★ピックアップ アーケード★

頭文字D Arcade Stage
連載:第3回

  • ジャンル:ドライブゲーム
  • 発売元:セガ
  • 開発元:セガ・ロッソ
  • 料金:1プレイ200 or 100円(カード購入時は別途100円が必要)
  • 稼動日:稼動中

【ゲームの内容】

 「頭文字D Arcade Stage」は、人気コミックを題材としたドライブゲーム。峠を舞台に行なわれるレースの臨場感が再現されている。原作でおなじみの仲間たちやライバルも登場し、それぞれ4種類の峠(コース)で対決する。本作にはカードシステムが搭載されており、カードに愛車のデータ、獲得ポイント、チューニング、自己最速タイム、勝敗結果などが記録できる






初級 妙義コース

 連載3回目となる今回は、初級コースの妙義と、公道最速伝説モードでライバルを打倒するコツについて紹介していく。このゲームで最初に心がけるべきは、正しいシフトチェンジと路肩をこすらずに走ることの2点。これらのドライビングの基本を、比較的易しい妙義コースでマスターしていこう。


登場キャラクタ

池谷 浩一郎
(愛車 SILVIA K's [S13])
 主人公藤原拓海のバイト仲間で、秋名スピードスターズのリーダー。だが多角形コーナーリングと呼ばれるそのドラテクはまだまだ未熟。
難度レベル★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
バトルポイント 750 / 勝利ボーナス 700
アドバンテージボーナス 1秒×1

武内 樹
(愛車 LEVIN SR [AE85])
 藤原拓海の親友でバイト仲間。免許取りたてだが、拓海と秋名最速のハチロクコンビと呼ばれることを夢見ている。
難度レベル★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
バトルポイント 750 / 勝利ボーナス 700
アドバンテージボーナス 1秒×1

庄司 慎吾
(愛車 CIVIC SiR II [EG6])
 妙義ナイトキッズのナンバー2。勝つためには手段を選ばない性格で、拓海に「ガムテープデスマッチ」を挑んで破れる。
難度レベル★★☆☆☆☆☆☆☆☆
バトルポイント 750 / 勝利ボーナス 700
アドバンテージボーナス 1秒×1

中里 毅
(愛車 SKYLINE GT-R V・spec II [BNR32])
 妙義ナイトキッズのナンバー1。GT-Rをグリップ走行で操り、左足ブレーキを得意とする。原作では拓海を始めとして、ライバルに負け続けているかわいそうな役回り。
難度レベル★★★☆☆☆☆☆☆☆
バトルポイント 750 / 勝利ボーナス 700
アドバンテージボーナス 1秒×1


【コース図】

● コース紹介&攻略の指針

 コースは単純な周回コースで、3周で終了。途中でヘアピンがひとつあり、ここだけ減速が必要になる。まずは、ヘアピンの場所を覚えることが大切。初見でも左のコースマップを見ていれば、ヘアピンの位置は十分確認できる。その他は緩やかなカーブしかないので、アクセルベタ踏みでOK。最高速は200キロを優に超える。それだけに、路肩をこすると大きなタイムロスになる。くれぐれも注意しよう。

● スタート

 妙義ではスタートが特に重要だ。スタートは、3速まで一気にギアを入れてしまうといい。その後、80~90キロで4速に、130キロで5速にシフトアップする。こうすれば、公道最速伝説に登場するライバルたちに差をつけられるはずだ。さらにタイムを追及したい人は、2速で引っ張る時間を工夫してみよう。スタートの瞬間に2速に入れ、50キロ程度まで2速で引っ張るのが目安。車種によって微妙な違いがある。

