ツクダシナジー、来年以降もWanadoo Editionとの提携を継続 |
価格:5,800円
8月にWanadoo Editionとの提携を発表したツクダシナジー株式会社は、来年以降も引き続き同社タイトルの日本語版の発売を行なっていく方針を決めた。また、これに合わせて「アラビアンナイト ~美しき5人の姫君~」「ドラキュラ ~復活~」「スキズム ~謎めく旅路~」の3タイトルの発売日も10月26日に決定した。
Wanadoo Editionは、フランスに本拠を置きヨーロッパを中心に展開しているフランステレコムの100%子会社。同社にはゲーム産業育成のために国家予算が投入されているということで、次々にゲーム開発会社を傘下に収め、最近急成長を遂げている。
10月に発売される3タイトルの内容を見ても明らかなように、Wanadooのタイトルはアドベンチャーゲームが圧倒的に多く、原作に興味の持てないユーザーにとってはとっつきにくい印象が拭えないが、来年以降はレースゲームやFPSといった日本人にも親しみやすいゲームジャンルのタイトルが登場する。それらタイトルの国内販売を一手に取り扱うのがツクダシナジーというわけである。
2002年発売予定タイトルは以下のとおり。
・「ドラキュラ 2 ~聖域~」(アドベンチャー)
・「Louvre」(アドベンチャー)
・「Necronomicon」(アドベンチャー)
・「Legend」(アドベンチャー)
・「Legend 2 The Secret Alamut」(アドベンチャー)
・「Cassanova」(アクションアドベンチャー)
・「N.Y.Race」(レース)
・「Loch Ness」(アドベンチャー)
・「Inquisition」(アクション)
・「4×4 Racing」(レース)
・「Iron Storm」(アクションシューティング)
・「The Curse」(アクション)
中でも注目されるのが、4X Studiosが2002年春の発売に向けて現在開発しているリアル系FPS「Iron Storm」。基本的なゲーム内容は「Operation Flashpoint」や「Medal of Honor Allied Assault」といった戦争を題材としたアクションシューティングだが、シナリオが非常にユニークで、時代設定は'64年。ゲーム画面のやや古びた雰囲気はそのためかと思ったりもするが、核戦争の後のような灰色味がかった空の色や、古くさい装備でごてごてに固めた隊員のコスチュームに妙な違和感を覚えるはずだ。
実はこのゲーム、「第1次世界大戦が'19年で終結せずに、開戦から50年が経過したヨーロッパ」というもの凄いシチュエーションを舞台にしており、アメリカを中心とした西ヨーロッパ陣営と、ソ連を中心とした東ヨーロッパ陣営の二手に分かれて日夜激闘が繰り広げられている。プレーヤーは、そんな状況下で西ヨーロッパ陣営の一兵士として、両陣営の最前線がある東ドイツに送り込まれる。テクノロジーレベルは第一次世界大戦の頃を引きずっており、たとえば航空機は複葉機や飛行船が大半を占め、前線には旧式な塹壕や木製のフェンスなどが置かれている。何から何までおもしろそうな要素でいっぱいである。
「Iron Storm」は、独自開発の3Dエンジン「Phoenix 3D」を採用し、濃厚なシナリオで展開するシングルプレイのほか、最大16人までのマルチプレイにも対応。ゲームモードはデスマッチ、チーム戦、CTF(Capture The Flag)戦、護衛者の暗殺などがあるという。発売はまだまだ先だが、非常に楽しみな作品だ。
【Iron Storm その1】 | ||
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どこまで廃退的な雰囲気がただようゲーム画面。雪の降るステージはスターリングラード攻防戦に近い印象だ |
【Iron Storm その2】 | ||
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室内の装飾も徹底的に使い込んだ感のある底なしの古くささがにじみ出ている。左下の画面の自然なライティングが好印象だ |
(C) 2001 WANADOO.
□ツクダシナジーのホームページ
http://www.tsy.co.jp/
□Wanadoo Editionのホームページ(英文)
http://www.wanadoo.com/html_uk/produits_fs_wanadoo_edition.htm
□関連情報
【8月24日】ツクダシナジー、SF作家の作ったアドベンチャーゲーム「スキズム ~謎めく旅路~」など4作品を発表
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20010824/tukuda.htm
(2001年10月3日)
[Reported by 中村聖司]
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