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★ ファーストインプレッション ★
その業務用の難易度は、かなりハード。難度の内部設定が細かくなされ、特にラスボスは相当骨がある。この本編攻略の要となるのは、命中率を上げること。これはライフシステムに深く関わっており、各面の終了時に貴重なライフアップを獲得するためには、一定以上の命中率でクリアすることが欠かせない。 そのため、PS2版には命中率を楽しみながら上げるためのコンテンツ、「トレーニングモード」が用意されている。階層に分かれたミニゲームを順番にこなしていくことで、ゲームに必要な射撃の実力を養ってもらおう、という趣向だ。 また、「アーケードモード」のクリアが辛ければ、先に「スペシャルモード」をプレイするという道もある。これは村人の依頼をこなしていくモードだが、「アーケードモード」の下準備として敵の出現位置を覚えたり、分岐を探すのにもうってつけ。 それでは、メインとなるモードをそれぞれ詳しく紹介しよう。
■ ハードなストーリーとゲーム内容の「アーケードモード」 ステージ数はセガの業務用同ジャンル作品、「ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド2(HOD2)」と同じく全6ステージ、ゲームのボリュームも「HOD2」に似ており、道中には分岐があって、プレーヤーが任意に選択することが可能となっている。このゲームの特徴として、出現する敵の弱点に銃の照準を合わせると、水色のマークが表示される。この弱点を正確に撃ち抜けば大ダメージを与えることができる。ステージの始めの方ではさほど感じないが、後半のステージで敵の耐久力が上昇していると、弱点を撃ち抜けられるかどうかは、敵を倒す時間や労力にもかなり差が出てくる。 そして、もうひとつの大きな特徴は、村人に取り憑く「肉の芽」の存在だ。道中出現する村人には、「肉の芽」が寄生しており、彼らは意識朦朧とした状態で主人公に襲いかかってくる。その状態から救い出すためには、体に取り付いている「肉の芽」だけを狙撃しなければならない。 もし、狙撃に失敗して村人の体に弾が当たってしまうと、村人は「肉の芽」に支配されてしまい、ヴァンパイアに変貌して襲いかかってくる。こうなったら、村人を倒す以外に方法はなくなってしまう。 無事に救出するとライフを回復してくれる村人もいるので、1人でも多くの村人を救出していきたいところ。また、村人の救出率は、ステージクリア時のライフ回復に関わってくるが、慣れるまで「肉の芽」の狙撃は結構シビアで、確実に実行するのは大変。欲を言えば、遭遇した村人全員の救出に成功すれば何らかのボーナスが得られるなどのご褒美があっても良かったと思うほどだ。
ステージ2以降、ステージの最後にはボスが待ち構えている。ボスは出現時に弱点が表示され、その弱点にひたすら撃ち込んでライフゲージを“0”にすれば倒せる。 ボスに関わるシステムの特徴としては、攻撃ゲージの存在が挙げられる。ボスは一定の攻撃パターンを持ち、攻撃準備に入るとライフゲージの下に攻撃ゲージが出現。この間に、弱点を撃ち込んで攻撃ゲージを空にすれば、ボス本体の攻撃を防ぐことができる、というものだ。 逆に、時間内に撃ち込みきれなければボスの攻撃を受けてしまう。このとき攻撃が相殺できる飛び道具である場合などは、あえて攻撃ゲージを減らすことよりも、はなから飛び道具の相殺を集中して行なったほうがいい場合もある。それぞれのボスの攻撃は多彩で、攻撃発動までの時間が短いボスや、分身して短時間で本体を見極めなければならないボスなど、種類も様々だ。対ボス戦は、後で触れる「トレーニングモード」でとことん練習できるのが、家庭用ならではの嬉しいところだろう。
■ 依頼をこなしてアイテムをゲット!「スペシャルモード」 家庭用オリジナルモードその1である「スペシャルモード」は、困っている村人や、時には動物の依頼を解決していく。舞台は「アーケードモード」と同じで、ステージの構成も流れも同様。何がスペシャルなのかというと、武器を強化できたりアイテムを使用できる点が大きなポイントとして挙げられる。道中の置物を破壊してガンガン入手した銀塊を、ショップで様々な品物に加工し、それを装備したり使用できるのだ。村人の依頼を解決すれば、効率良く大量の銀塊やアイテムが手に入る。
村人の依頼は、「捜し物を見つけて欲しい」というものや、特定の村人の救出などが多く、中には「一定の得点を獲得してほしい」というものまで様々。依頼内容には、場所を想像させるヒントは含まれているが、具体的でないという場合も多く、一体長い道中のどこの何のことを言っているのか、考えてプレイに臨む必要がある。特に分岐の多い2面では、最低でも分岐点すべてを把握していないと、解決するのに時間がかかりそうな依頼もある。 業務用に馴染みのない人も、このモードでアイテムを効率よく使って分岐条件を発見しておけば「アーケードモード」にもプレイのフィードバックができていいのではないだろうか。あるいは、まったり銀塊を稼ぎつつのんびり依頼や分岐探しをするのもいいだろう。 ショップでは、道中や依頼解決で得た銀塊を使って、武器、防具、アイテムを入手できるほか、獲得した不要なアイテムを溶かして銀に戻すこともできる。 アイテムには、いきなりステージ2から始められるものや、道中で獲得する得点を2倍にするもの、コンティニュー回数やライフ数を増やせるものなど様々なものがある。ただし、装備品は一度入手すればその後も継続するが、アイテムは使用するとなくなってしまうので注意。 また、特定の依頼をこなしたり、「トレーニングモード」でミニゲームをレベル3までクリアすることなどで、これまでに無かった新しいアイテムがショップで入手可能となることも知っておきたいところだ。
■ ミニゲーム形式で楽しく腕を鍛えられる「トレーニングモード」 射撃練習を行なう「トレーニングモード」は、全部で17種類のミニゲームが用意されている。各々のミニゲームは難易度によって“基礎”、“応用”、“総合”、“実戦”と4つのジャンルに分けられている。写真を見てもらえばわかるとおり、最初は基礎のミニゲームが横1列に3つ用意されている。これをクリアすると、その下に分岐する階層のゲームが選択できるようになる。また、ミニゲームそれぞれにレベルが3段階あって、最初のレベルをクリアすると、次の段階、“レベル2”が出現する。“レベル3”をクリアすると「スペシャルモード」のショップに特殊なアイテムが増えるなどの特典がある。 最も下の階層、「実戦」には、アーケードモードのボスがずらりと並んでいて、レベルに応じてみっちり練習できるのは有り難い。
家庭用で新しく加わった「トレーニングモード」と「スペシャルモード」は、相互に行き来してアイテムのコンプリートを目指すことでも楽しめそうだ。業務用から入った筆者にとっては、アーケードだけでは知り得なかったコミカルな場面を見られたのも興味深かった(真面目な顔でイヌに依頼を受けるヴァンパイアハンターとか)。
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□ナムコのホームページ (2001年11月1日) [Reported by 河本真寿美] |
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