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★DSゲームレビュー★

人気オンラインRPGの最新作が
ニンテンドーDS向けに特化した内容で登場!
「ファンタシースターZERO」

  • ジャンル:コミュニケーションRPG
  • 発売元:株式会社セガ
  • 価格:5,040円
  • プラットフォーム:ニンテンドーDS
  • 発売日:発売中(2008年12月25日)
  • CEROレーティング:A(全年齢対象)



 2008年12月25日、株式会社セガから「ファンタシースターZERO」(以下、本作)が発売された。本作はオンラインRPGとして名高い「ファンタシースターオンライン」(以下、「PSO」)シリーズに連なる作品で、ニンテンドーDSでのゲーム化に合わせて、今までのシリーズとは違う、完全新作となっているのが特長だ。

 「PSO」シリーズといえば、PSPをプラットフォームにした「ファンタシースターポータブル」が70万本以上を売り上げるなど、根強い人気を誇るシリーズで、SFとファンタジーを融合した世界観、簡単な操作で繰り出せる軽快なアクション、充実したコミュニケーション要素などに定評がある。ここからは、完全新作となる本作がどのように生まれ変わったかを、今までのシリーズ作品との違いも含めて、レビューしていこう。




■ キャラクタークリエイトからゲームはスタート

 ゲームを始めると、まずは自分の分身となるキャラクターを作る、キャラクタークリエイトからスタートする。キャラクタークリエイトでは、男女の性別、3つの種族、3つの職業を組み合わせた、14種類のタイプからキャラクターを選ぶこととなる。

 タイプを選んだ後は、キャラクターの見た目やボイスなどをカスタマイズできる。キャラクターの見た目に関しては頭部やコスチュームの形状や色のほか、ボイスに関しても選ぶことが可能だ。そのため全く同じキャラクターに出会うことはほとんどない。

 ただし、「PSO」などではキャラクターの体型に関しても自由に選択できたが、本作では体型の調整はできなくなってしまっている。そのため、同じクラスのキャラクター同士がある程度似て見えてしまう。DSというハードでは致し方ないのかも知れないが、体型変更ができないのは少々残念だ。

最初に決めるのはキャラクターの種族。平均的な能力を持つヒューマン、テクニックは使えないが攻撃力と命中率が高いキャスト、HPと攻撃力は低いが、回避率・法撃力が高いニューマンの中から選ぶことになる 続いて選ぶのは職業。接近戦が得意なハンター、射撃武器が得意なレンジャー、テクニックが得意なフォースという3つの職業がある。同時にキャラクターの性別も選んでおこう あとはキャラクターの見た目とボイス、名前などを決めればキャラクタークリエイトは終了だ。見た目と名前は、後でドレッシングルームで変更することも可能なので、あまり悩まずに好きなものを選んでしまおう



■ 充実したストーリーと演出が楽しめるストーリーモード

ストーリーモードでは行動を共にするNPCに、指示を出すことができる。自分のキャラクターの特徴や戦術に合わせて指示を出せば、戦闘を有利に進められることだろう

 キャラクタークリエイトが終了すると、1人でプレイするストーリーモードと、ワイヤレス通信やWi-Fiコネクションを使って協力プレイをするかを選択する必要がある。ただし、いきなり協力プレイを選択しても、冒険できるエリアが限られてしまうため、まずはストーリーモードを一通りプレイするのがいいだろう。

 ストーリーモードでは、主人公としてほかのNPC達とともにクエストを進めていくこととなる。1つのクエストをクリアするのに必要な時間は、クエストにもよるが30〜60分程度で、ストーリー全体をクリアするのに必要な時間は、10〜20時間程となっている。

 クエストにはストーリー進行の中心となるメインクエストのほかに、世界観や登場するキャラクター達をより深く知ることができるサブクエストも用意されている。メインクエストを進めていくことで、協力プレイでも新たなエリアを冒険できるようになるので、まずはメインクエストを進めていこう。なお、クエストを受けることなく、純粋に経験値やアイテムを求めてフィールドを冒険することも可能だ。手強いボスに当たって全滅してしまったら、気分転換にサブクエストや過去にクリアしたフィールドを探索して、レベルを上げた後に再チャレンジするといいだろう。

