【Watch記事検索】
最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【11月27日】
【11月26日】

【特別企画】

「ネットカードダス ガンダムクロニクルバトライン」
部隊長ガイド 前編

  • ジャンル:インターネットカードゲーム
  • 開発元・配信元:バンダイ
  • 価格:2,625円 (スターターキット)、315円(ブースターパック・3枚入り)
  • プラットフォーム:Windows
  • 配信日:12月18日(運営中)

 去年12月に稼働が始まった「ガンダムクロニクルバトライン」(以下、「バトライン」)は、「機動戦士ガンダム」を題材にしたインターネットカードゲームだ。この記事では、ネットゲームとカードゲームのよい部分をそれぞれ合わせて誕生した「バトライン」を、2回に分けて解説していく。全部を読み終わるころには、立派な部隊長として独り立ちする準備が整っているはずだ。


■ 「ガンダムクロニクルバトライン」とは何か?

宇宙世紀を舞台に、モビルスーツ部隊同士のぶつかり合いが楽しめる
 「バトライン」は、プレーヤーがそれぞれ「機動戦士ガンダム」シリーズに登場するモビルスーツやパイロット、作戦などのカードを組み合わせた部隊=デッキを作り、ネット上で対戦するゲームだ。プレーヤーはその部隊長となり、相手プレーヤーの部隊を撃破することを狙う。

 インターネットでカードゲームを遊ぶために、「バトライン」ではカードをデジタル化している。実物の紙のカードを購入し、それをゲームのサーバーに登録するのだ。登録したカードと同じ「デジタルカード」がプレーヤーに与えられ、ゲームはそのデジタルカードを使って行なう。カードをコレクションする楽しさがある一方、カードを選り分けたり整理しなおす煩雑さはない。また、デジタル化によって「カードが成長する」という新しい要素も盛り込まれている。

 プレーヤーはシリーズに登場した様々なメカや人物を好きなように組み合わせてデッキを編成できる。純粋に強さを求めたデッキを作っても構わないし、戦闘機と戦車で作る「V作戦以前」デッキや、あくまでも量産型にこだわった「ザクIIデッキ」など、こだわりを追求したデッキを作る楽しみもある。こうした編成の自由さは、「バトライン」が持つトレーディングカードゲーム風の良い部分だ。

 また、「バトライン」には、ネットゲームの良い部分もある。ネット環境さえあれば遊べる気軽さだ。いつでも遊びたい時に相手がいて対戦できることがどれだけ嬉しいことか、実際のカードゲームを遊んだことがある人ならばすぐにわかるはずだ。遊んだことがない人は、今から将棋の相手を探すことをイメージしてもらうといいだろう。いつでも対戦できるというのは、大変なことなのだ。

画面下にあるのが手札となる「カタパルト」だ。戦況とCPに目を配りつつ、ここからユニットを出撃させる
 ゲームのルールは簡単だ。リアルタイムに増加していくコスト「CP」を消費して、3本のライン状のマップのどれかに、手札にある3体のユニットのうちどれかを出撃させる。出撃したユニットの操作は、パイロットに設定されているAIスクリプトが自動で行なってくれる。操作に戸惑うことはないと言ってもいいだろう。それでいて、ユニットを出撃させるタイミングや、3本あるマップの状況を把握しつつどこに出撃させるかの判断など、素早い決断と深い読みが生きるゲームでもある。短いときには5分以内に1ゲームが終わる、スピーディな展開も魅力だ。

 「バトライン」のゲームプレイは無料だ。カードを購入することで、ゲームを半永久的に楽しむことができる。さらに、カードをデジタル化したことによる様々なメリットや新フィーチャーもあるのだが、それらについては後で紹介するとしよう。まずは、部隊長になって「自分の部隊」を作るための方法から解説していこう。

【スターターキット】



■ まずはサイトで会員登録

・ガンダムクロニクルバトライン公式サイト

メールアドレスさえあれば、無料で登録できる
 公式サイトには「バトライン」の最新情報をはじめ、遊び方の簡単な説明や、商品の紹介、遊び方の説明、プロモーションムービーなどのコンテンツが用意されている。「バトライン」の体験版もあるので、どんなゲームなのかをつかむために、体験版をダウンロードして、少し遊んでみてもいいだろう。もちろん、その前に動作環境のチェックも忘れずに。

