Electronic Entertainment Expo 2002現地レポートセガ、コナミ、ナムコ、カプコンなど |
会場:Los Angeles Convention Center
■ セガはXbox向けタイトルを多数投入
Sega of Americaは今回のE3で、「Panzer Dragoon ORTA」、「Phantasy Star Online」。「Crazy Taxi 3」、「The House of the Dead III」のプレイアブルデモを初公開。また、「SEGA GT 2002」の最新プレイアブルデモも展示するなど、多数のXbox向けタイトルを、自社ブースとMicrosoftブース双方に展示していた。
このうち、最も注目されるタイトルが「Panzer Dragoon ORTA」だろう。基本的な操作スタイルはこれまでのシリーズとほぼ同じロックオンスタイルの全方位シューティングに仕上がっている。プレイ中にドラゴンの体型を変化させることが可能になっているという点が従来までにはない特徴。ドラゴンの体型によって攻撃や移動のバリエーションが異なり、ゲームの展開に応じてドラゴンを変体させながらプレイすることも可能。もちろん、グラフィック品質は従来を大きく凌駕しており、セガ一押しのXbox向けタイトルと言っていいだろう。
また、今回のE3で初のお披露目となったXbox版「Phantasy Star Online」は、Xboxのオンラインサービス「Xbox Live」開始と同時に、全世界で発売を予定しているそうだ。Xbox版のオリジナル機能となるのが音声チャット機能だ。Xboxボイスコミュニケータを利用し、プレーヤー間で会話によってコミュニケーションを取りながらプレイ可能となっている。今回展示されていたデモは完成度40%と表示されていたが、それでもPC版の機能をほぼ実現しているそうだ。実際に4人同時プレイを試してみたが、操作面や動きなどに違和感を感じることなく、DC版とほとんど変わらない感覚でプレイできた。また、ボイスコミュニケータを利用したボイスチャットも全く問題なく動作していた。
ただ、プロデューサーの中祐司氏に話を伺ったところ、Xbox版がどのバージョンに近い仕様になるのか、また新しいフィーチャーが盛り込まれるのか、といった部分ついて、現時点では全く固まっていないそうだ。基本的にXbox Liveローンチに間に合わせる予定で動いているが、Xbox Liveのベータテスト開始が目前に迫っており、時間との戦いになる。もしかしたらゲームキューブ版の「Phantasy Star Online Episode 1&2」よりも若干仕様面で劣ることになるかもしれない、ということだった。とはいっても、「Phantasy Star Online」の世界観は大きく変わることなく、十分期待できるタイトルであることは間違いない。
「The House of the Dead III」も、今回のE3が初のお披露目。Sega of Americaブースのミーティングスペースにのみ展示され、ガンコントローラではなく通常のパッドが接続されていたため、本来のプレイ感は体験できなかった。ただ、従来までの怪しい独特の世界観がほぼそのまま踏襲されており、今後が楽しみな1本である。
ちなみに、Microsoftブースには「Shenmue II(シェンムー2)」が展示されていた。ただしこちらはセガではなく、Microsoft Game Studiosからの発売となる。ドリームキャストの話題作だった「シェンムー」の続編であり、前作をプレイしたユーザーは要チェックだろう。
【Panzer Dragoon ORTA】 | ||
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【Crazy Taxi 3】 | ||
【The House of the Dead III】 | ||
【SEGA GT 2002】 | ||
【Phantasy Star Online】 | ||
【Shenmue II (シェンムー2)】 | ||
Konami of Americaブースには、砂漠が舞台の近未来バイクアクション「Moto-X」と、女子プロテニスツアーがモチーフのテニスゲーム「WTA Tour Tennis」のプレイアブルデモが展示されていた。「Moto-X」は、上下2分割画面での2人対戦が可能で、銃で相手を撃ちながら疾走するというバイオレンス系レースアクションだ。「WTA Tour Tennis」は、女子プロテニスツアーを忠実に再現し、実名で選手が登場する。「Metal Gear Solid 2 Substance」はビデオ出展のみとなっていた。
ナムコブースでは、3人称視点のアクションシューティング「Dead to Rights」と、カーアクションゲーム「SMASHING DRIVE」の2タイトルのプレイアブルデモが展示されていた。「Dead to Rights」は、1人称シューティングに近いプレイ感覚で、かなり爽快にプレイ可能だった。ゲーム中に、アメリカのストリップ小屋を再現したような音ゲーに近いゲーム性の部分があったするなど、起伏に富んだ内容もおもしろい。
「SMASH DRIVE」は、近未来の車で街の中を豪快に疾走するレースアクション。ジェットエンジンがついた車が登場するなどかなり大味だが、爽快感は高い。ゲームキューブ版はすでにアメリカで発売されており、Xboxに移植されるようだが、日本での発売は未定だそうだ。
カプコンブースは、すでに紹介した「STEEL BATTALION(鉄騎)」がXbox向けタイトルのメイン。また、対戦格闘ゲーム「Marvel vs. Capcom 2」のXbox版も用意されていた。
最後にテクモブースだが、こちらもすでに紹介したように、DEAD OR ALIVEシリーズのキャラクタを使ったビーチバレーゲーム「DEAD OR ALIVE Xtreme Beach Volleyball(DOAX)」と、「NINJA GAIDEN」をビデオ出展していた。特にDOAXはアメリカでもかなり話題になっており、ビデオが流されるたびにブース前に通路をふさぐほどの人だかりができていた。
【Moto-X】 | ||
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【Metal Gear Solid 2 Substance】 | ||
【Dead to Rights】 | ||
【SMASHING DRIVE】 | ||
【Marvel vs. Capcom 2】 | ||
(2002年5月25日)
[Reported by 平澤寿康]
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