GBAとゲームキューブを接続してどう遊ぶの?
ゲームキューブ用周辺機器も続々発表

8月23日 発表



 24日から千葉県幕張メッセで開催される「任天堂スペースワールド2001」に先駆け、東京都有明の東京ビッグサイト(東京国際展示場)でゲームキューブに関するマスコミ向けの発表会が開催された。9月14日のゲームキューブ(GC)発売日を直前に控え、本体同時発売のソフトや今後発売が予定されているソフトなどとともに、周辺機器もいくつか発表された。

ゲームボーイアドバンスとの連係機能について詳しい内容が発表される

 発表会では、ソフトの紹介が中心で、周辺機器に関する発表はほとんどなかったが、ソフトの紹介の一環で、ゲームボーイアドバンス(GBA)との連係機能について詳しく紹介された。

 GCとGBAとの連係機能は、「ゲームキューブ GBAケーブル」(GBAケーブル)を利用し、GCのコントローラ接続端子とGBAを接続することで実現される。GBAをゲームキューブの液晶画面付きコントローラとして利用したり、GBAにGCからミニゲームを転送し、GBA単体でそのミニゲームが楽しめるようになる。
 例えば、GC側のゲームからGBAにキャラクタを転送しておけば、GBAを持ち歩いて通勤通学の途中などにプレイしてキャラクタをレベルアップし、家に帰ってレベルアップしたキャラクタをGC側に戻す、といったことが可能となる。また、GBAの液晶画面をパーソナルモニターとして利用し、テレビ側のGCの表示画面と同時に利用して新しいプレイスタイルを実現できる。

 さらに、GBAケーブルを利用すれば、GBA用のゲームカートリッジに内蔵された特殊機能をゲームキューブ側で利用することも可能となる。例えば、ゲームボーイカラー用ソフトの「コロコロカービィ」のように動きセンサーが内蔵されているカートリッジを利用すれば、その動きセンサーの機能をGC側でも利用できるようになるわけだ。
 実際に、2002年5月に発売が予定されているGC向けゲーム「コロコロカービィ2」では、そういった機能を利用したゲームシステムが実現されている。GBAに動きセンサーを内蔵する専用カートリッジを取り付けてGBAケーブルで接続し、その動きセンサーを利用してプレイできるだけでなく、メインキャラクターのカービィがプレイ内容によってGCとGBAの画面の間を行ったり来たりするようになっているのだ。

 また、2001年12月に発売が予定されている「どうぶつの森+」では、GBAを接続することで「離れ小島」に行けるようになる。この離れ小島では、アイテムを保存したり、アイテムを友人と交換するといったことが可能となる。
 GBAに転送されるミニゲームなどは、GBA本体内のメモリに保存されるため、別途メモリカートリッジなどは必要ない。もちろん別のゲームをプレイしたり、GBAの電源を落としてもその内容は保持されるようになっている。カートリッジをセットせずにGBAを起動すると、このミニゲームが起動する。
 GBAケーブルは、2001年12月発売予定で価格は1,400円となっている。

宮本茂氏が右手に持っているのがGBAケーブル。左手は動きセンサー内蔵のゲームカートリッジが取り付けられたGBA GC用ゲーム「コロコロカービィ2」は、動きセンサー内蔵カードをGBAに取り付けてGBAケーブルを利用してGCと接続することで、GBAを傾けてプレイする
コロコロカービィ2では、メインキャラのカービィがGCの画面とGBAの画面の間を行ったり来たりしながらプレイできる。この映像では上の画面(GC側)にカービィがいるが、穴などから落ちたりすると下のGBA側の画面にカービィが移動する こちらは「どうぶつの森+」のデモの様子。GBAを接続することで島に渡れるようになり、そこに新しいアイテムを作って保存したり、友人とアイテムを交換したりできる。また、「どうぶつの森+」では服の生地をデザインをすることが可能なのだが、そのデザインツールをGBAにダウンロードし家の外でもデザインが楽しめる

