【東京ゲームショウ2001秋】

■ Xboxブースでは18種類のソフトがプレイ可能な状態で展示
　　さらに各ソフトメーカーのブースにもXboxの試遊機が多数

　マイクロソフトは、東京ゲームショウ2001秋に出展するメーカーの中でも最大級の規模を誇る巨大なブースを構え、2002年2月22日のXbox発売日に同時発売が予定されているものを中心に、プレイ可能なソフトを多数展示している。Xboxは今回の東京ゲームショウの目玉と言ってもいい存在ということもあってか、一般の入場が始まっていない午前中から多数の来場者がXboxブースに詰めかけた。また、特に前評判の高いソフトの試遊コーナーにはかなり長い行列ができ、プレイするまでに30分近く待たなければならないものもあるほどだった。

　Xboxブースに展示されているソフトは、マイクロソフトブランドで発売が予定されているタイトルを含め、下の表に示した全19タイトルだ。このうち、マイクロソフトの「格闘超人」だけは、実機を利用してデモシーンを流すのみとなっているが、それ以外のソフトは全て実際にプレイ可能となっている。つまり、18種類のソフトがプレイ可能というわけだ。各タイトルに4～10台程度の試遊機が用意され、合計で150機を超す多数の試遊機が設置されている。

　マイクロソフトブランドで発売されるソフトは全部で7種類。これらは全て10月3日に発表されたものだ。格闘ゲームやシューティングゲーム、レースゲーム、かわいいキャラクタが登場するアクションゲームなど、幅広いジャンルがカバーされており、しかも初公開となるソフトがほとんどということもあって、ほとんどのソフトに多数の来場者が群がっていた。

　ただ、ソフトの大半がまだ開発途上ということもあってか、完成度の低さを感じさせるものも少なくなかった。それでも、現段階でグラフィックはかなりのクオリティが実現されており、Xboxの能力をかいま見ることは十分可能。「ねずみくす」のねずみのふさふさ具合、「Project Gotham World Street Racer」でまわりの風景が車体に写り込む様子、「格闘超人」の躍動感あふれるキャラクタの肉体など、どのソフトにも必見といえる部分が少なからずあったのも事実。Xboxの実力を確かめる上でも、要チェックと言っていいだろう。

　また、サードパーティーのソフトも多数展示されている。その中でも特に高い人気を集めていたのが、テクモの「DEAD OR ALIVE 3」だ。発表されているXbox向けソフトの中でも期待度No.1の注目ソフトであり、もちろんプレイ可能なバージョンが展示されていることもあって、試遊機には常に長い行列ができていた。ゲーム中の画像については、これまでに数多く発表されているが、実際にあの非常に高いクオリティの画像そのままに各キャラクタがいきいきと動いている映像を見ると、思わずため息が出てしまうほどであった。明日以降もかなり長い列ができると思うが、是非ともプレイしておきたい1本だ。

　「ジェット セット ラジオ フューチャー（JSRF）」や「ガンヴァルキリー」、「segaGT 2002（仮称）」など、セガのソフトも人気を集めていた。中でもJSRFの完成度の高さはかなりのもので、とにかく美しいグラフィック、アニメっぽい映像からは考えられないような軽快でリアルなキャラクタの動きなど、こちらも必見といえる。前作でも街中に人がいたが、今作ではより多くの人が多彩な動きで街中を歩き回っており、プレーヤーキャラのアクションエフェクトもより進化しかっこよく表現されている。ちなみに、JSRFは画面分割方式による最大4人での対戦プレイが可能だが、会場では2人対戦まで可能な試遊機が用意されているので、友達と一緒に対戦プレイを試してみるのもいいだろう。

　サードパーティーのソフトは完成度の高いものが中心となっており、どのタイトルをプレイしてもかなり楽しめるはずだ。明日以降もXboxブースは多くの来場者でごった返すと思われるが、なるべく早めに出掛けて、ひとつでも多くのソフトを実際にプレイしてみてもらいたい。

　ところで、Xbox用のソフトは、Xboxブースにのみ展示されているわけではない。各ソフトを開発しているソフトメーカーのブースにも多数の試遊機が用意され、多くのソフトがプレイ可能となっていた。ちなみに12日の状況では、Xboxブースの試遊機よりも各メーカーブースのXbox試遊機のほうが並んでいる人が少なく、スムーズにプレイできるものが多かったようだ。また、中にはXboxブースには展示されていないタイトルを展示しているメーカーもあるので、Xboxブースだけでなく、各ソフトメーカーのブースにも足を運んでみよう。

