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会場:台北世界貿易中心
入場料:大人150台湾ドル(約450円)
マイクロソフトのファーストパーティタイトルについては中文版が用意されており、他にも「真・三國無双5」や「Ninja Blade」といった辺りがローカライズ済み。なお、「Ninja Blade」の発売で、Xbox 360用の中文版ソフトは100本目になったという発表もあった。出展タイトルは依然として日本語や英語のままのものは多いが、日米欧の地域を問わずメジャータイトルは概ねラインナップされており、内容は充実している。中には日本未発売タイトルもあるので、後で紹介していく。 ブースの目玉タイトルは、ステージ脇に置かれた「Halo Wars」で、試遊台も4台と最多。中文版ではあったが、操作説明のガイドがなく説明するスタッフもいないという状態で、プレイしている人が少数だったのは残念なところ。逆に人気が高かったのは、「ストリートファイターIV」や「バイオハザード5」、「ガンダム無双2」といったアクションゲームと、「Ninja Blade」や「Gears of War 2」などが置かれた18歳未満入場禁止のコーナーだった。 パッケージソフトだけでなく、Xbox Live Arcadeのコーナーも設けられた。さらにXbox 360の新ダッシュボードの紹介や、アバターを作成してプリントアウトできる体験コーナーなど、オンラインサービスのアピールにも力を入れていた。
ちなみに今回、PCタイトルや周辺機器は一切出展されていなかった。Microsoft TaiwanとSCE Taiwanを除けば、後は全てPCゲームというTaipei Game Showにおいて、MicrosoftがPCタイトルを用意しないというのは、それだけXbox 360に本腰を入れている証拠といえるかもしれない。
■ Red Faction: Guerrilla THQがサードパーソンシューティングのアクションゲーム。E3などでも発表されており、“あらゆるオブジェクトを壊せる”というのをウリにしている。ただ発売は先送りされており、会場で試遊できた英語版の体験版には、2009年6月発売予定と書かれていた。台湾および日本で発表されているデータでは、2009年発売予定となっている。 まずは何より破壊を試してみようと、最初から装備している大きなハンマーでコンクリートの壁を叩いてみた。すると、爆発が起きたかのような勢いで分厚い壁が吹っ飛び、1発で2mはあろうかという大穴があいた。調子に乗って、倉庫のような建物に入って殴っていくと、まずは置いてある機械類が壊れ、次にその奥の壁が吹き飛んでいく。何度も殴っているうちに、建物は半壊していた。殴っているとき、%表示の数値が出るのだが、建物をあちこち殴るたびに減っていく。どうやら建物全体の耐久値のようだ。 ゲームの本編に目をやると、序盤はスタンダードなアクションゲームが展開される。敵に攻撃されてダメージを受けると画面上部にあるゲージが減り、なくなるとゲームオーバーになる。物陰に隠れると回復するものの、減りが早く、敵もきちんと回り込んで撃ってくるので、囲まれるとあっという間に倒されてしまう。 ルートが悪いのかうまく進行できなかったので、トラックを使って強行突破を図ろうとしたら、今度は敵の爆弾の爆風であっさりとトラックが横転し、集中攻撃されてしまった。先程の壁もそうだが、あらゆるオブジェクトが非常に軽い感触で、「車両に載っていれば歩兵は相手じゃない」と思っていると痛い目にあう。 ゲームを進めると、車両に載って逃げつつ、後ろに装着されたバズーカのような重火器で、追いすがる敵の車両を吹き飛ばしていく場面になる。こちらの銃撃の爆風で、敵の車両が木の葉のように吹き飛んでいく。またわき道にある燃料タンクのようなオブジェクトに弾を撃ち込むと、画面が一瞬真っ白になるような大爆発を起こす。画面が揺れっぱなしの派手な戦闘は、非常に爽快感がある。 物理エンジンを使い、何でも破壊できる……というとリアル路線を連想してしまうが、本作はド派手な演出のためにこの仕組みを使いたいようだ。感触としては「Halo 3」の見た目をちょっと現実に近づけて、挙動を豪快にしたというところだ。
ちなみに、Microsoft Taiwanブースの横に出展していた台湾Replay Interactiveが、THQの代理店となった。この「Red Faction: Guerrilla」や「Saints Row 2」、「Warhammer 40000: Dawn of War II」、「Destroy all Humans: Path of the Furon」といったタイトルを台湾で発売するとしている。
