デジタルエンタテインメントアカデミー入学式で |
CESAの渡邊理事 |
ACCSの久保田理事 |
SCEIの赤川氏 |
ACCESSの保志氏 |
来賓として、社団法人コンピュータエンタテインメントソフトウェア協会(CESA)の専務理事・渡邊和也氏、社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)の専務理事・久保田裕氏、株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)セカンドパーティパブリッシング部長・赤川良二氏、株式会社ACCESSの常務取締役・保志健一氏らがあいさつした。
特に印象的だったのは、先日「WinMX」で容疑者逮捕に警察へ全面的に協力したということで話題にもなったACCSの久保田理事。「自分の作品を守るという意識だけでなく、他者のソフトへも尊敬の念を持ち、クリエイターの良心を忘れないでほしい。ルールにはペナルティがある。私たちは全力であなたたちの作った作品を守ります」とコメント。
また、SCEIの赤川氏は、EPIC・ソニー時代からゲーム開発に関わった経緯を持ち、「グランツーリスモ」のプロデューサーである株式会社ポリフォニー・デジタル プレジデントの山内一典氏の入社時のエピソードに触れ、「私は以前は音楽畑にいたが、異動になった後に彼がゲームを作りたいと言って入ってきた。彼は毎週企画書を持ってきて、“世界一のレースゲームを作るためにこの会社に入った”と言っていた。彼の根底にあったのは、それまでのレースゲームに対する不満はもちろん、自分が作りたいゲームに対する明確なイメージと情熱だった。ゲームを作るなら、ノウハウよりも情熱だ」と熱っぽく語っていた。
そして、「特別講演会」として、マイクロソフト株式会社のXbox事業部 オンラインサービス統括部 部長の小出雅弘氏が「次世代ゲームマシン“Xbox”」というテーマで講演を行なった。氏はXbox事業部に所属することになった経緯から話を始め、Xboxの機能を中心に解説。特に、DEAの生徒に接点となるであろうDirect Xを利用した開発の容易さ、そしてオンラインタイトルに関しては、マイクロソフトがオンラインプラットフォームサーバー群を提供し、マッチング、ダウンロードなど、オンラインタイトルに必要な機能はすべてソフトメーカーにAPIのセットで提供し、「Age Of Empire」や“GamingZone”など、PCで培ったオンラインタイトルのノウハウを含め、サポートの良さをアピールした。
「オンラインになることで、今までの映画的なものではなく、TVの連続ドラマのようなビジネスモデルが実現できる。HDDへのダウンロードなど、供給方法も含めて、革命的な出来事になるだろう」とオンラインゲームに対してのXboxの可能性を強調した。具体的なサービスインの時期については、「今年中にはスタートさせたい」とし、明らかにはされなかったが、新入生たちの熱心に聞き入っていた姿が印象に残った。
小出氏の講演。マイクロソフトの現状紹介、Xboxの機能紹介など盛りだくさんの講演。「Project Gotham」を使ったHDDのプレゼンテーションなどもあった |
(2002年4月11日)
[Reported by 佐伯憲司]
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