GBA用周辺機器「カードeリーダー」も展示される

 発表会場には、GBA用の周辺機器である「カードeリーダー」のデモ機と、カードeリーダーで利用する最新ポケモンカード「ポケモンカード★e」も展示されていた。

 カードeリーダーは、オリンパス光学工業が開発した「スキャントークシステム」を応用してGBA用周辺機器としたもの。プログラムやデータを、60~85ミクロンの超高精細なドットで構成される「スキャントークコード」と呼ばれる2次元バーコードに変換し、「カードe」と呼ばれる紙のカードに印刷して配布する。そして、カードeに印刷されたスキャントークコードをカードeリーダーで読み取ると、記録されているプログラムやデータが読み込まれ、GBAでミニゲームを楽しんだり、新たなポケモンのデータを追加したりできるようになる。
 会場のデモ機では、ポケモンカード★eに印刷されているスキャントークコードを読みとり、記録されているミニゲームを楽しんだり、データを表示させることができるようになっていた。データの読みとり自体はカードをスライドさせるだけで一瞬で終了し、扱いも非常に簡単だ。

 ちなみに、ポケモンカード★eでは、カードの1辺のうち長辺と短辺それぞれ1カ所ずつにスキャントークコードが印刷され、長辺側にはミニゲームが、短辺側にはカードに印刷されているポケモンのデータが収録されるそうだ。カードe1枚のデータ容量は最大3,360バイト。また、ポケモンカード★eがこのシステムに対応する初のカードだが、将来はポケモンカード以外にもこのシステムを展開させたいそうだ。デジタルデータを紙で配布できるという画期的なシステムだが、印刷物ということもあり、汚れなどによってデータを正常に読み込めなくなる可能性もある。そのため、カードの扱いには多少、気を遣う必要がありそうだ。

 カードeリーダーはスペースワールド2001の会場にも展示されており、実際にカードeリーダーにカードを読み込ませたり、カードeに記録されたミニゲームをプレイできるようになっている。また、会場限定のポケモンカード★e「セレビィカード」も配布されるため、是非とも足を運んでみよう。

「カードeリーダー」と「ポケモンカード★e」。ポケモンカード★eに印刷されている「スキャントークコード」をカードeリーダーで読み込むことで、ミニゲームを楽しんだり、ポケモンのデータを読み込ませて表示させたりできる ポケモンカード★eのデータが記録されている部分を、カードeリーダーにセットして左から右へスライドさせることでデータが読み込まれる これが会場で配られる限定のポケモンカード★e「セレビィカード」。一足早くポケモンカード★eを手に入れられるので、会場に行ったら必ずゲットしてこよう

その他周辺機器も多数展示

 発表会では、周辺機器に関する詳しい説明はなかったものの、いくつかの周辺機器が実際に展示されていた。これら周辺機器はスペースワールド2001でも展示されるため、興味のある人はチェックしておこう。

GCのパッケージ内容はこのようになる。GC本体とACアダプタ、コントローラが1個のみで、メモリーカードやテレビとの接続ケーブルなどは付属しない GC用のワイヤレスコントローラ「ウェイブバード」。ボタンやスティックの位置などはコントローラと同じだが、バッテリーを搭載する分やや中央部の形が違っている。また、GC側にはレシーバを取り付けて利用する。発売日や価格は未定だ GC用のモデムアダプタ(左)とブロードバンドアダプタ(右)。双方の詳しいスペックは公表されていないが、将来登場するネットワーク対応ゲームを利用する場合に必要となる
各種接続ケーブル。ステレオAVケーブル(価格1,500円)とS端子ケーブル(価格2,500円)に加え、3ピンタイプのコンポーネントケーブル(価格3,500円)とD端子ケーブル(価格3,500円)も用意される。GCの高画質を最大限に引き出すには、コンポーネントケーブルやD端子ケーブルの利用が望ましいだろう。ちなみに全て本体と同時発売となる ゲームのセーブデータなどを記録する「メモリーカード59」。名前の59は、セーブ領域が59ブロック用意されていることを表している。価格は1,400円で本体と同時に発売される
デジタルカメラなどで利用されているSDメモリーカードをDCで利用するためのアダプタ「SDメモリーカードアダプタ」。ゲームのセーブデータを保存する以外にも様々な活用方法がありそうだ GCとGBAを接続する「ゲームキューブGBAケーブル」。2001年12月に1,400円で発売される予定だ


□任天堂のホームページ
http://www.nintendo.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.nintendo.co.jp/ngc/
□関連情報
【8月23日】任天堂、11月にゲームキューブの新色を投入。新色はオレンジと黒。コントローラは「バイオレット&クリア」も追加
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20010823/ninten01.htm
【8月23日】「マリオ サンシャイン (仮) 」、「LEGEND OF ZELDA」遂に公開「巨人のドシン」復活!! などラインナップを発表
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20010823/ninten02.htm

(2001年8月23日)

[Reported by 平沢寿康 / Photo by 矢作晃]

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ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

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