 ストーリーは選択した種族により若干変化するため、ひととおりストーリーをクリアした後も、別の種族でプレイすることで、違ったストーリーを楽しめる。ひとつのカートリッジに3人までのキャラクターを登録できるので、クリア後は別の種族・ストーリーを体験することが可能だ。


ストーリー上のヒロインとなる、ニューマンのサリサ。彼女と出会う場面からストーリーは動き始める。ストーリーの途中ではいくつか選択肢が表示され、選択した内容によって若干ストーリー進行が変化する ストーリーの重要な場面では、アニメーションシーンが挿入されるなど、DS離れした演出があるのも魅力だ。冒頭のアニメーションシーンは、種族ごとに別々のものが用意されている
クエストカウンターでは、受けるクエストや冒険するフィールドを選択できる。ここでプレイする内容を決めないと、冒険するフィールドに移動できない 同じカートリッジ上のキャラクターとアイテムを共有する、「プレイヤートランク」も用意されている。新たなキャラクターでプレイする際は、ここにアイテムを送っておくことで、楽にストーリーを進められる



■ DSでも操作感覚は上々だが、熱中しすぎには注意

 従来の「PSO」シリーズではアナログスティックを使用してキャラクターを移動させていたが、本作はハードがDSなので十字ボタンを使ってキャラクターを移動させるようになっている。最初はやや戸惑ったが、プレイを続けていくうちに次第に慣れることができた。

 DSならではの要素としては、2画面あるので、下画面にステータスやマップなどの情報を集中し、上画面にはエネミーやキャラクターなどの情報のみを表示できるため、すっきりとした画面構成となっている。そのため、上画面には余計な情報がないため戦闘に集中しやすくなった。さらに、下画面では常にマップが表示されているため、頻繁に移動するエネミーを相手にする際は、マップを見ることで回避しやすいといったメリットもある。

 反面、HPや敵の名前などの情報を見るためには下画面を見なくてはならないため、頻繁に視線を動かす必要があり、目が疲れやすいゲームになった、とも感じられた。本作に限ったことではないが、熱中しすぎて目を悪くしないように、適度の休憩をとることを心がけたい。


画面にはHPやPPの残量のほか、マップやアクションパレットが表示されている。NPCへの指示を出したり、チャットメッセージを送るには直接タッチパネル上で選択すればいい 戦闘エリアは境界線を越えるごとに切り替わる。マップをタッチすることでフィールド全体の構成を確認できるため、迷うこともあまりない
見えない位置にいるエネミーも、マップを見ることで確認可能だ。見えない位置から突進してくるタイプのエネミーに対しては、マップだけを見て回避するのが有効だ



■ 新規アクションの追加によりシリーズ最高のアクション性を実現

 本作では、新たなアクションが2つ追加されており、シリーズでもっともアクション性の高いプレイが楽しめる。

 1つめの緊急回避は、文字通り敵の攻撃を回避したいときに使用する。十字ボタンを入れた方向に素早く前転して回避するため、敵の攻撃を歩いて避けられないときに使うといい。ただし、緊急回避後には大きなスキができてしまうため、緊急回避はむやみに使わず、ここぞという場面で使う必要がある。

 もう1つは、ボタンを一定時間押しっぱなしにすることで出せる攻撃のフォトンアーツ(以下、PA)とチャージテクニック。PAはフォトンポイント(PP)を消費して、強力な攻撃を繰り出すことができる。どんな攻撃が出るかは武器についたPAによって異なるため、いろいろな武器・PAを使う楽しみが生まれている。チャージテクニックは、PAと同様に、強力な攻撃を繰り出せるほか、回復・補助テクニックの効果範囲を拡げ、味方にかけることも可能だ。

 このように多彩なアクションが可能となった本作だが、通常のノーマルアタックやハードアタックではノックバック(ダメージを与えた際ののけぞり)が起きにくくなったように感じられた。そのためエネミーとの戦闘では、ハードアタックが当たったら追撃をかけるといった、ヒット状況に合わせて攻撃するよりも、中・遠距離の攻撃を受けない距離から攻撃を仕掛けるほうが楽になっており、プレーヤーに好まれるPAも攻撃を受けにくいものがメインとなっている。

 そのため、近距離戦が好きなプレーヤーは、少々物足りなく感じるかも知れない。とはいえ、緊急回避をうまく使うことで、近距離戦で立ち回ることも可能なので、近距離戦が好きな人はこちらに活路を見出してほしい。