■ Tom Clancy's H.A.W.X Ubisoftの「トム・クランシー」シリーズで初となるフライトシューティング。リアルな戦闘機で戦うというゲームは、日本ではバンダイナムコゲームスの「エースコンバット6」がおなじみだが、会場ではまさにこの2タイトルが並べて置かれており、ゲームの違いが明確に見えた。 まず操作性について。本作ではプレーヤーの腕前に応じていくつかの操作方法が用意されている。初心者向けのモードでは、左スティックを左右に倒すと機体がその方向に回転し、上下に動かすと方向移動。機体を真横にしてスティックを上下に入れれば左右方向に移動できる。難しそうに聞こえるかもしれないが、仮に機体が天地反転していても、戦闘機の挙動は常に安定しているので、体勢の気配りが要らない。 攻撃は、ロックオンターゲットを合わせてミサイルか機銃を使う。さらに本作ではXボタンを押すと、ターゲットしている敵機の裏を取るための軌道を示すガイドが表示される。空中に青い囲いのように表示されるので、それをくぐるように移動し続ければ、いずれ敵をロックオンできる。とはいえ頻繁に前後左右へと移動が必要になるので、そのとおりに動くのはなかなか難しい。同様に、敵からのミサイルを回避する際にも、Xボタンを押すと回避可能なガイドが赤い枠で表示される。 他はステージの内容に沿って、目標をクリアしていくというオーソドックスなスタイル。「エースコンバット6」では、戦闘中も頻繁に音声が入り、ドラマチックなバトルを演出していたが、本作はストイックにミッションをクリアしていく。FPSで言うならリアルなミリタリー系という印象で、そこはトム・クランシーシリーズらしく感じる。 グラフィックスも特に派手さを演出するようなことはなく、全体的に写実的な表現になっている。フレームレートは高く、リアルな方向でのビジュアルクオリティは十分満足のいくレベル。視点も機体の背面、コクピット、機体前面と、いくつかのバリエーションが用意されている。
日本では4月24日に発売予定で、価格は7,329円。
■ Race Pro Atariのレースゲーム「Race Pro」は、今回1台だけの出展ながら、レーシングホイールとシートが完備された万全の状態でプレイできた。 ほんの少しプレイすると、極めてシミュレータ寄りに作られた作品であることがわかる。ゲーム的なアバウトなカーブ操作は一切許されず、きっちりブレーキングしていかないと簡単にコースアウトする。これはシミュレータであれば当然だが、カーブでアクセルを踏んだままギアチェンジという無茶な操作をしたところ、画面左にスパナのアイコンが表示された。その次にはアクセルを踏んでも車が動かなくなっていた。こういった故障もきちんと再現する。 これだけだと初心者お断りな内容だが、操作方法を細かく調整できるので、丁寧な運転をしていれば一応走行はできる。またレコードラインを表示する機能などのサポートも充実しており、徐々にステップアップもできそうだ。車種は実在の車両が多数収録されており、コースもイタリアのモンツァサーキットを始め実在のコースがいくつも用意されている。 会場では、「Project Gotham Racing 4 (PGR4)」と並べて置かれていた。グラフィックスを比べると、「PGR4」は光の表現をうまく使って車体の反射や路面の状態なども表現し、美しさを追求している。対して「Race Pro」は、シミュレータ志向らしく、テレビで見るようなサーキットや車体の映像をシャープに再現しているように感じた。 ともあれ、本作のウリはグラフィックスではなく、真面目過ぎると言いたくなるほどガッチリ作ったシミュレータの挙動部分だろう。レーシングスポーツとしての爽快感を求めるより、ドライブそのものを楽しみたいというユーザーは必見だ。
北米ではまもなく発売予定だが、台湾での発売日は未定。日本での発売予定は今のところない。
□Taipei Game Show 2009のホームページ http://tgs.tca.org.tw/ □Xbox 360(台湾)のホームページ http://www.xbox.com/zh-TW/ □関連情報 【2月13日】台湾最大規模のゲームショウTaipei Game Show 2009が開幕 Webゲームやアーケードゲームなど、台湾ゲーム産業に新たな兆し http://game.watch.impress.co.jp/docs/20090213/tgs_01.htm 【2008年1月26日】Microsoft Taiwanブースレポート 目玉は「ロスト オデッセイ」。日本未発売タイトルも展開 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080126/ms.htm (2009年2月14日) [Reported by 石田賀津男]
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