セガ「GameJam2」イベントレポート初日~Part2~ |
東京国際フォーラム
株式会社セガのプライベートショウ「GameJam2」初日イベントレポートのPart2は、「ユナイテッド・ゲーム・アーティスツ」、「ソニックチーム」をお届けしよう。
■ ソニックチーム -「ファンタシースターオンライン エピソード1&2」と正式決定-
~夏ごろの発売を前に、ネットワークトライアルを開催~
ソニックチーム中氏(写真上)と「PSO」メインデザイナー酒井氏(写真下)らが出演。GC版「PSO」の魅力を存分に語った内容の濃いステージ。酒井氏は、会場のGC版「PSO」のボスを倒すともらえる「エアマグ」を肩に装備 |
次に、追加分になった「密林エリア」、「海岸エリア」が公開された。高低差のあるステージは、グラフィッククオリティがアップ。半透明機能を使用した海岸など、単なるバージョンアップでないことを伺わせた。もちろん、キャラクタのモーションは従来のものを含めて追加、リニューアルがかけられているほか、武器もリファインされている。新キャラクタとして、女性ロボハンター「ヒュ-キャシール」、女性レンジャー「レイマー」、男性フォース「フォーマー」の3タイプが追加され、実際にキャラクタメイキングの様子も実機でデモンストレーションされた。ユーザーに好評だったアフロヘア、そして要望の高かった老齢のフェイスなども登録されていることが明らかになった。新しいキャラクタ、武器などが映し出されるごとに、歓声が上がっていた。
また、GC版は4人までの画面分割プレイが可能なことに触れ、メモリーカードの仕様も公開。1つのカードに4キャラまでがセーブでき、しかも他のカードから一時キャラクタとして読み込んで登録すれば、2つのメモリカードから1つのパーティを組み上げられることが明らかになった。中氏は、「これで家族で協力してプレイしてほしい」とユーザー層を意識した仕様であることをアピール。
そして、「オンライン」の名が残ったことを証明するかのように、「ネットワークトライアル」の開催の告知も行なわれた。セガのHPで2形態のトライアルエディションを予約すると、夏ごろ発売される製品版が後から届くというもので、4月30日まで受け付けるが、数量限定となっているという。その仕様を見ると、GC版はアナログモデムに対応。トライアルキットはモデム同梱で提供される。トライアル版ソフトとモデムアダプタをセットにした「モデムセット」は9,800円で、さらにキーボードコントローラがセットになった「フルセット」は16,600円となっている。トライアルエディションは5月31日に購入者に届けられる予定(もうちょっと早くなるかもしれないとのこと)で、6月30日まで1カ月、ハンターズライセンス無料で行なわれる。トライアル版は製品版に比べてミニマムな内容だが、エピソード1のステージはもちろん、新ステージは含まれており、マルチプレイ(4分割)モードも入っている。ちなみに、GC版のハンターズライセンスは、30日で600円、90日で1,500円とDC版より若干高くなっている。また、トライアルエディションの予約はキャンセルできないので注意が必要だ。
そして、「PSO」のこれからの展開のひとつとして、酒井氏がかなり細かく注文を入れているというフィギュア(ソニックチームオフィシャルページで販売する完成品)が発売になること、それから、“ラッピー”のヌイグルミや“スペシャルウェポン”などと描かれたTシャツがコスパから発売予定ということが明らかにされた。さらに、トレーディングカードとフィギュアを使ったゲームの発売が予定されていることも明らかになった。まだまだ広がる「PSO」ワールドに期待を感じさせるステージであった。
■ ユナイテッド・ゲーム・アーティスツ -「スペースチャンネル5」-
~うらら出生の秘密など開発者トークショーを開催~
1作目ディレクター湯田氏(上写真左)、Part2ディレクター宮部さん(上写真中央)、設定や企画などを担当した吉永氏(上写真右) |
ステージのスクリーンでは、開発中の映像から最新作の流れまでをまとめた秘蔵VTR「スペースチャンネル5ができるまで」が披露された。最初の「うらら」は何と男で、コスチュームも全身黒タイツと、ハッキリ言って全然カワイクない(……まぁ、男だし)。当時のゲームコンセプトはリズミカルシューティング。とはいえ、独特のノリというかテンションみたいなモノは、初期段階からすでに強烈に醸し出されていたのだなぁ、と感じられた。
水口氏によれば、うららの誕生(完成)日は「忘れもしない'99年5月30日」で、ディレクターの宮部さんが明け方頃に「水口さん、う、う、うららが生まれました~」と報告。水口氏はすかさず覗き込むようにモニターを下からしげしげと眺め「パンツが見える(笑)」と嬉しそうに第一声を発した……とは宮部さんの弁。ちなみに湯田氏は当時のことを「あまり覚えていない」といい、むしろ「本物(ドリームキャスト)で動いたときが一番感動した」という。吉永氏は「(秘蔵VTRについて)なつかしいというより、小学生の頃の写真を見せられたみたいに恥ずかしい(笑)」とコメント。このあと、CSなどで放映された「スペースチャンネル5 Part2」の1分間バージョンのCMも公開された。
このほか、「マイケル・ジャクソン」登場の経緯や、ホームページで募集したQ&A、うららのダンスステージなどを披露。最後は、宮部さんのサインとうららのボイス入り目覚まし時計が当たる「銀河クイズ大会」で締めくくられた。
【秘蔵VTR「スペースチャンネル5ができるまで」】 | ||
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もし「うらら」ではなく、この(某ミスターファン●スティックのような)全身タイツ男が主人公のままだったら、果たして今ごろは……。'99年5月30日に「うらら」が生まれて良かった。いやホントに |
そして、徐々に現在のテイストというか“ノリ”に近づいてくる。Back to roots的なコミカルな動きがとってもいい感じ |
【うららのダンス!】 | ||
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モーションキャプチャーを担当した女性ダンサー扮する「生うらら」がダンスを披露。ゲーム中の激しい動きもキッチリこなす。めちゃカッコイイ!! |
(2002年3月30日)
[Reported by 北村孝和 + 佐伯憲司]
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