デジタルエンタテインメントアカデミー、生徒作品を発表
27日に一般公開

1月25日~27日 開催(一般公開日は27日)

入場無料



展示されているゲーム作品はプレイが可能。製作者が近くにいたら感想を伝えてあげると良いかも
 ゲームメーカー20社が資本参加するゲームスクール「デジタルエンタテインメントアカデミー(DEA)」は、卒業年次生を中心とした個人作品の展示を行なう「制作発表会」を1月25日~27日まで開催する。
 25日~26日はビジネスデーとなっているが、一般入場日の1月27日は入場無料になっており、誰でも見学することができる。

 「制作発表会」は、卒業年次生によるチーム作品や、各コースの1、2年生らによる「ゲーム」、「ツール」、「グラフィック」、「原画」、「音楽」などの作品が、各会場個別に展示されている。会場となる教室では、生徒のオリジナルゲーム作品を実際にプレイしたり、原画やゲームの企画案を閲覧することができる。

 全部で20以上の作品が展示されているゲーム中でも特に注目されるのは、チーム「overpay80」制作による「RealRacerIX(リアルレーサーナイン)」だろう。

 一見すると「Dreamcastで動くレースゲーム」だが、実はこれ「レーシング」、「マラカス」、「釣り」3種類のコントローラーで操作が可能になっている。「マラカス」や「釣り」などのコントローラーではまともにプレイできないように思えるが、実際にプレイするとこれが結構熱くなってしまうから不思議。
 特に「釣りコン」は、常に一定の回転数でハンドルを回しつづけないと運転速度が落ちることから、プレイ中の姿は「体感ゲーム」さながらの状態。

 3種類のコントローラーだけでも「出オチ」としては十分だが、実はゲーム開始直後にも「オチ」が用意されている。デモ画面ではレースカーの走行シーンが映し出されているにも関わらず、車を選択した直後に走り出すのは、なんと「レースクィーン」。
 制作チームと同級生らの収録によるSE効果と、「マラカス」や「釣り」といったコントローラーで一生懸命プレイする人の姿は、展示場内に一種独特の雰囲気を作り出していた。
 なお、チーム制作による作品は「RealRacerIX」以外にも、TCP/IPを使った4人同時の通信対戦が可能な「Alive One」や、昨年度CESAアマチュアゲーム大賞優秀賞を獲得した「Cross Gate」などが展示されている。

コントローラー3種揃い踏み。なんともカオスな雰囲気だが、気圧されず実際にプレイしてみるべし マラカスをシャカシャカ振ったりポーズを取ったり……とてもレースゲームをやっているように見えない。楽しいけど 実はPS版「RealRacerIX」も横で展示されている。こちらもレースクィーンが走るのはDC版同様

 1人~2人によるプログラム作品は、一発ネタ的な内容から、とても1人で作ったとは思えない完成度のものまで、特定のジャンルに偏ることなくバラエティに富んだ展示ラインナップになっていたが印象的だった。
 5.1ch効果を使った映像の実演、イラストや原画などの2Dグラフィックや3Dムービー、サウンド、制作ツールや企画書の展示など、いずれもクリエイターとしての主張が真摯に伝わってくるものばかり。

展示内容はゲームのほか「制作ツール」、「グラフィック」、「サウンド」など多岐にわたる。ディスプレイの小道具などにも生徒各々が独自の工夫を凝らしており、すべての展示物からクリエイターとしての主張がヒシヒシと伝わってくる

 将来ゲーム業界に入りたい人や、ゲーム学校への入学を考えている人、もしくは単にゲームが好きで、最近の画一的なゲームに飽き飽きしている人は、一般入場日の27日に大久保まで足を運んでみるのもいいだろう。

□デジタルエンタテインメントアカデミーのホームページ
http://www.d-e-a.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.d-e-a.co.jp/seisaku.html

(2001年1月25日)

[Reported by 北村孝和]

I
【Watch記事検索】
最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【11月27日】
【11月26日】


ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

Copyright (c) 2001 impress corporation All rights reserved.