スタートした瞬間にギアを2速に入れる。一瞬だけ間を置いて3速へ 4速にシフトアップした時点でライバルを引き離しているはず。このまま逃げ切ろう

● ヘアピン

 唯一ブレーキングが必要なコーナー。ここのコーナーリングでタイムが大きく変わるので、しっかり基本を押さえていこう。

 道幅を利用し、アウトぎりぎりからインに向かって進入する。このとき、コーナー手前でブレーキ減速。190~200キロくらいまで落とす。その直後にハンドルを切ってインギリギリをかすめ、ブレーキを離しアクセルを踏み込んで立ち上がろう。

 アウトに膨らみそうになったら、再度ブレーキを踏むこと。オーバーランすると加速しなくなり、一気にタイムが遅くなる。このコーナーリングは基本的に2~3周目の方法で、1周目の場合はスピードがのっていないためノンブレーキでクリアできる(右周りの場合は多少アクセルを抜くと楽に曲がれる)。

 また、コーナー直前の限界速度は、クルマの性能やチューニングの程度によってかなり違う。トレノやFDでチューニングしてあれば、200キロ以上でコーナーリングすることも可能。

 初心者が注意すべき点は、ヘアピン直前の速度。他のコーナーでミスして速度が落ちていると、ブレーキを踏みすぎて内側に接触することもある。どちらにしても路肩に触れるのは厳禁。最初は190キロ程度で曲がることを目安に、路肩に触れないコーナーリングを心がけよう。

ヘアピンの手前でブレーキを踏み190キロ程度まで落とす。ハンドルを回すより先にブレーキを踏んでおく ブレーキとハンドリングでドリフトし曲がりながらアクセルをオン。加速しながら脱出したほうが速い

● その他のコーナー

 ヘアピン以外は、常にインを通ってもコーナーリングは可能。より速いタイムを狙うなら、できるだけインを走る必要がある。だが、最初のうちはヘアピン以外でもアウトインアウトを心がけたほうが確実。緩いカーブでも、速度が200キロ以上になっているとアウトにふくらみやすい。アウトからインへ入っていけば、車体が滑らずにすむ。特にヘアピン前後のコーナーとヘアピンの二つ前の左回りコーナー(左回りコースの場合)は、ややきついので注意しよう。

ゆるいS字になっている場所はアウト→イン→ミドル→インと最短のラインを走っていく
ヘアピン前のコーナーは左回り、右回り共に曲がりがきつい。場所を覚えてアウトの路肩をこすらないように注意 左周りの場合は、チェックポイント後の2つ目の左カーブに注意。インから曲がろうとするとアウトに振られやすい

● 初級・妙義コースまとめ

 このコースはアクセル全開で走ることができ、ミスしないかぎりシフトダウンは必要ない。それだけに、1回のミスが大きなマイナスとなる。公道最速伝説のライバルでは、中里が侮れない存在。中里の平均速度はかなりのもので、大きくミスすると追いつくまでには相当の時間がかかる。ヘアピン進入時の速度をチェックし、路肩をこすらないように適切なブレーキングすることが重要だ。ヘアピンを3回無事にクリアできれば、中里に勝つことができるだろう。


公道最速伝説ならではのテクニック

 ここでは、公道最速伝説ならではの知識とテクニックについて説明しよう。本作に限らず、レースゲームでは絶対的なスピードがあれば、どんな相手にも大抵は勝つことができる。しかし、CPUキャラクタとプレーヤーの実力が拮抗している場合は、ちょっとした知識や走り方が勝敗を分けることもある。ここでは、そういった点について紹介していこう。

● 基本は先行逃げ切り

 このゲームは、走行ラインをブロックしたり、サイドから相手のクルマを弾くことができる。ゆえに、速度差がないと後ろから抜くのは難しい。また、並んで走っていると幅寄せされる危険もある。そのため、できるだけ抜かれないように先行していたほうが有利。まずは3速スタートで先頭に出て、そのまま逃げ切りを目指そう。前に出ているかぎりは、ロックされることもなく理想のラインで走行することができる。