 体験版は「バトライン」の「通常版」をもとにしているが、実は、インターネットに接続できる環境があれば遊べる「Flash版」のゲームも存在する。これはブラウザ上で動作するので、通常版の動作環境を満たしていなくても、この記事を読めている人ならほぼ誰でも遊ぶことができるはずだ。Flash版はインストールも必要ないので、帰省したときやネットカフェなどでも、自宅と同じように遊ぶことが可能だ。

通常版は3Dグラフィックスで書き込まれたモビルスーツが大迫力の戦いを繰り広げる。キャラクターも出撃時に劇中のセリフを叫ぶ
Flash版は軽さが売り。インストール不要でどこでも楽しめる。グラフィックスは地味になるが、勝負の熱さは変わらない


公式ページのトップ画面。左側に黄色のボタンの「会員登録」がある
 動作環境の下にある黄色いバナーから「ネットカードダス」のサイトへ飛び、ネットカードダスの会員登録をすることで、すぐにゲームを遊べるようになる。もちろん無料だ。仮登録が終わるとメールが送られてくるので、その確認を忘れないようにしよう。仮登録メールに載っているURLへ飛ぶことで、会員登録が完了する。ちなみにこのほかにも新規館員登録方法は用意されており、「ガンダムクロニクルバトライン」の公式ホームページから会員登録を行なう事もできる。

 会員登録が完了した後は、公式ページとネットカードダスのサイトのどちらからでも、設定したIDとパスワードを使って、ゲームにログインできる。


■ カード登録

リアルなカードをデジタルに移していく。カード整理も機械におまかせだ
 会員登録とログインが終わったら、「カードバインダー」を見てみよう。デッキを作るためのカードは、全てカードバインダーに溜められていく。最初はもちろん何も入っていない。実はカードが全くない状態でもゲームはできるのだが、それで勝てるのかという点に関しては相当に疑わしい。勝利を目指すなら、まずはカードバインダーを充実させる必要がある。

 カードを増やすためには、ページ上部のメニューにある「カード登録」へ飛ぶ。そこでカードを登録できるのだ。そして、カードを登録するためには、言うまでもなく実物のカードが必要だ。ゲームに使うデジタルなカードと区別するため、「ガンダムクロニクルバトライン」では、実物のカードのことをリアルカードと呼んでいる。

 リアルカードは店で買うことができる。18枚の固定カードとUSBバーコードリーダーのcoscaペンがセットになったスターターセットと、3枚のランダムなカードが入ったブースターパックだ。全てのリアルカードには16桁のシリアルコードが印刷されている。このコードをカード登録のページで入力することで、プレーヤーのカードバインダーに、リアルカードと同じデジタルカードが入るという仕組みだ。カードのシリアルナンバーは1枚ごとに全て異なるため、デジタルカードで枚数を管理することもできる。

coscaペンは、たくさんカードを買い込んだときに早さを実感できる。手入力のように間違えることもない
 とはいえ、カード1枚ごとに16桁の数字を入力していくのは少々面倒だと感じる人もいることだろう。そんな時に便利なのが、スターターセットに入っているcoscaペンだ。リアルカードのシリアルナンバーには、合わせてバーコードが印刷されている。ネットカードダスのサイトにログインした状態で、PCのUSB端子に差したcoscaペンでバーコードをなぞれば、自動的にカードが登録される。

 また、雑誌の記事や広告には「PRコード」が載っていることがある。これを入力することで、リアルカードがなくともデジタルカードを増やすことが可能だ。PRコードでしか手に入らないカードもあるので、色々な場所でコードを探してみよう。

 カードの登録が終わったら、カードバインダーにそれまでなかったカードが増えているはずだ。バインダーの中のカードは好きな順番に並べ替えたり、並べ替えた順番を保存することもできる。カードを横に並べると大きなイラストになるような構図でイラストが描かれているセットもいくつかある。カードバインダーはコレクションを眺めるためのものなので、気に入った順番で並べておこう。


■ 3種類のカード

 カードには「メカニクス」、「パイロット」、「カスタム」の3種類がある。この3種類のカードを1枚ずつ組み合わせて作られるのが「ユニット」だ。デッキは20個のユニットで構成される。

【メカニクス】
ビーム・ライフルで戦うガンダム。ガンダムは他にもバリエーションがある
【パイロット】
アムロはメカニクスの「命中」を大きく増加させる。「反応」の修正も連邦全体で3番目だ
【カスタム】
強力なユニットを短時間で出撃させることが可能になるカード。しかしユニットのHPは低下してしまう


