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任天堂スペースワールドレポート触って遊んだ注目タイトルを一挙紹介(GBA/GBC編)「任天堂スペースワールド」に出展されている多数のプレイアブルタイトル。ゲームボーイアドバンスは特に出展数も多く、多数の人だかりができていた。ゲームボーイカラーの新作と合わせてプレイできたタイトルのインプレッションをお届けしよう。
■ゲームボーイアドバンス編(任天堂タイトル)
このほか、任天堂は多数の新作タイトルを会場に投入。今まで未発表のタイトルが多く、遊ぶのが大変なぐらい。初お目見えのタイトルだけでも以下のとおりの充実ぶり。
「伝説のスタフィー(仮称)」は星型の主人公、テンカイの王子スタフィーを操ることがとにかく気持ちいいアクションゲーム。水中でのダッシュ、ジャンプ、スピンアタックで壁をの破壊&敵をやっつけるなど、操作がスムーズで快適にプレイできたのが好印象。テクニックの追加は仲間の依頼をクリアするごとに行なわれるが、非常に巧みにできており、おつかい感覚はあまり感じられない。キャラもカワイイ。 「ハッピィパネッチュ!(仮称)」は、傾きセンサーを使ったパズルゲームで、ステージが枠になっており、そこにパネルを送り込んで傾けると、同じ色のパネルが消えるという基本システム。ステージ中央にいるモンスターを倒すには、連鎖を決めつつBボタンを押して、爆弾パネルを爆破して攻撃し、モンスターの体力を0にすればステージクリア。爆弾を4つ正方形にくっつけると巨大な爆弾となり、大きなダメージが与えられる……とここまで聞くと落ちものパズルを想像しがちだが、前後左右に傾けることによってパネルを入れ替える感覚がなんとも楽しく、頭を使うのが新鮮であった。 「バトランド(仮称)」は、「戦士のエンブレム」を奪いあうアクション要素の強い対戦アクション。いくつかのタイプの違う戦士をうまく配置し、さらにアクションでがんばれば、弱い戦士でも逆転が可能という点が楽しい。GBAならではのいつでもどこでも対戦できるという機能をうまく活かした作品だと感じた。 また「マジカルバケーション」はグラフィックがとても緻密かつキレイなRPG。ぜひGBA本体の液晶で見てもらいたい。フォントも丁寧で読みやすかった。魔法学校の生徒となり、合宿に出かけた先で「エニグマ」と呼ばれる魔物に仲間が連れ去られてしまう。打撃と魔法を使い分けて戦う戦闘もシンプルながら前衛、後衛のシステムが採用され、弱点を見極める奥深さもある。 グラフィックがキレイと感じたのはほかにも「ファイアーエムブレム 封印の剣(仮称)」、「スーパーマリオアドバンス2」、「トマトアドベンチャー(仮称)」あたり。GBAの液晶の微細さは実機で見てみないとわからないことを痛感させてくれる。
■ゲームボーイアドバンス編(サードパーティタイトル)
個人的に注目したのは「グランボ」。「バトルネットワーク ロックマン エグゼ2」と並んでオススメのタイトルだ。「グランボ」はRPGだが、戦いの主役となるのは「グランボ」と呼ばれるロボット。カプセル状態で入手できるグランボは、データを「ハント」することで、戦った敵グランボのデータをコピーし、変身することができる。ハントしたデータを反映させれば、戦闘の最中に3タイプほどのグランボにチェンジでき、そこが戦略性につながっている。 ●コナミ
シューティングの名作「グラディウス」が「グラディウスジェネレーション」として復活。完全に新規タイトルで、プレイステーションの「グラディウス外伝」をほうふつとさせるグラフィック。大量のリップルレーザー、長く伸びるレーザーが描画されても処理落ちすることなく快適にプレイできた。 ●セガ 「ソニック アドバンス」がついにプレイアブルで出展されていた。初代メガドライブ版を思い起こさせるハイスピードアクションで、高速でステージを駆け抜けるソニックはあっという間にステージ1をクリアしてしまう。「みんなでぷよぷよ」、「コラムスクラウン」は落ちものアクションパズルとしては定番のシリーズだが、やはり手に取ると遊んでしまう麻薬的面白さ。「みんなでぷよぷよ」は、対戦が「ぷよぷよ通」ルールなのもうれしかった。 ●テクモ 「モンスターファームアドバンス」がプレイアブルで出展されていた。テクモの兼松プロデューサーいわく、「ガンガンブラッシュアップをかけている」とのことで、グラフィックをはじめすでに出来上がっている印象なのだが、「まだまだよくなる」と心強い発言が印象的だった。プレイに時間をかけたい育成シミュレーションだけに、いつでも育成、試合ができるのはうれしいかぎり。時間の都合で見ることはできなかったが、通信機能を使った4人同時タッグバトルも期待ができる。「文字盤」と呼ばれる文字入力式になったモンスター誕生システムは、思いついたキーワードをどんどん放り込んでモンスターを誕生させられる気軽さがポイント。 ●ナムコ 「鉄拳(仮称)」がもうプレイアブルで出展されていたのには驚き。ちゃんと軸移動も再現してあった。アニメパターンはまだ完全ではないが、この段階でこれだけ動いているとは、完成が楽しみだ。 ●ハドソン 「ボンバーマンマックス2」は「ボンバーマンバージョン」、「マックスバージョン」と2タイプ発売となるアクションパズル。チュートリアルもあり、このシリーズの面白さはシンプルなほうが伝わりやすいなと感じさせてくれた。プレイ後に達成率を表示してくれるので、やる気を起こさせてくれる。 ●バンプレスト 「スーパーロボット大戦A」は、原点回帰という言葉がしっくり来る出来栄え。「第2次~」でこのシリーズにハマった記者としては、GBAのグラフィックでこのシリーズが遊べることだけでもうれしかった。戦闘シーンはやはり力が入っている。 ●コンパイル 最後に立ち寄ったコンパイルブース。「ぐるロジチャンプ」に見事にハマってしまった。ロジックパズルに回転要素を含め、独自のルールでしあげた料理っぷりは、パズルゲームとして十分楽しい。10ステージを10分ほどプレイさせてもらったが、レスポンスもよく、非常に携帯ゲームに向いたシンプルさと奥深さを感じさせてくれた。300問を超えるという出題数も、コツコツプレイしていけそう。 GBA出展タイトルの全体的な印象だが、スプライトを使ったノウハウをSFC時代から蓄積してきたメーカーは、すでにGBAの使い方に習熟しているのでは、と思わせるだけのものがそろっていた。任天堂、カプコン、コナミの作品にはそれを痛切に感じた。
■ゲームボーイカラー編
ゲームではないが、興味深かったのはジャガーインターナショナルコーポレーションのコンピュータミシン刺繍専用ソフト「マリオファミリー」、「カービィファミリー」の2タイトルがデモを行なっていたこと。GBとミシンを接続し、マリオやカービィの刺繍を実際に縫い上げることができる。 □関連情報 【8月24日】触って遊んだ注目タイトルを一挙紹介 ニンテンドーゲームキューブ編 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20010824/ninten1.htm (2001年8月24日)
[Reported by 佐伯憲司] |
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