● CPUキャラの走りの特徴と抜きどころ

 CPUキャラクタは、直線の加速が今一歩伸びない。その一方で、コーナーリングのテクニックはかなりのもの。そこで、抜き返すときは基本的に直線コースで狙ったほうがいい。逆にタイトなコーナーで無理に抜いたり抜かれたりすると、幅寄せをくらって路肩に乗り上げることもある。個人の力量にもよるが、大ざっぱに言うと「直線ではプレーヤー有利」、「高速コーナーでは前に出ているクルマが有利」、「ヘアピンではCPUキャラが有利」となる。

 この理論を各コースに当てはめると、明確な抜きどころや勝負どころが見えてくる。例えば八方ヶ原では、中間にある連続ヘアピンを抜けたところで少しでも先んじていれば勝てる可能性が高いし、離されていれば抜き返すことは非常に難しいといえる。

● ブロックは有効か

 ラインをふさいで相手のクルマをブロックする戦法は、CPUキャラクタに対して有効だ。路肩のペナルティをくらって相対速度が格段に違うときは無理だが、多少の差ならブロックすることができる。ブロックしているうちに路肩のペナルティが解けて加速を始めれば、逆に引き離すことさえできる。ゴール前でもつれたら、なりふりかまわず幅寄せすべし。自分視点ならバックミラーを見て、客観視点ならサイドにチラチラ見えるCPUの車体を確認しつつ寄せていこう。

CPUのコーナーリングは天下一品。ヘアピン前に引き離しておきたい 抜き返すときは直線で。速度差をつけて一気に抜き去ろう ゴール前で抜かれそうになったら、背後を確認しながらのブロックも有効


開発チームがお答えします!! 「頭文字D Arcade Stage」一問一答(第2回)

開発チームの新井氏。本作への質問がある人は、GAME Watch編集部宛にメールで送ってくれれば、もしかしたら答えてくれるかもしれないぞ
 今回の一問一答は“公道最速伝説モード”について質問してみた。公道のライバルたちになんとしても勝ちたいというプレーヤーは参考にしてみよう。

Q. 公道最速伝説でCPUと速度差がある場合に、ブロックすることは可能ですか。
A. 可能です。しかし、ブロックする事によって自車のラインが崩れるので、コーナーで完全にブロックするのは難しいですね。結局ブロックせず、自分のラインで速く走るのがライバルに勝利する近道です。

Q. プレーヤーとの距離が開くと、CPUは手を抜いて遅く走るといったことはありますか。
A. そうですね、ある程度プレーヤーの走りを見ています。

Q. 公道最速伝説でコンティニューすると、ライバルのクルマの速さは変化しますか。
A. 何回か連続コンティニューすると遅くなりますよ。ですから、負けず嫌いの人は早めにやっつけてください(笑)

 このような解答から、公道のライバルにはコンティニューすると勝ちやすくなることがわかる。しかし、継続して勝った場合は、カードには“勝ち”として記録されるものの、もらえる勝利ボーナスが半分になってしまう。コンティニューで倒しておくか、あくまでも完全勝利を目指すか。プレーヤーそれぞれが納得のいく方法でチャレンジするといいだろう。


第3回総括

  今回は初級の妙義を主に紹介した。ここで基本的なテクニックをマスターしてほしい。次回は、中級の碓氷をメインに取り上げていく予定だ。碓氷はヘアピンの数も増え、コーナーリングがますます重要になってくる。路肩をこすりやすくなるので、ハンドリングテクニックを磨いていこう。

(C)しげの秀一/講談社
(C)SEGA ROSSO/SEGA,2002

□セガ・ロッソのホームページ
http://www.segarosso.com/
□「頭文字D Arcade Stage」公式サイト
http://www.segarosso.com/INITIALD/
□関連情報
【4月26日】★ピックアップ アーケード★ 頭文字D Arcade Stage ~第1回~
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20020426/intd.htm
【5月10日】★ピックアップ アーケード★ 頭文字D Arcade Stage ~第2回~
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20020510/intd.htm

(2002年5月17日)

[Reported by 石井ぜんじ]

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ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

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