攻撃を受けそうなときに緊急回避を行なえば、エネミーの攻撃を華麗にかわすことができる。ただし、出した後には大きなスキができるため、適当に出すとかえって痛い目に遭うことも。避けた後のことも考えて、使用したい
PAには広範囲に攻撃できるものや、連続ヒットするものなど、さまざまな種類がある。状況やエネミーの種類に合わせて武器を切り替えるのも有効だ 状態異常を回復するテクニックのアンティは、チャージすることで戦闘不能になった味方を復活させることもできる、アルアンティに変化する
一定時間内に連続攻撃の3段目をヒットさせると、チェインが積み重なっていく。チェインのついたエネミーにPAやチャージテクニックを当てれば大ダメージを与えることが可能だ。チェイン数が大きくなればなるほど大ダメージを与えることができるので、攻撃するタイミングはなるべく味方と合わせたい




■ より良いアイテムを求めて冒険は果てることはない

シティにあるカスタムショップでは、武器の特殊な強化ができる。ただし強化には高額な費用がかかるので、慎重に行ないたい

 本作では、銃剣や盾という2つの武器カテゴリーの追加により、武器の種類は全部で16カテゴリーにもおよんでいる。武器は種類ごとにPAが3種類用意されており、ついているPAによって同じ武器でも繰り出せるPAが違う場合があるため、自分の好みの武器を発見した際の喜びはひとしおだ。

 また、RPGの楽しみのひとつに、キャラクターの育成要素がある。本作では、キャラクターそのものの育成はもちろん、武器や防具・マグといった装備品の育成要素も用意されている。

 特に武器については、「PSO」からあるグラインダーによる強化のほかにも、特定の敵に対してダメージが大きくなるフォトン属性の強化、燃焼や凍結、攻撃力・防御力の低下といった状態異常を起こすエレメントの付与(変更)なども、シティにあるカスタムショップで可能だ。


新たな武器カテゴリーの銃剣は、通常の近接攻撃のほかに、Lボタンを押しながら攻撃することで、銃を発射することもできる。銃は連射できないのが難点だが、罠を壊したりする際に、武器を持ち替える必要がないのは便利だ もうひとつの新武器カテゴリーの盾。Lボタンを押しっぱなしにすることで、PPを消費するものの正面から受けた攻撃を無効化することができる。エネミーの攻撃パターンを覚えたいときなどに使うといいだろう
パーソナルカウンターのメニューにある「プレイヤーレコード」では、ゲームの進行度やエネミーの討伐数、取得したアイテムの種類などにより、さまざまな称号やアイテムを手に入れられる ある程度ストーリーを進めると、シティのどこかにある入り口から地下に入れるようになる。ここにいるフォトンコレクターからは、フォトンドロップというアイテムと引き替えに、通常のショップでは買えない貴重なアイテムを入手可能だ



■ ビジュアルチャットで直感的なコミュニケーションが可能

ビジュアルチャットでは、絵や文字を書くことで個性豊かなメッセージを送ることができる。絵心が無いという人は、ほかのプレーヤーが使用したメッセージをコピーすることも可能だ

 ワイヤレス通信やWi-Fiを介した協力プレイでは、ほかのプレーヤーと力を合わせて冒険していくことになる。協力プレイ時に気になるコミュニケーションをとる方法について、ここではチェックしていこう。

 本作では、DSらしくタッチパネルに絵や文字を書いて送信できる、ビジュアルチャットが用意されている。ビジュアルチャットを使うことで、定型文の中から文字を選んで送る、ワードセレクトよりも、より直感的にメッセージを送ることが可能となっている。

 なお、ゲームショップなどに設置されているDSステーションでは、開発スタッフや著名人が描いたビジュアルチャットのデータを手に入れられる、「ビジュアルチャットアルバム」の配信が行なわれている。絵に自信がないという人は、これらのデータをダウンロードして利用するといいだろう。

 ただし、ビジュアルチャットが行なえるのは、ワイヤレス通信と、Wi-Fi上ではフレンドコードを交換したもの同士で行なう、“フレンドと遊ぶ”モードでの協力プレイのみ。見知らぬ人と協力プレイを行なう、“フリーで遊ぶ”モードでは、ワードセレクトによる定型文しか送れないのは残念なところだ。

