワークスは数々のゲームコンテンツ開発の実績を持つフロム・ソフトウェアとネットワークゲームのシステム開発で実績のあるドワンゴが、共同で本格的なMMO型(多人数同時参加型)ネットワークゲーム開発のために設立した合弁会社である。オンラインゲームコンテンツとしてはPCでのMMORPGタイトルを2004年第1四半期までにリリースする予定だ。いわばフロムソフトウェア印のネットRPGがガマニアから日本、台湾、中国、韓国、そして全世界へ配信されるわけで、飛ぶ鳥落とす勢いで日本のネットゲーム市場に足場を築きつつあるガマニアの、とどまることを知らない攻勢はまだまだ続きそうである。


■ そのほかのネットワークゲーム

 今回も韓国ゲーム産業開発院「Game Infinity」のブースが出展していたが、人気のあるゲームや力のあるメーカーはすでに日本や海外進出を果たしているためなのか、何年か前のリネージュやラグナロクが出展されていた頃に比べると、展示されているゲームが今ひとつぱっとしないものになりつつある。ただし、今回は学園ホラーアドベンチャー「White Day」のSonnoriがネットゲームを展示していた。

 その他のネットワークゲームでは、「ポトリス2」体験コーナーや「リネージュ2」の発表を行なったNCソフトブースなどが盛況であった。「リネージュ2」に関してはこちらの別記事でお伝えする。一方、日本語版ベータテスト開始が期待されるMMORPG「シャイニングロア」だが、本国韓国での都合に合わせるためベータテスト開始がストップしているとのこと。東京ゲームショウでも映像出展のみとなっていた。日本側での作業はほとんど終了しているとのことなので、ベータテスト開始を楽しみにしていよう。

「リネージュ2」のゲーム紹介ステージには大勢の来場者が詰め掛けていた PC、携帯、PDA間などで対戦プレイできるクロスプラットフォームなゲームを開発するMobilegame
とことん可愛いキャラクタグラフィックが特徴のMMORPG「シャイニングロア 猫耳やウサギ耳のキャラクタが活躍するSonnoriのMMORPG「Trickster


(c)2002 GAMANIA DIGITAL ENTERTAINMENT CO LTD., All Rights Reserved
(c)2002 NC Japan K.K. All rights Reserved.
(c)1999-2002 Phantagram Ltd. All Rights Reserved.
(c)2002 PLENUS ENTERTAINMENT GAME BUSINESS DIVISION SONNORI. ALL RIGHTS RESERVED.

□ガマニアのホームページ
http://www.gamania.co.jp/
□「エターナルカオス」のページ
http://www.gamania.co.jp/ec/index.asp
□「リネージュ」のページ
http://www.lineageonline.jp/
□「シャイニングロア」のページ
http://www.phantagram.co.jp
□関連情報
【2月6日】いよいよ正式サービス開始間近!!
完全日本語版になった韓国産MMORPG「リネージュ Lineage the Blood Pledge」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20020206/yuki13.htm
【5月1日】「ラグナロック オンライン」とどっちを取る?
フル3Dの可愛いくて遊びやすいMMORPG「Shining Lore」ベータテストレポート
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20020501/yuki24.htm
【8月20日】アイテムの強化やイベントも楽しめる
戦闘中心の手軽なフル3D MMORPG「エターナルカオス」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20020821/yuki33.htm
【9月20日】NC Soft、「Lineage II」をプレイアブルで出展
ストレスフリーな新世代MMORPGの魅力に迫る
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20020920/tgsline2.htm

(2002年9月21日)

[Reported by 西尾ゆき]

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ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

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