Xboxブースに展示されているソフト一覧 （格闘超人以外はプレイ可能）
ねずみくす	マイクロソフト
格闘超人	マイクロソフト
MAXIMUM CHASE	マイクロソフト
天空 -Tenku- Freestyle Snowboarding	マイクロソフト
HALO	マイクロソフト
Project Gotham:World Street Racer	マイクロソフト
Jockey's Road	マイクロソフト
DEAD OR ALIVE 3	テクモ
ジェット セット ラジオ フューチャー	セガ
ガンヴァルキリー	セガ
segaGT 2002（仮）	セガ
エアフォースデルタII	コナミ
サイレントヒル2 最後の詩	コナミ
信長の野望・嵐世記	コーエー
幻魔鬼武者	カプコン
斬 歌舞伎	元気
ダブル・スティール	ぶんか社
式神の城	メディアクエスト
ミストIII エグザイル	メディアクエスト

マイクロソフトが発売するXbox用ソフト「ねずみくす」。仲間のねずみとともに群れで行動しながら敵ねずみをやっつけるアクションゲーム。ファーシェーディングという手法を利用した、ふさふさしたねずみの画像は必見	11月15日の北米でのXbox本体と同時発売が予定されている3Dシューティング「HALO」。「天空 -Tenku- Freestyle Snowboarding」と「Project Gotham：World Street Racer」も含め、日本版では言語の日本語化や操作系の変更などが予定されているが、展示されているのは北米版をベースとするものとなっている	カーアクションゲーム「ダブル・スティール」では、試遊機の一部にハンドル型のレーシングコントローラが接続されているものもあった

Xboxブースで最も人気を集めていた「DEAD OR ALIVE 3」のコーナー。当然全てプレイ可能だ。驚きの画質となめらかなキャラクタの動きを心ゆくまで堪能してもらいたい。ちなみに試遊機はテクモブースにも用意されている	セガのアクションアドベンチャー「ジェットセットラジオフューチャー」。グラフィックの出来、キャラの動きなど、既にほとんど完成の域に達していると言ってもいいほど。一部の試遊機では2人対戦プレイも可能だ。Xboxブースだけでなくセガブースにも多数の試遊機が設置されている	3Dシューティング「ガンヴァルキリー」。5月のE3で展示されていたものより、グラフィックのクオリティ、操作性、ゲーム性ともに大幅にアップしており、期待の1本だ。こちらもXboxブースとセガブースに設置されている

「segaGT 2002（仮）」は、完成度20%ほどのバージョンで、背景や車体への写り込みなど、まだまだ開発途上と感じたが、PS2の某レースゲームを越える意気込みで鋭意開発中だそうだ	コナミのフライトシューティング「エアフォースデルタII」。東京ゲームショウ2001春でもプレイ可能なデモ機が用意されていたが、今回は完成度が大幅に向上したバージョンで、グラフィックや操作性など格段に向上。Xboxブースとコナミブースの双方に用意されている	こちらはコナミブースにのみ展示されている、スノーボードゲーム「XGames snowboarding 2002」。隣にはPS2版も展示されているので、画質の違いをチェックしてみるのも面白いだろう

コーエーの人気歴史シミュレーション「信長の野望 嵐世記」がXboxに移植決定。Xboxブースとコーエーブースに試遊機が設置されているので、シミュレーション好きは要チェックだ	フロム・ソフトウェアブースには、ロボットアクションの期待作「叢-MURAKUMO-」と、リアルタイムシミュレーションRPG「ガイアブレイド」の2作がビデオで紹介されている。ちなみに「叢」は、会期中にプレイ可能なデモ版が用意できる可能性もあるようなので、必ずチェックしよう	サクセスブースには、恋愛シミュレーション「ビストロきゅーぴっと」が展示されている。Xbox本体と同時発売を予定しているそうだ。Xboxブースの近くなので、恋愛シミュレーションが好きな人はチェックしよう

□東京ゲームショウのホームページ
http://www.cesa.or.jp/tgs/
□関連情報
【10月12日】「東京ゲームショウ2001秋」開幕。新作目白押しで配布物も多く盛況な出足
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20011012/tgs_1.htm
【10月12日】PS2用ソフトを軸に大物タイトルが多数出展
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20011012/tgsr1.htm

(2001年10月12日)

[Reported by 平澤寿康]