|
【龍が如く3】
価格:7,980円
CEROレーティング:D(17歳以上対象)
「龍が如く3」が発売されたこの日、ビックカメラ池袋本店、ヨドバシカメラ 新宿西口本店 ゲーム・ホビー館、さくらや 新宿東口ホビー館の都内3店舗では、本作の総合監督・名越稔洋氏のサイン&握手会を開催。中でも最後に開催されたさくらやでのイベントでは、名越氏に加え、主人公・桐生一馬を演じた黒田崇矢さんがスペシャルゲストとして登場し、イベントを盛り上げた。
イベント終了後に、名越氏と黒田さんに発売当日の心境などを語ってくれたので紹介する。
名越氏: 今回はいままでより(イベントの)場所も回数も多かったんですけど、10分に何本売れるかを見ていた限りではハンパなかったので、「龍が如く 見参!」のときの2倍じゃきかないくらい売れているのではないでしょうか。しばらくしたら恐ろしい数字が報告できる予感がしています。やっぱり数字はすごく気になりますね(笑)。(ファンの)熱さはもう十分に伝わっているので……いい発売日です。 黒田さん: ずっと関わらせていただいている作品なので、やりがいがあったというだけではなく、いい物は多くの人たちに知ってもらいたいと思っているので、今の名越さんの言葉がとても嬉しかったですね。 Q. 女性ファンが多かった印象があるのですが、いかがですか? 名越氏: ユーザープロフィールからすると2割くらいが女性ユーザーなので、(今日のイベントでも)5人に1人くらいは女性がいた気がしますね。女性の方は「こういうものがこうなってほしい」というよりも、男に向けているものについてきているという女性の方なので、割としおらしい(方が多い)という気がします(笑)。 黒田さん: 基本は男性がやっぱり多いんですけど、彼なり旦那さんなり、いったんゲームを休んでいた人たちが、「龍が如く」シリーズをやり始めてくれて、それを横で見ててファンになったっていう女性の声をよく聞いていますね。 Q. 購入を迷っている方へのコメントをお願いします。 名越氏: 営業的な意味合いで言うと、これは1つのブームになっていると思うので、今日本のゲーム業界に新しいムーブメントが出ているということを知って欲しいし、それを体験してみて欲しい。“これが次世代機”という新しい価値観も含めて、感じて欲しいです。 個人的に言うと、自分の作ったものがおもしろいと信じるのは当たり前なのですが、そう言い切れない時代になってきた中で、僕的にはまず自分が最高だと、おもしろいと信じ切れるものを毎回出しているので、おもしろいものに触れたいな、気持ち的に残るような何かをゲームで感じたいなという人は迷わず選んでもらえれば、裏切ることはないのでぜひ触れてみていただきたいなと思います。 黒田さん: 私たちの子供時代にあった、損得とか利害じゃなくて自分の正義のためにだとか、自分の何の得にならなくても体を張って誰かのために生きていく……そういったものがなくなってしまっている今、本作を購入していただいて、みんなが豊かになって忘れていってしまったものをゲームによってもう1度感じることによって、1人1人が強くなっていただければなと思っています。そうしないと、本当に1人1人が自分の足で歩けるようになっていかないと、これからの時代、1人では生きていけなくなるのではないかなと。(本作は)何かパワーになる作品ですので、ぜひともプレイしていただきたいなと思います。 Q. テレビCMではお2人は競演していますが、いかがでしたか? 名越氏: もともとPS3は“めざめる”をキーワードに展開していたので、“めざめさせているのは誰か?”というのをやりたいねと話していて、やるんであれば出たいと話していたのが(テレビCMに出演した)理由です(笑)。逆にあれでまたいろいろなクリエイターの人がゲームも含めたメッセージを出していけば、ゲーム業界への理解も進んでいくのではないかなと思うので、あのCMに限らず、積極的にいろいろな形で訴えられる場面があれば、僕は(露出の機会を)増やしていきたいなと改めて思います。 黒田さん: 僕は声だけなんですが客観的に見させていただいて、実在の名越さんと(ゲームキャラクターの)桐生が共演すると、桐生一馬が画面の向こうの人間じゃないっていうか、2次元の世界じゃなくて、よりリアルに皆さんに届いてくれたらいいかなって。 名越氏: 僕自身、コンテ書いたりしているときに、「僕が作った物なんだけど、僕の憧れでもあるんだよ」というキーワードは出したので、それが根底に活かされているものにはなっていると思います。(「信念」というキャッチフレーズは)今回は信じる気持ちをすごくシンプルでひねりのないものなんですけど、それがテーマになっているし、信頼でも信用でもいいんですけど、“信じる”というものの中にすべて含まれているのですが、その原点ということで「信念」にしました。 Q. 新宿、大阪、沖縄ときて、次に続編を作るとしたら次の舞台は頭の中にありますか? 名越氏: あるわけないじゃないですか(笑)。 黒田さん: 私はもう全く部外者として……イタリアあたりどう?(笑)
名越氏: いろいろあるんですよね。海外へ行ってみて欲しいっていうのもいるし、今日も(ファンの方に)「出身地で」と言われたし。旅番組みたいになりつつもあるんですけど、それはそれで1つの楽しみ方ではあるのかもしれないし。次がもしあるのであれば、たぶんキャスティングよりも楽曲タイアップよりも、舞台の方がたぶん1番悩むことになるんじゃないかと。そのプレッシャーだけは感じています(笑)。
□セガのホームページ (2009年2月26日) [Reported by 滝沢修]
また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp Copyright (c)2009 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|