 また、今までの「PSO」シリーズでは、ネットワーク上で知り合った仲間と、名刺のようなカードを交換して、連絡を取り合うシステムがあったが、本作ではカードを交換するシステムがないため、“フリーで遊ぶ”モードで気に入ったプレーヤーが見つかったとしても、偶然再度マッチングされるのを期待するしかなくなってしまっている。メニューから選べる“プレイヤー評価”で、一緒にプレイした人を高評価しておけば、再度マッチングされやすくなるので、気に入ったプレーヤーがいたら忘れずに評価しておこう。

 なお、一緒に遊ぶような友達がいないという人や、ビジュアルチャットを使ってみたいという人は、モバイル公式サイトにある公式コミュニティで、全国のプレーヤーとフレンドコードを交換できるので、利用してみてはいかがだろうか。こうしてフレンドコードを交換した相手となら、連絡がとりやすい上にビジュアルチャットを送ることも可能だ。


Wi-Fiの“フリーで遊ぶ”モードでは、ワードセレクトによる定型文メッセージしか送ることができないため、どうしても口数が少なくなりがち。ビジュアルチャットで不快なメッセージが送られるのを防ぐために仕方ないとはいえ、残念なところだ Wi-Fiの“フリーで遊ぶ”モードでは、一緒にプレイしたプレーヤーを評価できる。好ましいプレーヤーに対しては◎、すぐ落ちてしまう人などには△の評価をしておけば、高評価のプレーヤーほどマッチングされやすく、低評価のプレーヤーはマッチングされにくくなる



■ 最後に

 本作は豊富なアイテム、種族ごとに異なるストーリー、多彩なアクションなど、DSとは思えないほどのボリュームが用意されている。また、協力プレイについても、ワイヤレス通信はもちろんWi-Fiも無料で接続できるため、ソフト代だけで協力プレイを思う存分楽しめるというのは嬉しいところ。

 定型文にとらわれずコミュニケーションをとるには、事前にフレンドコードを交換することが必須という面倒が増えしまっているものの、ビジュアルチャットでのコミュニケーションなど、新たな楽しみも追加されている。これだけの内容を実売4,000円前後の低価格で楽しめるのは、十分にお得といえるだろう。

 このように、本作は肝となるアクション要素や協力プレイの楽しさはそのままに、新たな武器カテゴリーやビジュアルチャットなど、さまざまな魅力が追加された内容となっている。シリーズのファンで本作に興味があるという人は、1度手にとってプレイしてみてはいかがだろうか。もちろん、シリーズ作品をプレイしたことがないという人にも、「PSO」シリーズが持つ独特な世界観を初めて体験するのに最適な1本となるはずだ。

(C) SEGA

□セガのホームページ
http://sega.jp/
□「ファンタシースターZERO」のページ
http://phantasystar.sega.jp/pszero/
□関連情報
【2月19日セガ、DS「ファンタシースターZERO」
開発途中の秘蔵映像の公開も
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20090219/psz.htm
【2008年12月26日】セガ、DS「ファンタシースターZERO」発売記念クリスマスパーティーを開催
「ビジュアルチャットアルバム」第3弾の配信を開始
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20081226/psz.htm
【2008年12月17日】セガ、DS「ファンタシースターZERO」
発売記念のクリスマスパーティーを渋谷で開催
東京4店舗、福岡1店舗では記念抽選会も
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20081217/psz.htm
【2008年12月9日】セガ、DS「ファンタシースターZERO」
6分超の最新プロモーションムービーを公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20081209/psz.htm
【2008年11月20日】セガ、DS「ファンタシースターZERO」
先行店頭体験会を全国7都市10会場にて開催
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20081120/psz.htm
【2008年11月17日】セガ、DS「ファンタシースターZERO」
世界観やストーリーを紹介するプロモーションムービーを公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20081117/psz.htm
【2008年11月5日】セガ、DS「ファンタシースターZERO」
CMキャラクタにつるの剛士さんを起用
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20081105/psz.htm
【2008年10月12日】東京ゲームショウ2008レポート
セガブースレポート
「428」、「レッツタップ」など、新作タイトルがプレイアブルで出展
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20081012/sega.htm

(2009年3月5日)

[Reported by 菅原哲二]



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