 メカニクスはモビルスーツを始めとする宇宙世紀の乗り物たち、戦場で活躍する主役だ。モビルアーマーや戦車、戦闘機などもメカニクスとして登場する。メカニクスの種類によって、ユニットのHPや移動できるヘックス数、攻撃のタイプ、適した地形などが決まる。同じメカニクスでも、武装の違いによってさまざまなタイプがある。

 パイロットは「機動戦士ガンダム」シリーズの登場人物たちのカードだ。名のあるパイロットがメカニクスに乗ると、メカニクスの能力は大幅に上昇する。また、パイロットは、出撃したあとのユニットの行動を左右する。弱った敵を狙いに行くパイロットがいるかと思えば、敵の母艦以外には目もくれないパイロットもいる。見落としがちなカードの「攻撃目標」の欄を把握しておこう。

 カスタムは特殊な作戦や装備などを表すカードだ。敵ユニットの行動を遅くしたり、砲撃で直接ダメージを与える。単純にカードの能力を増加させるものもあれば、出撃したときに効果を発揮するものもある。ユニットとして、メカニクスやパイロットとセットで扱われるため、ゲーム中に好きなメカニクスを強化するようなことはできない。戦況を変えるようなカスタムを、どんなメカニクスに載せるかで、プレーヤーのセンスが問われる

 すべてのカードにはコストとしてCPが設定されている。ユニットのCPが高くなればなるほど、出撃させるまでに時間がかかるユニットになる。レアで強いカードを使えば勝負に勝てる、というわけでもないところが「バトライン」の奥深いところだ。コストと効果を見極めて、バランスの良いデッキを作るのが、優秀な部隊長というものだ。

強力なユニットは、やはりCPが高くなる
 強力な機体や優秀なパイロット、一発逆転を狙える作戦などはCPが高いカードだ。すべての要素において強力なユニットを作ると、自分のユニットが出撃する前に、敵ユニットの数が揃ってしまうかもしれない。強力なカスタムカードをいつでも出せるように、コストの低いメカニクスに組み合わせておいたり、逆に強いユニットとして活躍してほしいメカニクスにはカスタムを組み合わせないなど、様々な戦略が考えられる。


■ カードは戦いを通じて成長する

戦いを通して、カードもプレーヤーも成長していく
 ガイドの序盤で言及した、カードがデジタル化されたことによる新フィーチャーの1つが、「カードの成長」だ。メカニクスとパイロットのカードは、登録されたときの能力から、さらに成長する。

 これは紙に印刷されたカードにはできない大きな特徴だ。「バトライン」のカードは、買って登録したあとにも、さらに成長して強くなる可能性を秘めている。拮抗した試合では、カードの成長具合が勝負の決め手になることがあるかもしれない。

 デッキに入れて対戦で使用することで、カードは成長する。対戦ごとにカードには経験値が貯まり、より強力なカードになっていく。経験値は1枚1枚のカードに溜まっていくため、よく使うカードほど能力の伸びは早くなるだろう。使いこんだザクは、登録したばかりのザクよりも強くなるわけだ。パイロットも成長する。能力値の上げ幅が広がるほか、特定の機体への適性や、仲間のパイロットとの相性を獲得することもある。

 また、カードを成長させていくと、新しいデジタルカードをもらえることがある。特定のカード2種類を成長させることで、他では手に入らないカードが手に入ることもある。特別配備と呼ばれるこれらのカードは他の方法では手に入れることができない。一見弱そうに見えるカードも、使いこむことで何かいいことがあるかもしれないのだ。


 今回はとりあえずここまで。次回はいよいよデッキの組み方とバトルの方法について解説する。インターネットカードゲームならではの斬新な仕掛けが満載のシステムに、期待してほしい。

(C)創通・サンライズ

□バンダイのホームページ
http://www.bandai.co.jp/
□「ガンダムクロニクルバトライン」のページ
http://www.battline.info/
□関連情報
【2008年12月4日】バンダイ、WIN「ネットカードダス ガンダムクロニクロバトライン」完成披露会開催
カードとネットを融合させた新シリーズ「ネットカードダス」の第1弾が登場
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20081204/gcb.htm

(2009年3月9日)

[Reported by 齋藤高吉/冒険企画局]



Q&A、ゲームの攻略などに関する質問はお受けしておりません
また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします

ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

Copyright (c)2009 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.